北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

セイヨウオオマルハナバチの盗蜜と満開の秋の花たち。

2024-01-06 16:07:28 | せいようおおまるはなばち

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セイヨウオオマルハナバチの盗蜜と満開の秋の花たち。

 

20XX-9-23 (日) 曇り 22度C

 

この日、我が家の家庭菜園から トマト サヤインゲンを大量に収穫。サヤインゲンは、かなりの豊作で我が家だけでは食べきれない感じ。一方、猛暑・長雨といった夏の天候異常のせいか ナス、キュウリは全くダメな年でした。

 

 

 

珍味、食用ほおずきの出来はまあまあ。

 

 

 

この時期、我が家のお花畑では種々の秋の花々が満開です。

 

 

 

私が大好きな稀少シャジン代表のホウオウシャジンも沢山の花をつけてくれました。

 

道東の湿地でみつけた野生のリンドウも例年、花をつけます。

 

 

 

毎年、秋に我が家の庭で満開となる シュウメイギク と カクトラ の群落は圧巻で私のお気に入りです。これはシュウメイギクです。

 

 

庭中に夏から秋にかけて個体数が増えた沢山のセイヨウオオマルハナバチがぶんぶんワンワンと飛び回っています。

 

 

 

花の種類は多いのですがこの時期、このハチがくるのは、カクトラ あるのみ。

 

 

 

 

しかし、カクトラは花の形態上、セイヨウオオマルハナバチの短い舌(チョウなどのストローに相当か ) では花の奧にある蜜を舐め採るのは困難です。

 

 

 

そのため、花にとっては禁じ手といってもよい盗蜜をやっているように見えます。

 

 

すなわち、正規の方法で蜜を採るのは難しいので花の付け根に穴を開けたり、ぶっすりと舌を刺して吸蜜しているのです。

 

 

この吸蜜法では花粉の媒介は行われず、受粉や種子形成にはまったく寄与しないのでカクトラにとってははなはだ迷惑な行動と言ってよいかも知れません。その証拠に足の花粉袋は空っぽです。

 

 

この盗蜜行動は、あたかも悪役外来種とされるセイヨウオオマルハナバチに特有の行動かのように語られているようですが、ほかの在来マルハナバチ類は行わないのでしょうか?。

 

 

ところで、我が家のサヤインゲンはおそらくセイヨウオオマルハナバチの盗蜜を受けているとはおもいますが豊作であったことから、一見セイヨウオオマルハナバチしか飛んでいないかに見える我が家の家庭菜園には、ミツバチや小型の各種ハナバチなども飛来しているのだとおもいます。

 

夕食は旬のカラフトマス厚切りの塩焼き。

 

 

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1 匹のセイヨウオオマルハナバチ

2023-12-27 17:48:41 | せいようおおまるはなばち

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毎年、エゾムラサキツツジが咲く頃、1匹のセイヨウオオマルハナバチがやってくる。

 

 

 

毎年、わが家の庭のエゾムラサキツツジが満開になる頃、どこからか1匹のセイヨウオオマルハナバチがやってきます。

 

 

 

その後、ずいぶん長いこと唯1匹で ブンブン庭を飛び回り、気がついたら少しづつ数が増え始めトマトの花が満開になる頃には10数匹になり、せっせと蜜や花粉を集めています。

 

 

 

個体数は増え続け、秋には相当な数になりますが初冬の頃までにはそれらの全部が姿を消します。 

 

 

 

そして長い冬が終り、エゾムラサキツツジが咲く頃、どこからともなく、1匹のセイヨウオオマルハナバチ(女王蜂)が我が家の庭に現れるのです。

 

 

 

外来種セイヨウオオマルハナバチは、在来種との交雑で繁殖力のないF1が出現する。在来種のマルハナバチ女王を刺し殺して巣を乗っ取る可能性がある。本種に寄生するマルハナバチポリプダニが在来のマルハナバチに感染する。繁殖力が旺盛で在来のマルハナバチ類を駆逐する。 

 

植物によっては盗蜜が行われて種子生産を阻害する。

 

 

 

 

 

北海道では温室栽培野菜(トマトなど)の効率的な受粉を目的として輸入されたものが温室から逃げ出し自然界で営巣して広く定着している。

 

 

といった負の側面が大きく問題視されています。

 

 

 

駆除も試みられてきたが、世界的に一旦定着した本種の駆除に成功した例はないという。

 

 

在来の自然に対する影響が大きいとして米国では輸入・使用が禁止されているという。

 

 

 

ただ、我が家の庭のトマト受粉のほとんどはセイヨウオオマルハナバチに依存しているかに見えます。

 

 

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とある秋の日と、セイヨウオオマルハナバチ。

2023-09-21 00:18:08 | せいようおおまるはなばち

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とある秋の日と、セイヨウオオマルハナバチ。

 

 

閑話休題。

 

 

北国で南国の野菜ゴーヤを育ててみると、出来具合は毎年ケセラセラ。

 

この年は一応収穫できたが、やたら小さいのができました。 

 

待望の自家菜園収穫のゴーヤでほろ苦いごーやちゃんぷるを作りました。 

味はよかった。 苦みは意外と少なかった。

 

 

 

仏前に供える目的で植えている菊が満開、きれいに咲きました。

 

 

 

 

枝豆の出来はあまりよくなかったかな。

 

 

 

 

孫娘たちがやってきて、きゃっきゃっとスマホ遊びをしています。

 

 

 

オオモンシロチョウの幼虫で目一杯食害されたコマツナ畑。

 

 

 

庭の花々は大方終わりましたが、これからひとしきりコスモスの世界になります。

 

 

 

気温の低い朝、朝日を浴びてなんとか蜜集めに飛び出したセイヨウオオマルハナバチたちですが流れる雲にお日様がさえぎられると、一気に気温が下がって花の上で動けなくなってしまいました。

 

 

 コスモスの花の上で動けなくなった個体。

ヒャクニチソウの花の上で動けなくなった個体。

 

 

また、日が射すと体温が上がりブーンと飛び始めます。

 

 

 

 

トマトの収穫も、だんだん収量が減ってきました。

 

 

 

 

日曜日の夕食は、雨のなかトリトンのお持ち帰り生寿司。

 

 

家にもどって大皿に並べるのは私の仕事。毎回、多少内容が変わり並べかたも一工夫が必要です。

 

 

 

 

 

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秋、寒い朝のセイヨウオオマルハナバチ。

2022-10-06 13:36:00 | せいようおおまるはなばち

秋、寒い朝のセイヨウオオマルハナバチ。

 

 

 

2022-10-5 (木)  晴れ  肌寒い朝

 

朝8時。空は晴れているが肌寒い。わが家の庭に咲き乱れていた多数の草花も野菜類の花も多くは終わって、ヒダカミセバヤの花が目立つくらい。

 

 

一方、秋になるにつれてコスモスの背がどんどん高くなり、数日前から色々な花が咲き始めた。

 

 

蜜源の花を渡り歩いて大忙しだったセイヨウオオマルハナバチも朝方の寒気で動きが鈍くなってきた。

 

 

 

コスモスの花に乗っかっているが、蜜源としては大したものではなく、接近撮影を嫌って飛び去った。

しばらくして、ふと見ると今度は終わりかけている百日草の花でせっせと蜜集めをしている。

 

 

 

接近してみると、なんとなく身体の色艶が無くなって夏場のはち切れんばかりの体躯に衰えを感じるのは気のせいでしょうか。

 

 

コスモスの花と違って、百日草はまだ蜜源としてましなようで接近撮影しても逃げようとはせずせっせと蜜を集めていました。

 

 

 

 

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いまや微妙な立ち位置のセイヨウオオマルハナバチ

2021-09-26 17:32:28 | せいようおおまるはなばち

いまや微妙な立ち位置のセイヨウオオマルハナバチ

 

ここで閑話休題です。

 

 

20XX-6-13 (土)  晴れ 31℃ 

 

 

 

朝から良い天気。セイヨウオオマルハナバチが朝からブンブン羽音をたてて我が家の家庭菜園を元気良く飛びまわり、この日、初めてネギ坊主の白い花にきているのを観察しました。

 

 

 

 

まだ朝早いせいか、花粉団子は見えません。

 

 

 

このハチの同定は極めて容易で、お尻の毛が白いことで本種と同定可能です。

 

 

 

野菜ハウスでの効率的な受粉目的で我が国に導入された外来種ですが、たちまちハウスから逃げ出し全国で大繁殖、日本在来のマルハナバチたちを駆逐したり、盗蜜で稀少植物を痛めたり、とにかく相当性悪の悪役外来種に祭り上げられて各地で駆除の対象になることもあるようです。

 

 

 

 

一方、トマトやハウス野菜の受粉には、いまやなくてはならない存在とも密かにいわれており、農家さんと自然保護派さんの板挟み状態の微妙な立ち位置のハチと言えます。

 

 

 

 

かく言う我が家の家庭菜園でも、このハチは無償で朝から晩までせっせと働いています。

 

 

 

トマト、ナス、サヤインゲン、キュウリは どうみても全面的にセイヨウマルハナバチさんのお世話になっていると言っても過言ではありません。

 

 

 

孫の女の子たちは、このハチがぶんぶんやってくるときゃーきゃー騒いで逃げますが、普通は決して人間を刺したりしないので、変なちょっかいを出さなければ逃げまどう必要はまったくないのです。

 

 

 

 

これらの収穫は セイヨウオオマルハナバチさんのおかげといっても過言ではありません。

 

 

 

なお、アバウト社会日本とは異なり、在来の生態系をとりわけ大切にするカナダやアメリカでは本種の導入は法律で禁止されています。

 

 

 

日本でもおそまきながら、2000年代になってからは本種を積極的に利用する事態はなくなったようですが、ここまで定着してしまったセイヨウオオマルハナバチは、もはやどうすることもできないのが現状のようです。

 

 

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