エコノミークラス症候群
20XX-4-29 (木) 東京は曇り
かみさんと二人で南米ペルーに蝶採りに行ったときのこと。
まず中継地北米のヒューストンまで飛びます。午後 CO 6 NRT発 15:45 Houston IAH 1:45 着 予定で 少し遅れて成田を離陸。
ほぼ満席でカリブ海ダイビングやメキシコへゆく観光客が多い。隣の方はペルー3回目という。
やがて 4-30日になっていたが、日付変更線を超え、また4月29日にもどった。ヒューストンまで14時間のやたらと長時間の飛行だ。
ヒューストン着陸の1時間前ころ、寝ていたかみさんが急にヒェーッと奇声を発してのけぞり白目をむいて痙攣し、その後動かなくなった。
呼びかけても返事がなく、ぐったりしている。5分後やっと意識を取り戻したが吐き気、倦怠感を訴え顔面蒼白で眼瞼結膜が真っ白で発汗があり脈はやや速く微弱である。ショック状態になっているようだ。
スチュワーデスを呼ぶと、さかんに医師やナースなどいないかと機内放送するが反応なし。
I am a medical doctor, and she is a midwife. Oh. I see.
ということで、とりあえずファーストクラスの座席を空けてもらい移動した。
かみさんはふらふらしながらも、ささえると歩けるが足下が危なそう。ベッド状フラットにした座席に横になり血圧を測ると110/82あり、少しずつ脈がしっかりしてきて不整脈はなく意識もはっきりしてきた。麻痺無く、脳梗塞ではなさそう。点滴セットを出してもらったが状態が急速に安定してきたので点滴せずに様子をみているうちにヒューストンに着陸した。
なんとか歩けそうなのでそのまま救急車や医師を呼ぶことはせずに飛行機を降り、入国審査→荷物受け取り→税関→荷物預けとすすみ、ペルーのリマ行きの飛行機に乗り込んだ。
6時間後、深夜のリマ空港に着陸。
その後、かみさんは嘔気嘔吐があり、全身倦怠感強くぐったりしている。毎回お世話になっている Ivan Callegari 氏が迎えにきておりなんとか常宿のホテルビラローマに着いた。
かみさんはベッドに倒れ込んでしまったので、明日のアンデス山脈5000mの峠超えは無理と判断した。
しかし。 翌日。 かみさんはたちまち元気になり、ウソみたいに元通りになった。一時は、かみさんがこのまま死んでしまったらどうしようと頭が真っ白になったのだが、無事に回復してよかった。
体慣らしに近くの魚市場へいったり、リマ動物園にいったりして体調をみたがその後は何事もなかったかのように元気で、いわゆるエコノミークラス症候群のようなものであったのかも知れない。
魚市場にあった漁師さんの守護神みたいな像の前で。
リマ動物園のお土産売り場にて。
当時、リマ在住の蝶愛好家でペルー三菱社長であった宮下昭さんにはリマでたいへんお世話になりました。
ちなみに その後アンデスを越えてアマゾン源流に入り、しばらく蝶採りをして、帰路は何事もなく無事帰国しました。
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