北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

ミドリシジミAB型の産卵は危険が一杯。

2023-04-22 15:35:58 | ゼフィルス

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ミドリシジミAB型の産卵は危険が一杯

 

20XX-9-1 (土) 曇り~雨~曇り

 

 

午前11時、北見市を出発。

 

 

とある未調査の湧別川水系支流にオショロコマを探しに行ったときのこと。

 

 

 

林道をしばらく走り山奥へ入ってゆくと簡易取水ダムがあり、その周囲は広々としており、ハンノキの若い木々が群落を作っていた。

 

 

この若いハンノキの葉に止まっているミドリシジミ♀AB型 が羽根を開閉しているのを偶然に発見した。まだ新鮮で汚損や破損のない美しい個体です。

 

実は恥ずかしながら、私はミドリシジミAB 型♀を野外で見たのは初めてで、滅多にない機会と思いせっせと撮影を開始した。

 

 

 

 

周囲のハンノキ幼木をみると真白いよく目立つ越冬卵を6卵ほど産卵しているのを発見した。

 

 

 

恐らく、このAB型ミドリシジミ♀が少し前に産み付けたものとおもわれました。

 

しかし、よく見ると、これらのハンノキの群落はミドリシジミ♀にとって危険が一杯の場所。

 

 

ちょっと見ただけで、巧みに巣を張る小型のクモ、葉の上で獲物を待ちかまえる大きなクモ、獲物を求めて飛び回る凶暴そうな怪しいハチ、じっと潜むハサミムシなどがみられた。

 

 

ハサミムシの一種。

 

 

せっかく産み付けた卵も、はやばやと何者かに食べられてしまった痕跡がある。

 

 

 

これらの危険をかいくぐってミドリシジミAB 型♀は産卵しています。

 

 

 

たいしたものです。

 

 

折角のミドリシジミAB型♀なので採集しようと思い、スプリングネットをパンッと開いたものの、10秒ほど思案して、やっぱり採集しないでネットをたたみ、その場を去ることにしました。

 

 

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ハンノキに多数のミドリシジミ越冬卵と怪虫。

2021-07-04 11:43:48 | ゼフィルス

ハンノキに多数のミドリシジミ越冬卵と怪虫。

 

 

2020-9-12(土) 曇り 16℃

 

 

この日、近郊の渓流に釣りにいったが林道の中程で大きな倒木があり通行不能。

 

 

 

 

 

しかたなく そこから川へ降りて釣った。見るとこのあたり若いハンノキが繁茂していた。 

 

 

 

蝶屋の常で本能的にハンノキの小枝をみるとミドリシジミの越冬卵がパラパラ見られたので撮影。

 

ハンノキの葉裏に偶然、あやしい小さな昆虫を発見した。なんとなく気味悪い感じ。

蝶に関してはかなり詳しいつもりだが、他の昆虫については ほぼドシロートさん同様の私には正体不明。

 

 

どなたか、このたぐいの昆虫に詳しい方がおられましたら、是非ご教示いただければ幸いです。

 

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2015年7月18日 石狩市のカシワ喰いゼフィルスの状況  

2015-07-21 21:13:38 | ゼフィルス
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2015年初夏は札幌市南区のオオイチモンジ、オオムラサキなどの不作でフィールドへ出る気力がなくなってしまっていたが、昨日札幌市ラベルのウラジロミドリ1ペアーを採集したので少し気分が良くなり、下り坂の天候だったが、石狩市のカシワ林のゼフを見に行った。

2015年6月28日同場所へキタアカシジミを見に立ち寄った際に、ドクガの幼虫が多発していて、皮膚をやられたみたい。軽症だったが2週間程痒みが治まらず、それ以来一度もそこへ行っていなかった。

昨日の虫屋サロンでも銭函のカシワ林のゼフの話が出たが、発生が悪いだろうと言いつつも参加メンバーは誰も確認には行っていなかった。

2015年7月18日、午前7時30分現地到着、曇ってはいたが、時折日差しがあり、気温も高く蒸していた。結果から言うとカシワ喰いゼフィルスも大不作だった。



9時までの1時間半でネットに入れたのは、ハヤシ4、ウラジロ10、ウスイロ2、ダイセン1、キタアカ1、これ以外の目撃も大変少なかった。

キタアカは時期遅しだがそれにしても少ない、ここで一番多いハヤシとウスイロですら極端に少なく驚きだった。



今日一番多かったウラジロでさえ通常の個体数とは全く言えない状況。

ハヤシ、ウラジロは♀はスレ~新鮮だったが、♂はスレ、カケですでにピークを過ぎていた。

石狩の状況から、銭函のカシワ林も同様と推測される。ゼフの他、コキマダラセセリ、オオチャバネセセリを少数見ただけと今年【2015年】にありがちな寂しいフィールドだった。



  高木秀了 記




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