北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

ヨツバヒヨドリバナにコヒョウモンとキタベニヒカゲ。

2021-05-31 20:25:05 | キタベニヒカゲ

ヨツバヒヨドリバナにコヒョウモンとキタベニヒカゲ。

 

20XX-8-9(日) 晴れ  強風   26℃

 

 

この日、朝からこれまでこの時期は未調査であった北見市近郊の林道を3本まわってみた。目的はキタベニヒカゲの新産地を発見することだ。

 

 

 

この日は猛烈な強風が吹いているのだが気温は高い。山間の林道は風が入らず一見穏やかだが、山の上、高い木々の梢はゴウゴウと強風の音がする。

 

 

沢筋に陽が差し込むと蝶たちが飛び始める。 

 

 

 

この時期、まず狙うのは今が盛りの花を咲かせているヨツバヒヨドリの群落だ。

 

 

この時期発生する蝶たちの多くはこの花で吸蜜するために集まってくる。

 

 

始めの二本の林道は植林地が多くあまりたいした蝶が見られず、もちろんキタベニヒカゲはいなかった。

 

 

最後に入った林道は最も自然度が高く植物相が豊かで、林床にはあちこちにキタベニヒカゲの食草のスゲの群落が見られる。

 

 

 

強い日光があたるかなり規模の大きいヨツバヒヨドリ群落があった。

 

 

午前10時。ここは気温が高く風もこない。コヒョウモン♂♀があちこちでヨツバヒヨドリバナに吸蜜している。

 

 

 

 

きっといるぞと思っていたら、やっぱりいました。キタベニヒカゲの♂たちがメス探索飛翔の合間にヨツバヒヨドリバナに吸蜜にきていた。

 

遠くからみると黒い蝶が飛んでいるようにしか見えないのだが、近づくと鮮やかなオレンジ紋がきれいだ。

 

 

遠くから林道沿いにやってきてはヨツバヒヨドリ群落でしばらく吸蜜して、また飛んでいってしまう。

 

吸蜜中のところをせっせと撮影した。

 

 

 

ここでは、最終的に合計6♂♂がやってきたが、その後は飛来がなくキタベニヒカゲはいるものの大産地というほどのものではなかった。

 

♂は新鮮個体であったが♀はみられず、これから羽化してくるのか、もしくは実際の発生地は多少はなれたところにあるのだろうか。

 

 

 

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キタベニヒカゲとゴマシジミの新産地を発見

2021-05-16 13:53:30 | キタベニヒカゲ

キタベニヒカゲとゴマシジミの新産地を発見

 

 

2020-8-8 (土)  曇り 19度C

 

 

この日北見市郊外に孫たちと渓流釣りに出かけたが思いがけずキタベニヒカゲが発生しているのに遭遇した。

 

キタベニヒカゲ、ゴマシジミ発生地の斜面。ちょっと入ってゆきにくい。

山間のアスファルト道路沿いの山側斜面にベニヒカゲ、ゴマシジミが多数発生していた。

 

 

少し撮影したがやや盛期を過ぎているようでベニヒカゲ♂はすでに破損しているものが多かった。

交尾中のペア発見したが、構図がとりにくくうまく撮影出来なかった。

 

 

急斜面の発生地は草が生い茂り、足場が悪く、撮影にも採集にもちょっと手こずる発生地でした。

 

 

 

ゴマシジミ♀は羽化仕立てのようで草に止まっているのを次々に発見し撮影した。

ゴマシジミ♂はやや盛期を過ぎている。

このほか、フタスジチョウやオオチャバネセセリがみられました。

 

 

来年はもう少し早い時期にきてみようかとおもう。

 

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猛暑のキタベニヒカゲ。

2021-01-01 17:40:59 | キタベニヒカゲ
猛暑のキタベニヒカゲ。





20XX-8-8 (日) 晴れ 猛暑




朝8時。F氏と 紋別市中立牛のキタベニヒカゲを撮影に出発。





遠軽付近からいろんなところでキタベニヒカゲが道路付近に飛び、よく目に付く。





今年はキタベニヒカゲが多いのだろうか。





本命の紋別市中立牛のキタベニヒカゲポイントへ行く途中もキタベニヒカゲの多いのり面を数カ所発見した。




しかし蝶は多いが滅多にとまらず、ひたすら飛び回るばかりで写真撮影はなかなか大変。




♂はややすれはじめ。





♀は羽化したばかりのが多いが気温が異常に高いせいか、どうにも落ち着かず撮影はなかなか大変であった。





本命のポイントは濁川へいたるトンネル手前1kmほどの大きなのり面であったがここでは道路をはさんでヒヨドリバナ、ケゴンソウ、ハンゴンソウの群落が少しありこれらの花に止まって吸蜜するのをせっせと撮影した。










キツネの糞にも吸汁する♂もみられた。




しかし基本的に多くのベニヒカゲは低く飛び回るばかりでまったく止まらず、採集は容易だが撮影は困難をきわめた。





沢山のキタベニヒカゲがとんでいるものの、ごく一部の個体が花にくるに過ぎない。










それでもなんとかまあまあの写真を撮ることができて、帰りにはヤマベを少し釣って帰宅した。




4時前に帰宅した。


謹賀新年。
2021年はキタベニヒカゲで始まりです。 開けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。




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知床半島産ベニヒカゲ の特徴は?

2018-03-23 18:04:40 | キタベニヒカゲ
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知床半島産ベニヒカゲ の特徴は?

2017-8-19 (土) 晴れたり曇ったり

この日、知床半島羅臼側海岸をアイドマリから羅臼へ向かいながら各地でオショロコマ調査を行っていた。


海岸沿いの狭い自動車道に沿って山側にはえんえんと強い電流が流れるクマよけ電気柵が設置されている。 


以前、これをかいくぐって山側へ進入しようとして誤って電気柵に触れ、ものすごい電撃ショックを味わった。


死ぬかとおもったほどで、皆さんもご注意下さい。


北浜からチエンベツ漁港へいたる中間地点で橋のたもとに低く飛ぶベニヒカゲ♂♀を発見。



♀は草にとまったところを撮影。









採集用ネットがなかったので、♂♀とも渓流釣り用ランデングネットで採集した。


私は個人的には知床半島のベニヒカゲを初めて見たが、♀後翅裏面白帯は幅がせまく鮮明に感じた。










♂は後翅裏面の白帯が目立たず少なくとも利尻・礼文や道北の個体群とは区別できそうな気がする。







とは言っても知床産はこれら1♂1♀しかみていないので今のところ単なる印象に過ぎない。


そのうち多数個体を見る機会があれば、特に後翅裏面白帯性状に注目した検討をしてみたい。


ただ、最近 ベニヒカゲ、キタベニヒカゲ、 Erebia neriene 、 Erebia neriene neriene 、 Erebia neriene scoparia 、世界的視野でみた場合の本州産ベニヒカゲの特殊性、♂性標の有無、後翅表面赤色斑の有無 etc etc….  ベニヒカゲを外見的特徴でなんとか 種区分 、亜種区分 、種間関係の再検討 をしようとする試みがことごとく 暗礁に乗り上げた感が強く うやむやで すっきりしないことこの上ない。 大陸や モンゴルの ベニヒカゲ (キタベニヒカゲ):Erebia nerine ?  まで参入すると 私的にはもう絶望的だ。  そこで今回は 単に 知床半島の ベニヒカゲ としておきました。




   知床半島の コキマダラセセリ♀。












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キタベニヒカゲの交尾

2016-08-16 00:38:48 | キタベニヒカゲ
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キタベニヒカゲの交尾

森林性のキタベニヒカゲ♂は木漏れ日の差し込む森のなかを高く、低く、時に速く、時にゆっくりと、実に落ち着きない♀探索飛翔を続け、♀を発見すると一気に急降下。

暴力的に絡み合い、♀が未交尾の場合は、あっと言う間に交尾が成立します。

ここまでは♀受け身、♂猛烈アタックといったところですが、一旦交尾が成立すると状況は一変します。 

♂はまるで死んでしまったかのように動かなくなり交尾したペアの移動は主に♀が♂を引きずったり、ぶら下げて飛んだりすることで行われます。









♂は完全に仮死状態になったかのようにピクリとも動かない状態を続けます。 

さて交尾が終わるときの状況は寡聞にして聞いたり見たりしたことがないのですが、そのあたりまで根気よく見ていた人はいないでしょうか。





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