北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

あでやかなチョウと庭の花たち。

2022-11-11 23:25:37 | クジャクチョウ

あでやかなチョウと庭の花たち。

 

 

2022-9-2 (金) 晴れ  29℃

 

 

 

朝6:00 早起き予定のかみさんの目覚ましで起き、また寝ついて2度寝になって8:30起床。

 

 

  

 

よい天気。家庭菜園のニラ畑でニラの花が満開です。

 

 

 

もう、とっくに花期は過ぎたのですが、時期はずれのピンクのノボリフジの花もきれい。

 

 

 

 

たくさんの昆虫類やハチの仲間、そして今朝は羽化したてのクジャクチョウとアカタテハがきて吸蜜中。

 

 

 

 

ニラの花の蜜はこれらとても敏感なチョウたちにとってかなりのお気に入りとみえて夢中でストローを伸ばして吸蜜している。

 

 

 

 

普段は撮影しようと接近するとたちまち舞い上がって逃げるので本当に撮影しにくいチョウたちですが、熱心に吸蜜中のあまり、いくら接近しても逃げず、撮影はとても楽でした。

 

 

 

クジャクチョウの羽根の裏面は、ごらんの通り味も素っ気もない真っ黒けです。

 

 

 

しかし表面はとてもあでやかで、日本産のクジャクチョウの亜種名は ssp.  geisha、そのものずばりの芸者さんです。

 

本州中部では山地性のチョウで近年、減少の一途ですが、北海道では平地に普通に産し幸いなことに今のところ珍しいチョウではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

最近、アカタテハはあまりお目にかかることながなかったので、久しぶりの対面でした。

 

 

今日は夢中になってニラの蜜を吸っているため超接近撮影も可能でした。

 

 

 

 

満開のニラの花には数種類の小型のハチたちと、我が家の庭では主役級になったセイヨウオオマルハナバチがきていました。

 

 

 

 

セイヨウオオマルハナバチはやや大型で尾端の毛が白いことで容易に同定できます。

 

 

 

 

この時期、庭の花の中ではとりわけあでやかなのは百日草で、色とりどりの花を咲かせています。その名のとおり花期が長いのがありがたい花です。

 

 

 

 

 

この時期トマトは大量にとれるので、私は毎日小型~中型のトマト各種、どんぶり一杯は食べています。

 

 

 

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キベリタテハの受難

2022-11-10 14:28:05 | キベリタテハ

キベリタテハの受難

 

 

2021-8-13 (金) 薄曇り 22度C

 

 

湧別川水系支流源流域にオショロコマの調査に入った時のこと。

 

 

この日は羽化したてのキベリタテハが多く、あちこちに見られた。

 

 

多くは林道に沿って低く飛び、ときどき地面におりては何かにストローを伸ばす。

 

 

 

撮影しようと接近すると、決まってシャッターを切る直前に逃げることを繰り返す。

 

 

 

中には、なんとかモデルになってくれるのがいて、少し撮影できた。

 

 

 

林道は、やや荒廃気味で、今年は車が進入した気配がない。

 

 

 

 

あまり、滑空せずパタパタ飛ぶ変なタテハがいる。しかし、こんな飛び方の蝶は初めてだ。

 

新種かも?。

 

 

地面に降りたところをみると、羽根を大破したキベリタテハでした。

 

 

 

恐らく、地面に降りて羽根をたたんだ瞬間、すばやい小鳥におそわれて両羽根をたたんだ状態で鳥のくちばしでくわえられたが、激しく暴れて羽根がちぎれて逃げることが出来たのでしょうか。

 

 

 

 

こんなにひどく羽根を損傷してもけっこう飛ぶことが出来るようでなんとなく感心。

 

 

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6月下旬、ホソバヒョウモンの撮影で思うこと

2022-11-07 09:43:06 | ホソバヒョウモン

6月下旬、ホソバヒョウモンの撮影で思うこと。

 

 

2020-6-26 (金) 曇り のち雨 17℃

 

 

常呂川源流域のとある支流に渓流魚調査に入ったが、この渓流は暴れ川で相当に河川環境が悪化しており渓流魚に関してはほとんど死の川のようになっていました。

 

 

この時期、この林道沿いには北海道特産種のホソバヒョウモンが少ないながら見られて、特にウツボグサの小群落があるとたいてい吸蜜にきている。

 

 

 

紫色の花にホソバヒョウモンが吸蜜するのは色コントラストも最高で私が大好きな撮影チャンス。

 

 

 

しかし、この日はウツボグサの花をみつけるたびに注意深くさがしたが、とうとうホソバヒョウモンは見つからなかった。

 

 

 

かわりにエゾスジグロチョウがウツボグサに吸蜜しているのを撮影できた。ウツボグサにエゾスジグロチョウというのも、まあ悪くはない感じです。

 

 

 

 

 

林道の出口が近づき、最初の橋の上に何かに執着しているホソバヒョウモンを発見。

 

 

 

 

あまり飛ばずすぐとまってくれるのでせっせと撮影した。

 

 

やがて雨が降り出し、ホソバヒョウモンもどこかへ飛び去った。

 

 

数十年前、オホーツクの森は至る所カラフトヒョウモンばかりでホソバヒョウモンはごく稀にしか採集されなかった。

 

 

近年、それは完全に逆転しカラフトヒョウモンは 種の指定 がなされるのではないかというほどに激減し、ホソバヒョウモンは増えて、普通に見られる蝶になった。

 

 

理由は不明。

 

 

羽化したばかりの昼飛性蛾ヒメキシタヒトリ♂がひっそりとフキの葉にとまっていました。

 

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夏は Road Kill に注意。ミヤマカラスアゲハのロードキルなど。

2022-11-05 15:04:06 | 蝶・昆虫・自然・同好会など

夏は Road Kill に注意。ミヤマカラスアゲハのロードキルなど。

 

 

 

2022-8-12(金) 曇り 32℃ 

 

 

AM10:00 北見市から十勝の川へブラウン釣りに出発。

 

 

人家が遠のき、峠への登りにさしかかると、突然中型の鳥ヒヨドリ? がフロントガラスにごんっとぶつかって吹っ飛んでいった。思いがけないバードストライク。きっと死んだのではなかろうか。 

 

 

峠を越え、エゾシカの多い森のなかを慎重に走っていたが、カーブを曲がったとたん、キタキツネが道路をうろうろしていて危なくロードキル寸前、轢きそうになる。

 

 

なんとなく、いやな日だなあ。 

 

 

 

11;00 いつもの釣り場へ到着。しかし思いがけないことに、少し前までのゲリラ豪雨の後みたいであちこちに大きな水たまりが出来ている。

 

 

 

あれま。いつもは穏やかなブラウンの川が褐色の濁流と化し水位も50cm はあがっており、とても釣りは無理と判断、

 

 

 

かなりもどって十勝川水系支流でオショロコマを撮影することにした。

 

 

 

オショロコマの棲息する最源流にむかう林道にミヤマカラス1♀が 車のバタフライヒットに会って地面に転がっていた。ロードキルの蝶々版で、低くとんでいるところにやってきた車に当たったものでしょうか。

 

 

この時期、北海道の林道ではミヤマカラスアゲハのロードキルは、かなりしばしば見かけます。

 

 

 

 

盛んに羽根を動かしているので近寄ると小型の肉食系ハチがせっせと蝶の体を食べており、その際、羽根が動いてあたかも生きているように見えたものとわかった。

 

撮影しようとするとハチは逃げた。

 

 

 

キタベニヒカゲ1匹が低く飛んでいたがうまく撮影出来ず。

 

午後4時。オショロコマ撮影終了、武装解除し帰路につく。

 

 

 

帰路、午前中のキツネが同じあたりでうろうろしており、どうやら車から食べ物を投げ与えられるのを期待しているもよう。車を降りて近づくと 遠くに逃げまだ完全な観光キツネにはなっていないようだ。

 

 

 

そのうち跳ねられる可能性大。 この時期、鳥、エゾタヌキ、キタキツネ、エゾシカ 、そして チョウたちのロードキルも稀ではありません。

 

 

   ひたすら走って 午後5:45 自宅に到着。

 

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南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ( Morpho sulkowskyi )と雌の画像。

2022-11-01 09:40:43 | 南米の蝶

南米ペルー、雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォ( Morpho sulkowskyi )と雌の画像。

 

 

私たちが採集をこころみたスルコウスキーモルフォ( Morpho sulkowskyi )は美しい淡青色や真珠色に輝く美麗なモルフォだ。      

 

その生息地カラバサは南米ペルー、アンデスアマゾンの標高2000m以上の山岳地帯。しかも天候が不安定な雨季の真っ最中に発生する。

 

 

 

 

鬱蒼とした湿潤な環境で樹林が発達し太い樹木は苔むして着床植物に覆われる。この特異な環境は雲霧林とよばれ、ふだんは雲や霧に覆われていることが多い。

 

 

気温の変化が大きく現地の人はこの蝶が出現する時期でもセーターを着ている人が多い。

 

 

 

現実問題として、雲が切れて晴れ間の日差しで舞い始めるこの美麗モルフォを採集できる機会は稀である。

 

 

 

カラバサの上流、標高3000mのドルトバンパ。ここに住むインディオの人たちはセーターを着ている。赤ちゃんを背負った女性にオーラ(こんにちは)と声をかけると笑顔が返ってきた。

 

 

雲霧林を背景に飛翔するスルコウスキーモルフォをとらえた貴重な写真。

Photo by Yasuhiro Sasaki.

 

 

 

スルコウスキーモルフォ♀の標本写真。( Cuzko産。 Syunji Ariga collection )

 

 

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