北海道昆虫同好会ブログ

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ムラサキトビケラ Eubasilissa regina を激写

2018-07-06 21:50:56 | むらさきとびけら
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ムラサキトビケラ  Eubasilissa regina を激写






2018-7-6 (金)   曇り  夕方は9℃  寒い

朝7:00.かみさんに起こされた。今日は9時過ぎまで寝ると言っておいたのに。


居間の床を変な虫が這っているのできてくれというので仕方なく起きて居間にゆくと、30mm ほどの虫が床をもそもそと移動中。






捕まえてみると、この時期渓流釣りの折りなどよく見かける例の蛾みたいなやつだ。


日中、蝶をおもわせる変な飛び方をするやつでネットしてみると蛾かもしれないが蛾ではなさそう。



なら、なんだ。蝶でないんなら、どうでもよいとほとんど無意識にリリース。といった生き物だ。



何十年も前から、初夏から秋にかけて毎年みかけるやつで名前は今日まで知らなかったし、調べようと思ったこともなかった。


個体数は少ないとおもう。



今日は、この機会にネットで調べてみた。しかし、なかなかこの虫の画像に行き着かず、やっとこの虫の正体を知るまでには一時間もかかってしまった。正体は。



ムラサキトビケラ  Eubasilissa regina




小型のものが多いトビケラ属のなかではとりわけ大きくて開長50-60mm. 後翅表は紫色で外縁近く大きな黄色い紋が特徴。



北海道、本州、四国、九州、対馬に分布。国外では 台湾、中国、サハリンなどに分布。 近年開発などの影響で減少しつつあり 群馬県や栃木県では絶滅危惧種とされる。






幼生期は山奥の水のきれいな渓流などに棲み、小石や落葉片を綴った筒状の巣に住んで肉食性でエサは他の小型水性昆虫。



初夏のころから巣の中で蛹となり、羽化して水中から出て飛びだす。



その後、成虫は灯火に集まったり樹液に集まったりするらしい。 



この生き物の生態については詳しいことはほとんどわかっていないらしい。



今回、いろいろと撮影してみましたので画像を提示しておきたいと思います。


















画像をみているうちに、気づいたこととして最も印象的であったのは口器だ。







蝶には必ずあるストローが無い。キバもなく刺すような口器もない。




そのかわり、分節状の突起物がついていて、これで樹液などをなめるのだろうか ?。





これでは、あまり栄養はとれそうになく成虫の寿命はとても短いという。





ところで、なんでこのムラサキトビケラが我が家の居間にいたのだろう。






昨夜、かなりの雨のなか、庭のコクサギの枝を折ってきてミヤマカラスアゲハ幼虫に給餌したのだが、このときのコクサギの葉についていたのであろうということになった。



コクサギの木の10m横に街灯があり、その灯火に飛来したものがコクサギの葉裏に雨宿りしていたのだと思う。






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