悪いクセで、写真に文が付いていかなくて、なかなかアップできない。
写真を載せるのは簡単で、何日も前から写真だけ貼り付けていたけど・・・。
河津七滝から国道414号線を戻り湯ケ島温泉へ。
国道から県道59号線に入り、細い道をくねくね走った先、本谷川と猫越川が合流して
狩野川となる辺りに落合楼村上があった。
川と川が落ち合う場所・・・で、落合楼と山岡鉄舟が名づけたとか。
下呂温泉の湯之島館に似た玄関だが、湯之島館ほどの重厚さは感じられない。
玄関を入った辺りだが、もう少しきちんと写真を撮っておくべきだった。
入った途端思わず、おぉ~だったのに。
室町時代から金の採掘が行われていたこの地に、明治7年金山経営者の足立氏
によって「眠雲楼」という旅館が建てられた。
以来、多くの文人墨客に愛される名旅館となったが、昭和8年に大改築が始まり昭和12年に完成。
そして、平成14年先代の経営が行き詰まり、本館と新館はそれぞれ別の経営者に引き継がれた。
「落合楼村上」は、本館、眠雲亭を継承し、新館は別の経営となった。
その「落合楼村上」は、今も当時に造られた建物が大事に使われている。
中でもこの洋館の意匠が私のお気に入り。
屋根の妻壁部分にはコテ絵。
モダンな窓枠の内部は談話室になっている。
洒落たデザインの窓枠に見とれる。
電話はない方がいいかな。
ゆ~らりゆらめいて・・・そんな歌があったなぁ。
ゆらゆら見えるガラスの四隅はすりガラス。
この昔ガラス、割れてしまって入れ替えるには世界で唯一作られているドイツ製を輸入する
しか手がないみたい。
大事にしなくちゃ。
蔵だったところにも休憩スペースが。
ここでコーヒーなどが自由に飲めたらいいのに。
この宿で一番残念に思ったのはフリードリンクがない事。
@24000~の宿なんだから、自由に無料の飲み物が館内に置かれていればいいのに。
自由、無料の飲み物は、部屋のお茶と風呂上りの水だけだった。
館内から川に架かる吊橋を見に行く。
散策路への出口だが、床の石張りの美しさ、広さに驚く。
井上靖原作の映画「わが母の記」の一シーン、役所広司と樹木希林が話し合うと
いう場面が撮影された吊橋。
吊橋を渡り宿の方を望むと渡り廊下が見える。
落合楼村上の方からこの渡り廊下に出る事は出来ない。
渡り廊下の先は、新館を引き継いだ別の宿「眠雲落合」だが、夜になってもどの部屋
からも灯りが見えなかった。
自宅へ帰ってから検索してみたらHPは閉鎖中だし、一休でも取り扱い中止。
宿泊した事がある人の記事を読むと、ここには椅子が置かれ、夏はこの渡り廊下の窓を
開けて川面を渡る涼しい風を楽しんだとか・・・。
対岸に見える建物は落合楼村上の休憩所。
渡り廊下と同じようなスペースになっているのだろう。
中には椅子が置かれているらしいが、覗いてみるのを忘れた。
吊橋を挟んで反対側は急流。
下流にマイクロ水力発電所があるらしい。
こちらに落合楼とマイクロ水力発電所の詳しい関係が載せられています。
魚道も設けられている。