アマゾンの蝶採り
Agrias claudina lugens male. クラウディーナアグリアス。
日本なら正月気分の残っている新年、1月5日、アンデスアマゾンの奥地でやっとこのアグリアスに会えました。アジア系の蝶に慣れ親しんだ私にとってはあまりにも新鮮な外見、裏面も翅表も美しい。私はいっぺんにこの蝶のファンになってしまいました。
目を射貫くようなアグリアスの赤。
私もそうでしたが、展翅標本しか見たことがない方には想像できません。生きているアグリアスの鮮やかな赤。目を射貫かれるようなようなアグリアスの凄い赤。飛び去る時の速いこと。赤い稲妻のようです。
Diaethria clymena male.
日本では、フクロウチョウとともに何故かあまりにも有名なアマゾンのウラモジタテハの吸水集団。通称 88 タテハ。このハチハチタテハは5月に多い。背後で吸水しているのも有名な Urania leius male ウラニアツバメガのオスたち。いかにも南米をおもわせる光景です。このほかにも無数のチョウたちが吸水に集まっています。
Caligo superbus スペルバスフクロウチョウ
このあたりには少なくとも5種類の大型フクロウチョウが棲んでいる。最初はどれも同じに見えてしまったが、目が慣れると瞬時に区別ができるようになった。とくに裏面のみならず表面はすごい色調、迫力満点。しかし、とても大型なので標本にすると標本箱のスペースをやたらと喰ってしまうので野外観察にとどめるのが無難かもしれません。
Archaeoprepona meander male メアンデールプレポナ
ジャングルの小径に時々ある広い陽だまりの手前、ちょっと薄暗い所に、大抵このプレポナが1匹地面に止まっている。このような場所にいるメアンデールプレポナはなぜかプレポナ特有の俊敏さがなく、いとも容易にネットできる。手に乗せるとずっしり重さがあり、ジンジンと筋肉の震えが伝わってくる。それにしても生きているプレポナの吸い込まれるような青はなんて美しいのだろう。
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