北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

ダニ媒介脳炎の恐怖

2019-12-28 14:11:53 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
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ダニ媒介脳炎の恐怖




ダニ媒介脳炎ウイルス、札幌のアライグマや野ネズミの1割で確認

北海道新聞によれば、マダニが媒介する感染症「ダニ媒介性脳炎」について、北大の研究グループが札幌市内の山林で捕獲したアライグマや野ネズミの血液を調べたところ、約1割が同脳炎ウイルスに感染していた。市内の山林に一定程度、ウイルスが存在することが分かり、関係機関は注意を呼びかけている。


 道内の40代男性が2017年8月、ダニ媒介性脳炎で死亡。死者が確認されたのは国内で初めて。


これを受け、北大獣医学研究院の好井(よしい)健太朗准教授らが2009~16年に採取したアライグマなど84匹の血液サンプルを調べたところ、10匹から同脳炎ウイルスの感染を示す抗体が検出されたという。


ロシアやヨーロッパなどの流行地で、野生動物からウイルスの抗体が見つかる割合は5~20%で、好井准教授は「札幌でも(流行地と)同程度のウイルスが存在すると考えられる。詳しい実態把握や医療機関への周知を進める必要がある」と話している。


ダニに噛まれてライム病を発症することは稀ではないようだが、最近上記のダニ媒介脳炎が問題視されており、年中ダニに噛まれる私は今までは運がよかっただけなのかもしれない。

私の背中に食いついたマダニ。 かみさん撮影。


 そのアップ。盛んに足を動かしていたという。 自分ではとれず外科の先生にとってもらった。

昆虫愛好家の方たちはとりわけ草をこぎ藪をかきわけて虫を捜すことも多く、私などは昆虫だけでなく渓流釣りも大好きなので年に数回はダニに噛まれてしまう。


かみさんの首筋に浅く食いついていたマダニ。



そのアップ。私がピンセットで上手にとった。


今回の北海道大学の調査でダニ媒介性脳炎の起因ウィルスとして病原性の強い極東型ウィルスが、ごく身近なところにも稀ではないことがわかった。


しかし、これまでは気が付いたらダニが食いついていたということがほとんどで、私的にはどうしようもないといったところが偽らざる心境です。




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女の子が好きな蝶

2019-12-26 07:14:30 | 採集記・旅行・写真
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女の子が好きな蝶


私の蝶の標本室にかわいい孫娘たちがやってきてチョーチョのヒョーホン見せてという。


子供受けしそうなキラキラ大型美麗蝶ばかりをたくさん見せて、最後にどれか好きな箱と写真を撮ろうと言うことになった。


三女君は、トリバネチョウの箱が好き。


チトヌス、ロスチャイルド、バチャンの赤メガネ、ゴライアスなど。 今ならお金さえだせば比較的入手が容易だが、はるか昔にこれらの蝶を入手するのは気が遠くなるほど大変でした。



次女くんは 長女君と同じくパラワンのトロヤヌスの箱が好き。当時はアカエリトリバネのパラワン島亜種とされていましたが現在は独立種に格上げされています。


今から半世紀以上昔、血気盛んだった私はマラリアと過激なモロ族ゲリラの巣窟であったフィリピンのパラワン島へ単身、この蝶を探しにいったのです。今、考えれば血湧き肉踊る大冒険でしたが、まさに狂気の沙汰、よく生きて帰ってきたものです。抗マラリア薬プリマキンの副作用に悩まされながらこの蝶を探しました。




フィリピンキシタアゲハのパラワン亜種プラテニも、当時とても珍しい蝶でしたが、最近では独立種に格上げされています。






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黄金の蛹

2019-12-19 19:56:25 | オオゴマダラ
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黄金の蛹


2019-4-19 (金) 晴れ のち 曇り


この日、久しぶりに丸瀬布のペンション風温泉ホテル、マウレ山荘でかみさんと豪華なランチを食べた。



帰りに丸瀬布の昆虫館へ寄ったが、シーズンオフのせいか今日の入館者は私たち夫婦のみ。









蝶や甲虫、とくにカブトムシ類の標本展示が圧巻。



生きた昆虫も色々いて退屈しない。



特に子供さんたちはきっと豊富なカブトムシ類に夢中になりそう。



タランチュラまでいた。




期待してきた蝶園はシーズンオフで残念ながら今は生きた蝶は飛んでいなかった。




ここの目玉のマダラチョウのオオゴマダラは終令幼虫や蛹がたくさんあった。



終令幼虫はいかにも毒々しい色彩で、せっせと食草ホウライカガミを食べていた。




優雅なオオゴマダラの飛翔はGWには間に合いそうだ。




私は初めて目にしたオオゴマダラの黄金色の美しい蛹に度肝をぬかれてしまった。




本当に純金細工みたいな美しい蛹で、こんなにはではでしい蛹になった理由は何でしょうか。




近くを流れる武利川水系の生きた野生魚類の展示もありサケの稚魚のほかオショロコマも3匹いた。 


 




道の駅でコーヒーを飲んで帰路につく。



マウレ山荘の超ヘビーなランチのせいか夕食はまったく食欲がなく満腹感続き 夜遅くなってやっとカップ麺を少し食べた。





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海岸線に発生するエゾヒメギフチョウに思うこと

2019-12-16 22:53:13 | エゾヒメギフチョウ
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海岸線に発生するエゾヒメギフチョウに思うこと




201X-5-6(金) よく晴れた 15℃



よく晴れた。しかし風は冷たい。 朝9時 自宅付近のセルフで給油し、セブンイレブンで助六寿司を買ってエゾヒメギフを見に出発。


 

北見市の自宅から1 時間圏内のエゾヒメギフ発生地は数カ所あるが、昔と違ってどこも衰退しつつある発生地である。




かっては開拓農家の営みにともなう北海道ならではの里山的環境に毎年おびただしい数のエゾヒメギフが発生した。




本州方面で里山の衰退にともないギフチョウ・ヒメギフチョウが衰退しているのと似たような理由で北海道のエゾヒメギフも減少の一途だ。




今日はオホーツクの海岸線、波の音が聞こえる発生地へ向かった。




よく晴れて知床の連山が蜃気楼みたいに美しく見える。



オホーツクの長い海岸線のところどころに広がる背の低いカシワの防風林は、おそらく人為的な植林によるものが多いと思う。



カシワ林にはゼフィルスも多い。


カシワの芽にジョウザンミドリシジミ越冬卵。




林の中は海からの強風もおだやかで、林道が整備されたり時々林道沿いの笹刈りなど里山的な手入れが行われる。



林道沿いや沢筋の湿ったところには笹が入り込まず、オクエゾサイシンなど林床植物が群落を作ってエゾヒメギフの発生地となる。




蜜源としてはフキノトウやエゾエンゴサクが豊富にある。



しかし、この発生地のエゾヒメギフチョウも、近年急速に減少しつつある。








理由は恐らく複合的で、林道整備や草刈りが行われなくなり、その結果、笹の繁殖など自然環境の変化が目立つ。




もしかするとすぐ近くに広がる広大な畑に用いる大量の農薬の影響などもあるかも知れない。




エゾヒメギフが羽化しようとする時期に突然襲来する異常寒波や、思わぬ大雪なども発生数に大きく影響するかも知れない。



文字通りお馬鹿な、猛烈ネットマンが連日やってきて根こそぎ採集してゆくと、翌年の発生数に多大な影響を与えることは想像にかたくないが、自然環境に大きな変化がなければ絶滅することはきっとないだろう。






私個人的にはエゾヒメギフ展翅標本を道内各地ごとに金太郎飴みたいにズラリ並べて悦にいった時期もあったが、今にして思えば完全に飽きてしまったせいもあるが、実に愚かなことをしてきたものと思う。



きっと時代の流れが昆虫趣味を、採集行為に何となく嫌悪感を感じさせるような、そういった方向へと向けさせている可能性があると思う。




私は、最近はエゾヒメギフに関してはデジカメ撮影が主体になってきました。




しかし、ネットマンを完全に止めることができないでいます。




それは、釣りと同じで採集するという本能的な快感が忘れられないからです。




それでも最近ではネットしても、特別標本にすべき何らかの意味合いのない個体はすべてリリースしています。




ここに写真を示したエゾヒメギフチョウも手持ち撮影後、リリースしました。




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北見市でギンモンリンゴシジミの発見

2019-12-13 16:16:45 | リンゴシジミ
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北見市でギンモンリンゴシジミの発見


2019-6-11 (火)  晴れ


オホーツクではこのところ天候がパットせず、やっと晴れたものの、けっこう肌寒い。



F 氏から珍しい銀紋エゾリンゴ2♀♀を採集したぞとメールで写真が届いた。








この発生地のリンゴシジミとしてはやや時期が遅くこの2♀♀のみであった由。


採集データは  2♀♀  2019-6-11  北見市 某所   採集者 F氏。




図示したごとく 翅表は通常のリンゴシジミ♀の橙色紋発達型の色調斑紋を示すが、裏面をみるとびっくり 前・後翅亜外縁内側部分に銀紋列が出現した珍しい斑紋異常型でF氏や私は初めて見た。





近年、北見市界隈のリンゴシジミ発生地はいずれも孤立しており個体群間の交流は長年絶えた状態が続いており
遺伝的に血が濃くなったためにこのような異常型が出現したのかも知れない。



手持ちの図鑑などで画像を調べてみたがこんな異常型はみつけることができなかった。



この日、F氏たちは 道東方面にに ウスバシロチョウ×ヒメウスバシロチョウのF1 狙いで採集にいったようだがダメで、帰りにこのリンゴシジミのポイントを見にいったもよう。


どなたか、似たようなリンゴシジミ異常型を見た人はおられませんでしょうか?。





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