北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

2015年北見市産コミスジ2化採集

2016-03-21 18:28:10 | コミスジ
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2015年北見市産コミスジ2化採集


気がついたら身近にごく普通であった蝶がいつのまにか消えていることの多い昨今です。

コミスジを極端に見かけなくなっているのに気づいた。

何十年も見たことが無いのに気づいたのだ。

昔はどこにでも普通に見かけた超普通種のチョウであったのに。

いつのまにか私の身近な環境からは姿を消していた。



2015-8-1 (土) 小雨~曇り~晴れから曇り

午後やや天候回復のきざしで近くの山に蝶を見にでかけた。

このあたり離農した農地が広がり雑草が繁茂し、離農後の廃屋などあり、いかにも里の蝶が多そうだ。

と思っていたら、この日、何十年ぶりかのコミスジ1♂採集。懐かしい思いで一杯になってしまった。


コミスジを採集してこんなにも嬉しい気持になるとは意外であった。

これはコレクターの悲しいサガでそのチョウが激減したり、滅多に採れなくなったとたん手のひらを返したようにそのチョウをありがたがるようになる。

類まれなる稀種でも、飼育などで標本が大量に出回ると急にありがたみが消えて食指が動かなくなる。

つまりチョウの価値とは実に相対的で実に個人的なものであると言えよう。

このコミスジ♂、後翅に広がる2本目の白帯がかなり狭く切れ切れになっているのにお気づきでしょうか。


春型や本州産しか見ていない方は一瞬びっくりするかも知れませんが、これは北見市産 2化個体の特徴かも知れません。

さて、コミスジはみなさんの住む地域では、いまだに超普通種のチョウなのでしょうか。 

ちなみにモンゴルではコミスジは超稀種です。



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