北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

ヒグマに下半身を食べられたエゾシカの無惨写真

2017-12-29 19:40:27 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へにほんブログ村




ヒグマに下半身を食べられたエゾシカの無惨写真




2016-6-19 北海道穂別町にヒメウスバシロチョウとウスバシロチョウの交雑状況を調査にいった高木氏はヒグマに下半身を食べられた(おそらくまだ食いかけの)エゾシカの無惨な姿を発見、震え上がったが気をとりなおしデジカメ撮影を行った。


場所は北海道穂別町栄の山林。この日は天候曇りで、蝶飛ばず。


車のなかで日が射すのを待っていた。


近くには5-6頭のエゾシカの群がいた。


午前7時30分頃、断末魔の鹿の悲鳴?が響き渡るのを聞いたという。


その後、車を出て蝶の採集にむかったが、この時期にヒメウスバシロチョウとウスバシロチョウおよびそれらのF1を求めてここを訪れる採集者は多く、彼らの歩いた踏みつけ道があちこちにある。



蝶を求めて、その踏みつけ道をすすむと生々しいエゾシカの死体が転がっているのを発見したというのが、ここに示した写真です。







近年、エゾシカは全道的に爆発的に増えていて、ヒグマの重要な食料になっていることは間違いないとおもう。



高木氏が、このあとも採集を続けたのか、すぐに逃げ帰ったのかは聞き忘れた。





にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へにほんブログ村

獣糞ポイントでミスジチョウ・オオイチモンジなど撮影と注意点

2017-12-24 14:57:20 | ミスジチョウ

にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へ
にほんブログ村






2017-6-30  (金) 晴れ 26度C 暑い

獣糞ポイントでミスジチョウ・オオイチモンジなど撮影と注意点

 
朝10:00,天気も良し、我が家からほど近いとある林道へ向かった。





鹿ゲートを過ぎてしばらく行くとキツネ糞にミスジチョウきており3♂♂採集。

 

しばらくゆくと道路に止まるオオイチ1♂A発見.


いつもの獣糞ポイントAでオオイチ1♂手づかみ。



次の熊糞ポイントBでミスジチョウ2♂♂撮影。











しばらくこの林道をウロウロしたあと再び獣糞ポイントA へもどりびっくり。


この30分ほどの間に明らかにヒグマがやってきてここの糞塊上に 真新しい大きなウンコを排泄してあった。


きっと私が獣糞にきているオオイチなどを撮影しているのを、すぐ近くで見ていたのだと思う。


新しいウンコは 明らかに警告ウンコだと思われた。


ウンコのサイズからは人間程度の大きさの若い♀ヒグマと思われた。


もしくは母熊につれられた若い子別れ寸前のヒグマか。


後者だとすれば極めて危険な状態であった。


ウンコに来ている蝶を撮影中に後ろからバシッとやられてあえない最後はちょっといただけない。



この5-6年、毎年必ずヒグマ糞ポイントがある林道なので ヒグマが1頭以上は居着いている森だと思う。



熊が現れても心配ないように車から30m以上は離れないようにしてオオイチ♂拾い採りをしながら、さらに林道を一往復した。

















 

結局、この日ここでは オオイチ7♂♂A、ミスジチョウ5♂♂を観察・撮影できた。






そのほかはギンボシヒョウモン2♂♂A- ホソバヒョウモン1♂A を撮影・採集。

























この時期、綿毛みたいなドロの木の種子が一面に落ちてまるで積雪のように見えることがあります。






にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へ
にほんブログ村


2014年9月、離発着時のデジカメ空撮が初めて解禁になった。

2017-12-22 16:02:47 | 採集記・旅行・写真
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へ
にほんブログ村




2014年9月、離発着時のデジカメ空撮が初めて解禁になった。


2014-9-26 (金)  晴れ



この日、14:10 のJALの小型ジェット機で 女満別から千歳へ飛んだ。





私が座った座席 5-D は緊急脱出用非常口のある席で緊急時にはドアを開けたり脱出の手助けをすることになっている席だ。



遅くチェックインしたのでここしか空いていなかった。



飛行機が苫小牧沖あたりの海に不時着、私がドアを蹴破っている光景など一瞬想像したが、そんなことは絶対ないと確信。



2014年9月から 離着陸時でも デジカメなど電波を出さない電子機器は使用可能になった。



空撮が好きで、これまで離着陸時の光景をなんとか撮影したいと思っていた私はさっそく離陸時の低空の風景を撮影した。






札幌まで40分の短時間飛行の小型ジェット機は、やや低く飛び、離陸後しばらくすると北見市が見えた。



無加川にかかる橋やニトリの青い看板などから道をたどると上空から我が家がはっきり確認できた。







北見市の市街全景を撮影した。



やがておけと湖と鹿子ダム、ダム湖畔の旧レークハウスの白い建物をはっきりと確認、周辺には広大な原生林が広がっていた。





この原生林は大雪山山系へと連なり大雪山連峰の山々が黒々と広がって見えた。



これらはまさに正真正銘の原始の森、オショロコマとオオイチモンジの森だ。  



満席のJAL の小型ジェット機はその後も比較的低く飛び40分ほどで海側から千歳空港へのアプローチに入った。



飛行機の影が地表に映り、矢のように流れてゆき、 14:55 着陸した。




快速エアポートで札幌へ15:55着。 そのまま 昆虫書籍専門古本店南陽堂へ行き、クロオオイチモンジの原記載文がのっている Zephyrus Vol.3 No.2 を捜して発見した。 



このいわゆるクロオオイチモンジのタイプ標本は ab. sakai Sugitani iwahiko 1931 とされ 1928年7月下旬 長野県 上高地で 酒井寅次郎氏採集の1♂ (G5 程度か ) をもとに記載され 大図鑑日本の蝶 にも黒化型♂として画像のみが白黒で 紹介されている。


これと 白水 隆先生の日本産蝶類標準図鑑、 新刊の日本迷蝶図鑑を購入。



午後6:30から 今回の目的である とある学術集会に出席、とても勉強になった。



懇親会では久しぶりに会う懐かしい面々が多くいた。



懇親会を途中で抜け 大通り西8丁目 満とり での 北海道昆虫同好会の例会に少しでてそのあと会長の 菱川氏 M氏、S氏 と居酒屋で12時すぎまで飲んだ。



北海道昆虫同好会会長の菱川氏は 例会のオークションで ギフチョウの特異な遺伝型イエローバンドの野外品を落としてご機嫌であった。



通常タイプのギフチョウ。



イエローバンドの野外品。縁毛が黄色い。


2014-9-27  (土)  晴れ のち曇り



11時 ホテル ニューオータニイン チェックアウト。



快速エアポートで千歳空港まで 38分。



西山ラーメンを食べて JAL 2717 12:55 で女満別空港へ向けて離陸。




千歳空港周辺は広大な低木の森が広がっていたが、近年開発でかなりの部分が伐採されてしまったもよう。






飛行時間は約40分と短く、しばらく飛んだとおもったら すぐ着陸態勢に入る。



能取湖と手前は網走湖(このあたりは女満別湖ということもある)




女満別の街をかすめるように低く飛び、女満別空港へ着陸する。



畑の色コントラストが美しい。








13:40 女満別 着陸。
天気のよい日は空港から藻琴山がよく見える。








これまでは日本の旅客機は着陸の15分前になると、携帯電話、デジカメなどあらゆる電子機器の電源をお切り下さい とのアナウンスがありデジカメを構えていたりするとCA のおねえさんがめざとく見つけてかなりきびしく注意していた。


離発着時の写真を撮りたいと常々考えていた私は、それじゃあ銀塩フィルム写真の古いα9000を使おうかと本気で考えていたほどだ。



きっと着陸誘導装置や軍事的な問題もふくめて色々規制があってのデジカメ撮影禁止であったのだろうが、晴れて2014-9月からは離陸着陸時の空撮が可能になり喜ばしい限り。 



ただ、諸外国、特に共産圏の空港などではあえて離発着時の撮影はひかえたほうが無難かも知れない。


当時の日記をおこしてみましたが、初めて離発着時の空撮解禁といった興奮などは感じられない。



毎度見慣れている風景が撮影可能になったというだけなのであまり感慨深いものはなかったようだ。







車で40分、自宅へもどった。






にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へ
にほんブログ村

美しいヒガシカワトンボ Mnais pruinosa

2017-12-16 11:59:12 | トンボ
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へにほんブログ村


美しいヒガシカワトンボ Mnais pruinosa





2017-6-30  (金) 晴れ 26度C 暑い

 
朝10;00 近くの森へ蝶を見に行った。オオイチモンジやミスジチョウなど撮影しながらすすむと左手に沢に降りてゆく小径を発見。


実はこれまで、意識的にあまり気にしていなかった道で理由は、入って行くと熊さんと会いそうな気がするから。


この日はあまりに天気が良かったので、ついふらふらと沢への小道を降りていった。


しばらくすると湿地で行き止まり。湿地のなかを30cmほどの幅の細い小川が流れていたりする。


本能的に車から釣り竿を持ってきて、何か魚がいないかと釣り糸を流すと小型のアメマスが釣れたりした。



なにかとてもよく目立つトンボがゆっくりと飛んでいたので、1匹をネットしてみた。


これまでにも北見市のあちこちでこの時期だけ見かける派手やかなトンボだ。


よく見かけるが名前は知らない。


なんとなく数枚撮影してリリース。



2017-12-16(土)小雪

コンピューターに山のようにたまったデジカメ画像を整理していたら きれいなトンボの写真が出てきた。


急にこのトンボの名前が気になった。


私は蝶に関しては常に一言なにか言いたい人間ですが、トンボに関してはまったく素人同然。


以前、北見市のムカシトンボチミケップのトンボをこのブログにアップしましたが、トンボの正確な同定は自信ゼロ。 


しかし同定しようと思えば出来ないことはないのだ。


今から30年以上昔、まったく発作的に下記の大図鑑を大枚はたいて購入していたのです。


しかし、購入しただけで大安心してしまい、その後は藤岡日本産蝶類大図鑑と同様に、この30数年で厚いホコリをかぶってしまい今日の今日まで一回もこの本をひらくことはなかった。


日本産トンボ大図鑑 浜田 康・井上 清 共著 講談社 1985  当時の価格48000円


天井に近い高い本棚の右のすみっこに長年鎮座していた トンボ大図鑑 はこうして30数年ぶりに厚いホコリを払われ開かれることとなった。






この本のカワトンボの頁を斜め読みして私なりにまじめに絵あわせした結果、あまり自信はないのですが ヒガシカワトンボ という私が初めて聞くトンボの名前がでてきました。





カワトンボ属 Mnais カワトンボ科 Calopterygidae   ヒガシカワトンボ Mnais pruinosa costalis (f. costalis 北海道型)











どなたか、くわしい方のコメントなどいただければ幸いです。



これを機会にトンボの世界にも少し足を踏み入れてみようかな。


生きているトンボはきれいだ。



にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へにほんブログ村

オオイチモンジハンテング、2017。

2017-12-08 11:43:14 | オオイチモンジ
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へにほんブログ村



オオイチモンジハンテング、2017。

2017-7-1 (土) 薄曇り 23度C





今日は道東のヤマベ釣り解禁日だが、どこも釣り人があふれていることを考えるとヤマベ釣りはパスすることにした。


朝9:30 愛犬クッキー、かみさんと近くの森へ出発。


ずいぶん昔のことだがオオイチモンジがとても多かった森だ。



最近はどんな様子なのか調べてみたくなったのだ。 



私は最近大流行のオオイチモンジを誘引するトラップをあちこちに仕掛けて集まってくるオオイチを一網打尽にする卑怯な採集は大嫌いだ(自然の規模が北海道とはケタ違いの南米では大好きだけど)。



北海道の森の王者オオイチモンジは、あくまで自然状態でのハンテング感覚で正々堂々と採集することに徹している。あくまでハンテングであってオオイチモンジ漁ではないのだ。




皆さんのオオイチ♂トラップ大量採集の余波でインセクトフェアでオオイチモンジ1♂300円のプライスに驚いたことがある。


一方、我が家の庭に何百匹も舞うエゾシロチョウが1♂1000円でよく売れていたのには思わず吹き出してしまった。



森に入るとすぐに オオイチ1♂A 林道を低く飛翔中のをネット。




滑空するオオイチがネットにスパ-ッと吸い込まれてゆく爽快感がよい。



しかし、林道を車でゆっくりと走ってみたがその後30分、まったく蝶なし。



森の奥の広場でやっと蝶が現れた。


ミヤマカラス カラスアゲハ 各A- 飛び回っているのを採集。 










生きたままの蝶の手持ち撮影はむずかしい。




オオイチ♂が木のベンチにとまっていたりする。











ヒメウスバ1♂ A- 採集。 


エゾシロチョウ5-6匹 飛んでいるが 昔と較べるとあまりにも蝶が少なすぎる感じ。



クッキーちゃんに水を飲ませる。



私たちはノンアルビール。





展望台からの眺め、広大な森がどこまでもひろがりすばらしい。



近年奇跡的に生き残っているオホーツクの大森林地帯、低山地帯にひろがったとても美しい原始の森だ。


ワラビが沢山あったので少し採集。



森のなかには縦横に林道があるが、あっちもこっちも昨年の台風被害の林道崩壊で通行不可。


一本のみ無事であった林道を通ってこの広場からオホーツク海まで12Kmのルートを取った。 


なんとなく視線を感じたが、エゾシカに見られていたのだった。



間もなくヒメウスバ2♂♂発見1♂A 採集。



えんえんと林道を走ってゆく途中で低く滑空中のオオイチ2♂♂A や 地面にとまっているのを採集。 























最後にオオイチ3♂♂ キツネの糞にきているのを発見。

















2♂♂は逃げたが1♂はいつまでも逃げずに吸汁中。




撮影後指でつまんで採集(この行為はエキノコックス感染のおそれがあり必ず手を洗いましょう)。


この日は結局オオイチ8♂♂見て6♂♂採集したことになるが、昔はこの10倍は採集できた。



オオイチの減少はここのメインの食樹であるヤマナラシやドロの木が大きく育ってしまったせいかもしれない。


しかし、オオイチのみならず他の蝶も激減しているのは何故だろうか。


30年前までは林道沿いに蝶があふれていた森なのに。


一方、2017年度は大雪湖周辺ではオオイチモンジの♀ばかりが異常大発生している。



ここ近年の大きな生物環境の異変を感じる。



にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へにほんブログ村