北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

オオモンシロチョウ幼虫を庭から回収

2019-05-31 01:10:25 | オオモンシロチョウ
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オオモンシロチョウ幼虫を庭から回収



2018-8-26 (日) 曇り

その後 この蝶は 東北にも出現、青森県 秋田県 岩手県でも発見され 一方では 1998-9-18 遠く離れた対馬でも1♀が記録されている。  しかし 北見では2010-7-11(日)の市内公園町での撮影を最後に見かけなくなっていた。そしてその後、在来種のモンシロチョウが大復活している。北見市から完全に消えたかにみえたオオモンシロチョウを今回、8年ぶりに再発見したことになる。



とりあえず幼虫たちをタッパに収容した。













モンシロチョウ終令幼虫は全部アオムシコマユバチの寄生をうけており全滅した。




寄生されたシロチョウ科幼虫の常として、自分の体から出てきた寄生蜂が蛹化すると、最後の力を振り絞って自らその繭に糸をかけて強固なものにするという一見奇妙な行動をとる。




さらに、自らの命が終わるまで、その繭塊を死守するのだから、寄生された幼虫は脳まで寄生蜂に支配されていると言える。









庭のコマツナは葉が少なく、このままではエサ不足でタッパに収容したオオモンシロチョウたちはエサ不足で全滅するだろう。




今回、私が発見したオオモンシロチョウ幼虫群は、放置すれば間違いなく小松菜の葉を食い尽くし、蛹化前に餓死・全滅したと思われます。




余りにも増えすぎたオオモンシロチョウが北見で消滅した理由の一つかと思われます。




ホーマックにゆき種子を購入し 裏庭を整地して コマツナ1袋 ハツカダイコン2袋 を撒いた。
 



次世代のオオモンシロチョウを呼ぶためだ。  


オオモンシロ来るかな。 何故か、わくわくした気持ち。



さて、収容した大食いのオオモンシロチョウたちのエサを確保しなければならん。



K氏へ電話 し彼の家のおとなりのワサビの葉をいただいて明日持ってきてもらうことになった。



F 氏は ワサビを刈り取ったばかりとのことで最近はカマキリを飼っている由。


               この項、続く。





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8年ぶりに再発見、北見市から消えていたオオモンシロチョウ

2019-05-29 07:28:56 | オオモンシロチョウ
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8年ぶりに再発見、北見市から消えていたオオモンシロチョウ


オオモンシロチョウ Pieris brassicae Linnnaeus 1758  は ヨーロッパ原産でもともと日本にはいなかった。1995年に北海道京極町で発見され注目されたが、その後北海道全域に急速に分布をひろげ、その際、各地で在来種のモンシロチョウを駆逐していった。2007年頃から理由は不明だが各地で急速に激減しはじめ北見市からは2011年9月4日を最後に完全に姿を消した。


2018-8-26 (日) 曇り



庭の徒長した小松菜(こまつな)に、本当に久しぶりにオオモンシロチョウ の終令幼虫多数と2-3令幼虫少数を発見し驚いた。
 

















モンシロチョウ4令幼虫も3匹いたが一匹は、はや寄生蜂アオムシコマユバチの黄色い繭ができていた。

 

北見市ではかって外来種のオオモンシロチョウだらけになってしまい 在来種のモンシロチョウが消えてしまった。



外来種のオオモンシロチョウに負けて在来種のモンシロチョウが消えてしまったのです。



私はオオモンシロチョウをよぶために、わざわざ庭に野生のワサビを大量に繁らせて、オオモンシロチョウに多数産卵させ、そこで多数の個体が羽化して乱舞するのをながめて悦にいったりした時期もありました。




しかし10年前からオオモンシロチョウはパッタリと姿を消し在来種のモンシロチョウが復活しはじめた。



理由は種々推測されましたが本当の理由はわかりません。 



野外では、最近はすべてが在来のモンシロチョウにもどり、この10年ほどはオオモンシロチョウを見かけることがなかった。



不思議なもので、本来なら存在してほしくないとおもっていた外来種オオモンシロチョウですが いなくなってしまうと急にさみしい気持ちになったものでした。



いなくなるのがわかっていたなら展翅標本を沢山作っておくべきだったと嘆いていた北見市の蝶愛好家もいました。








今回、北見市でオオモンシロ発見は少なくとも私にとっては、まさに8年ぶりくらいでしょうか。











      この項、続く。





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エクアドルで昆虫採集の日本人、逮捕され禁固2年

2019-05-23 21:15:09 | 採集記・旅行・写真
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エクアドルで昆虫採集の日本人、逮捕され禁固2年


2019-5-10 北海道新聞 夕刊





一般の日本の方々にとっては、へー こいつ 何かあほなことでもやったのかな  それじゃ勝手に刑務所にでも入ったら  といった程度の翌日には忘れ去られるニュースかも知れない。



しかし、しばしば外国へ蝶の採集などで出かける私たち昆虫愛好家にとっては、もしかすると明日は我が身といったドッキリ記事である。



ヘラクレスオオカブトなど珍奇な昆虫で有名なエクアドルへの昆虫ツアーなどはこれまでも催行されているようだが、今回は単独行動での旅行だったもよう。



採集許可証や採集品持ち出し許可証などに不備があったとのことだが、これら証明書類は状況次第では単なる紙切れとされる恐れも多々ある。



スペイン人との混血美女(メスティソ)で知られるエクアドルは、実は国内的にも国外的にも多くの問題点をかかえており、いわばかなり波瀾万丈な経過をとっている若い国で、隣国ペルー、コロンビアとの関係は軍事的にも一色触発、ベネズエラとも微妙な状態が続いている。



特にペルーとはアマゾン地域の領有をめぐって二度も戦争をしており二度とも負けて広大なアマゾン地域の領土を失っている。


平和ボケ状態のわれわれ日本人とはまったく違って、しっかり徴兵制があり軍への国民の信頼は厚い。



ちょっと観光へゆくには手頃なところかもしれないがある意味、かなりピリピリしたところもある国だ。よくあることだが日本の常識などは、まったく通用しない状況もあるだろう。


財政的には、ほぼ中国に支配されておりエクアドルの財政支出の6割が中国からの融資でまかなわれている。各種インフラ、中国と同様な市民監視システム、武器、など何から何まで中国からの膨大な援助で成り立っている。主要輸出産物の原油は9割が中国に輸出される。


観光地として特筆されるのはエクアドル本土から1000Km離れた太平洋上のガラパゴス諸島。


ここはエクアドル領であり、そのため貴重な観光資源である自然を大切にしたい思いはとりわけ強いのかも知れない。そのほかにも自然を売り物にした種々の観光はこの国の重要な産業だ。


自然の生き物すべてを、もしかしたらカネになるかも知れない貴重な遺伝子資源・生物資源と考え、他の国に勝手に持って行かれることを極端に嫌うのは最近の諸外国、特にいわゆる後進国とされる国々の一般的な風潮だとおもうし、それは無理もないことともおもう。


いつのまにか 蝶をはじめとする昆虫採集ですらきびしく規制するようになった後進国は多い。


しかし、そんな国々に限って、いまだに広範な焼き畑や大規模農業プランテーションなどで、原生林の際限ない大伐採、その他.......すざまじい自然大破壊を今現在も猛烈に行っているので、そんなのを現地で多数例見慣れてきた私の目からみたら言うこととやっていることがあまりにも違いすぎると言いたくなる。



そんな国から、多少のクモや虫けらを趣味で持ち出そうとして発覚、法律にてらし罪は罪としても禁固二年は量刑としてはあまりにも常識はずれだ。



その辺にわんわんいる昆虫、ハエ、アブ、蚊、アリ、ゴキブリ、ゲジゲジ etc も同じ扱いなのだろうか。



エクアドルの弁護士さえも、これは余りにも常識はずれとの判決だとして、今回のクモや昆虫の実勢価格を調べるよう要求している。



エクアドルでの同様事件の過去の判決例などはどうなっているのだろうか。



見せしめ効果や、自然保護にはこんなに力を入れてるんだぞ といった、エクアドルの担当裁判官や、仕事はしているんだぞと言いたいエクアドル環境省が、その心意気を内外に示そうとしているのはよくわかるが、国際的な一般常識というものも考慮してほしい。



弁護側は、そのあたりを論点にして控訴するというので、是非ほどほどの話におさめてほしいとお願いしたい。


きっと報道レベルでは明らかにしていない何か特殊な事情もあったのではないかとも推察します。



しかし、そんなことを私たちがいくらウダウダ言っても、遠い異国で何かのはずみで今回のようになったらもうおしまい。 いさぎよく運を天にまかせるしかないのかも。



とはいっても、これまでの同様な例を見るに、それなりに何とかなっているので決して諦めないで。



実は私自身、昔々ですが もっともっと怖い経験をしています。
  


幸運を祈ります。



北海道足寄にいた方のようですが 北海道昆虫同好会 とは関係がなさそうです。



PS: エクアドルについては実際のところよくは知らなかったので、状況判断のためにこの数日間かなり勉強しました。にわかエクアドル通みたいな気分ですが何か、大きな間違いがあればご指摘下さい。



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♀探索飛翔中のジョウザンシジミ、枯れ草にとけ込む

2019-05-05 19:33:22 | ジョウザンシジミ
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♀探索飛翔中のジョウザンシジミ、枯れ草にとけ込む


2018-5-4 (金)  あさてっかり


前回、早春のオリオン、枯れ草にとけ込むジョウザンシジミ春型の撮影の苦労をブログにアップしました。



しかし掲載したのはそれなりに撮影できた写真ばかりでした。



自分でブログを見てみてある意味、実態を述べていないような気持ちになりました。



前翅頂10mm前後の小さなジョウザンシジミ♂たちが枯れ草に完全にとけ込みながらチラチラ飛ぶのを目で追うのにはかなりの集中力が必要でした。



目がおかしくなってしまう。 これは羽化後しばらく続く♂の♀探索飛翔のためです。



この時期は♂がメス探索飛翔をやるばかりで、ひたすらチラチラ超低空飛翔。



奇跡的に枯葉などにとまる瞬間があり、それが数秒ほどの唯一のシャッターチャンスです。



ひたすら、めくら滅法連写しながら寄って行く撮影あるのみです。



さて、枯れ草にとけこんだジョウザンシジミを写真上で発見できるでしょうか。

といった写真をアップしました。


ジョウザンシジミしっかりと写っていますが おわかりになるでしょうか。

















キジムシロに吸蜜する写真はめずらしい。










超接近でこの程度の写真となりますが、こんな最良の機会はウルトラまれです。











発生後期には比較的よくとまるようになりますが、その頃はもう羽化したての美しいジョウザンシジミではありません。




♀探索飛翔の時期があるていど治まると、吸蜜したり休んだり産卵したり、よいモデルになってくれる個体がでてきますが.........。





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