北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

初夏のオホーツクの森にて。

2022-10-26 20:02:32 | メスグロヒョウモン

初夏のオホーツクの森にて。

 

 

202X-7-10 (金) 晴れ 25度C 

 

 

AM 9:30  自宅を出発。我が家からほど近いM林道へ出かけた。

 

 

 

M林道には従来メスのヒグマがいついており、彼女の獣糞にはオオイチモンジがよく集まってきます。

 

 

 

メスのヒグマがいるということは、いずれ発情期のオスヒグマがやってくるので要注意です。

 

 

 

 

沢山のエゾシロチョウがいますが、はや汚損しはじめています。

 

 

今日のM林道は獣糞ポイント( ヒグマではなかった )は 2カ所しかみられずメスグロヒョウモンなどがきていたが期待していたオオイチモンジはいなかった。 

 

 

 

 

ギンボシヒョウモン ウラギンヒョウモン ミドリヒョウモン メスグロヒョウモン などのヒョウモン類が目立った。

 

 

 

 

ミドリヒョウモンは、近年急速に勢力を拡大中のメスグロヒョウモンに負けているかのごとく、明らかに個体数が減っているような気がします。

 

 

将来、ミドリヒョウモンが まさかの種の指定などされるような事態がおきるかも知れません。

 

 

 

近年オホーツク地方に進出し、急速に勢力拡大中のメスグロヒョウモン。

 

 

多数のメスグロヒョウモンのオスが獣糞にきていた。今から20年前にはまったく見られなかった光景です。温暖化の影響でしょうか。

 

 

 

 

 

 

M林道をつめて渓流沿いに下って到達した本日の目的のジョウザンシジミのガケは 午前11時 陽が当たってきたがジョウザンシジミはまったく飛ばず引き返す。

 

 

 

 

親と離れた好奇心旺盛のバンビちゃんが林道の中ほどに立って、車でゆっくり近づくが逃げる気配がない。

 

 

ゆっくり、ゆっくり近づいて、こんにちは、いい天気だね。ママはどうしたの? などと話しかけたが逃げない。

 

時間をかけて 5m ほどに近づいて話しかけると、さすがに野生にもどったのか 脱兎のごとく走って逃げた。

 

 

エゾトンボを 二匹採集し撮影後リリース。 実はトンボおんちの私は種名がわからず後述の昆虫愛好家の進基(しんもとい)先生に教えていただきました。

 

 

 

M林道へもどると進先生ご夫妻が獣糞ポイントへくるオオイチモンジを狙っており奥さんが A1  1♂採集。 

 

 

 

進先生は北海道の昆虫愛好家のなかではとりわけ高名な方で、最近は小中校の生徒さんたちに昆虫の面白さを教える啓蒙活動を熱心に行っています。

 

 

 

 

私自身も中学生の頃、進先生に蝶の面白さを教えていただき、それでとうとう常軌を逸した蝶大好き人間になってしまい現在に至っているのです。

 

道内はもちろん、道外の蝶愛好家の方々で進先生のお世話になった方々はとても多いのではないでしょうか。

 

 

渓流魚釣りに関しても造詣が深く、私がオショロコマ大好き人間になったのは進先生の影響を強くうけたからと言っても過言ではありません。

 

 

 

 

 

 

目的のジョウザンシジミがいなかったので何となく手持ちぶさたで、そのまま近郊のニジマス川へ釣りにゆきました。

 

 

 

 

PS :  この林道にヒグマがいついていることはわかっていましたが、これまで人身事故はありませんでした。ところが、このあと、2022年夏、このM 林道入口付近の畑で草刈りをしていた女性親子(30歳台と60歳台)二人がヒグマに襲われ、顔や背中に重症を負わされるという事件がありました。私の考えではいつきのメスヒグマではなくメスをもとめて移動中の大きなオスヒグマによるものではないかとおもいます。足跡が30cmもある大型個体であることからその可能性を感じます。

 

最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の バナー をワンクリックしていただければ幸いです。

 

 

 

 88_31.gifにほんブログ村

 

 

88_31.gifにほんブログ村


新参者のメスグロヒョウモンと在来種ミドリヒョウモン

2021-02-11 14:58:48 | メスグロヒョウモン
新参者のメスグロヒョウモンと在来種ミドリヒョウモン



2017-7-23 (日) 曇り 22℃




ヨツバヒヨドリバナに吸蜜するメスグロヒョウモンといった光景は、かってオホーツクでは見たことがなかった。



というよりメスグロヒョウモン自体がきわめて少ないチョウ、稀種中の稀種であった。



近年、地球温暖化の影響だろうかいくつもの所謂南方系のチョウたちが日本列島を北上している。





今から25年ほど前、北見市でメスグロヒョウモン♀を見たときは目をむいて心底驚いた。




オホーツクではとても珍しいチョウだったので、採卵飼育して多数の標本を得た。






真剣にオホーツク固有の亜種かと思って全国各地からメスグロヒョウモンを送ってもらい比較検討など行った。 



当時は 温暖化に伴い本州方面からチョウが北上しつつあるといった発想は、まったくなかったのです。


今では、ヒョウモンチョウ類の最普通種のミドリヒョウモンを越えるほど個体数が増加、メスグロヒョウモンは文字通り、どんどん増えつつあります。



新参者のメスグロヒョウモンと在来種ミドリヒョウモンとの力関係がどうなってゆくのか、今後注意深く見守ってゆこうと思います。



多数のメスグロヒョウモンがみられる林道で、ミドリヒョウモンのペアが交尾していました。 負けるな、ミドリヒョウモン。



















オホーツクでは最普通種であったカラフトヒョウモンがいつのまにか消えて かっては珍しいチョウであったホソバヒョウモンばかりになったのに最近気づき始めたばかりです。


普通種ミドリヒョウモンと 新参者のメスグロヒョウモンとの関係に注目してゆく必要がありそうです。



ちなみに、オホーツクでは稀ではなく見られていたクモガタヒョウモンもいつのまにか消えてしまって久しい。



近年、身近であったチョウが、気がついたらいつのまにかいなくなって突然、役立たず代表の カンキョーショーなどがしゃしゃり出てきて 採集禁止だの 種の指定だの 泥縄の保護活動などが話題になるが 生態系の本質を考え直すよい時期かもしれません。






ついでみたいですが、こんなのも交尾中でした。






最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の バナー をワンクリックしていただければ幸いです。





にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村

猛暑の日は蝶が少ない。

2019-10-24 18:23:18 | メスグロヒョウモン
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村




にほんブログ村 その他ペットブログ 蝶(チョウ)へにほんブログ村




猛暑の日は蝶が少ない。


2017-7-8(土) 晴れ  34℃  猛暑



朝10:40 今日は天気もよし、しかしひどく暑そう。



いったいどこへでかけようか何度も迷って北見市近郊の渓流へ釣りに出発。



目的の渓流沿いの林道は大雨で破損個所多く、侵入禁止となっていたが、通れなくなるところまでいってダメなら引き返してみようと林道に入った。








途中の広場でメスグロヒョウモン3♂♂、ミスジチョウ3♂♂、ギンボシヒョウモン2♂♂、ホソバヒョウモン1♀などがみられたが、あまりの暑さのせいか、目につくチョウはとても少なかった。

ギンボシヒョウモン。




ミスジチョウはべったりと林道に張り付いていた。







この時期メスグロヒョウモン♂が多い。 かっては北見では見かけない蝶であった。



温暖化のせいか、近年この蝶の分布域は明らかに北上しつつある。



暑いと蝶の活性が高まり撮影も採集も手こずることが多いが、ここまで暑いと蝶の動きもかえっておとなしくなってしまっているようだ。




ついつい採集してしまった。ギンボシヒョウモン♂。




同じくメスグロヒョウモン♂。






ホソバヒョウモン♀。




目的の渓流釣りは、あまりに暑いのでほどほどにして引き上げた。




水温測定用の温度計をみると、なんと気温は34度Cであった。



天気予報では公式には 30℃を記録しているが局所的には、もっともっと気温が高くなっていたと思われます。








にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村




にほんブログ村 その他ペットブログ 蝶(チョウ)へにほんブログ村

メスグロヒョウモンの交尾は......

2019-08-18 10:46:29 | メスグロヒョウモン
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村




にほんブログ村 その他ペットブログ 蝶(チョウ)へにほんブログ村




メスグロヒョウモンの交尾は.......




7月下旬から北海道の高山帯ではクモマベニヒカゲが飛び始める。



この日クモマベニヒカゲの乱舞を期待して近郊の山に登山したX 氏は残念ながらこの蝶の出会えず、ミドリヒョウモンやメスグロヒョウモンを撮影して帰ってきた。



そういえばミドリヒョウモンの交尾はごく普通によくみかけるがメスグロヒョウモンの交尾シーンは見たことがない。



何故だろう ?。




たまたま見たことがないだけなのか何か理由があるのかはわからない。



かって 北海道特にオホーツクでは極めて稀であったメスグロヒョウモンは、いまやミドリヒョウモンと同じくらいの勢力を誇る普通種になってしまった。




温暖化にともなう蝶の分布域北上のよい例だと思う。




ミドリヒョウモンの交尾。





メスグロヒョウモン♂。



メスグロヒョウモン♀。






にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村




にほんブログ村 その他ペットブログ 蝶(チョウ)へにほんブログ村

メスグロヒョウモン♂が私の指で汗を吸う

2018-11-27 21:10:55 | メスグロヒョウモン
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へ
にほんブログ村


メスグロヒョウモン♂が私の指で汗を吸う。


20XX-7-19 (月)  晴れ  振り替え休日。


先にブログにアップしたギンボシヒョウモン♂が私の手にとまって盛んにストローを伸ばした日のこと。


ピンクのショウマがきれいに咲いていた。


羽化したてのメスグロヒョウモン♂があちこちにみられ、ピンクのショウマやアザミなどで吸蜜していた。




この日のメスグロヒョウモンたちは、意外に敏感で撮影しようとデジカメを近づけるとすぐ逃げる。



ところがメスグロヒョウモンの1♂が私のまわりを執拗に飛び始め、とうとう私の指にふわりと止まってしまった。



ただちにストローをだしてせっせと吸いはじめた。



一見したところではどう見ても汗を吸っているように見える。



30秒ほど手にとまってストローをせわしく動かせて吸っていたが、急に我にかえってようにパッと飛び立っていってしまった。



ギンボシヒョウモン♂に引き続き、メスグロヒョウモン♂にも手の汗を吸われるという変わった日でした。



その後、このような経験はありませんが、 皆さんはいかがでしょうか。




にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へ
にほんブログ村