きび酢が欲しかった。
JAの製品はどこでも買えたが、作っておられる佐知克(さちゆき)にある製糖所へ。
当初、場所は於斎だと思っていた。
しかし、於斎では見つからない。
ガジュマルの生えてる辺りで老人に尋ねると、佐知克だと教えてもらう。
「ほら、あそこに煙が上がってる、あそこ!」と、言われるが煙など見えない。
まぁ、行ってみよう・・・と。
モクモク煙が上がっていた。
黒砂糖の製造は12~4月。
色々教えてもらったガイドの寺本さんに言わせると、毎日は作っておられないので、製造を見れたのはラッキ~だと。
絞りかすがあるけど、絞った汁は?
後で聞くと地下にパイプが通っていると。
全重量の75%が糖汁で、25%が絞りカスらしい。
で、パイプからこの鍋に入り煮詰められる。
通常の黒砂糖はここで水酸化カルシウムを加えて作られるが、水酸化カルシウムを加えない黒砂糖をもち糖といい、
少々高い値段で売られていた。
珍しい・・・と、2袋買って食べてみた。
ほんとにもちもちしている。
今まで食べていた黒砂糖とは随分違う。
送ってもらおうと電話したが、もち糖は製造に時間がかかるのでめったに作らないし量も少ないとの事。
いつでもいいから・・・と、お願いしているがまだ届かない。
製造工程を見ていると、大女将さんが出来立ての温かい黒砂糖を手に乗せて下さった。
お目当てだったきび酢を1ダース買い送ってもらった。
値段的にはJAのものよりうんと安い。
いい買い物が出来、優しい人達に出会え、今回の旅の中でも最も印象深い所となった。