北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

ゴマシジミの触角ダラリ行動とキタベニヒカゲの撮影

2021-09-04 15:04:59 | ゴマシジミ

ゴマシジミの触角ダラリ行動とキタベニヒカゲの撮影。

 

 

20XX-8-10 (月) 曇り  26度C

 

 

AM 10:00 自宅から1時間ほどの近郊の渓流に釣りに向かった。

 

 

 

この時期、ヤナギランがきれい。昔、シベリア鉄道でバイカル湖へいった時、ヤナギランの大群落がどこまでも続き壮観であったのを思い出した。

 

 

 

 

残念ながら先日の強風のせいか倒木で車の通行不可能。

 

そこで予定を変更し、近くで発生しているキタベニヒカゲとゴマシジミを見にいった。

 

 

 

キタベニヒカゲは逆光で♂は真っ黒い蝶に見える。

 

 

♀が出始めでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴマシジミは♀がナガボノシロワレモコウの花穂に産卵中。

ゴマシジミ♀などの産卵時の 触角ダラリ行動 はとても興味深い発見でしたが、意味合いは種々考察したこともありましたがよくわかりません。

 

 

 

 

 

 

ゴマシジミ系のシジミチョウは羽根を開いた時の美しいブルーが撮影できると評価が高いようですが、なかなか思うようなポーズをとってはくれませんでした。

 

 

 

ベニヒカゲ6♂♂1♀、ゴマシジミ3♂♂1♀ コキマダラセセリ、カラフトセセリなどを撮影できました。 

 

 

 

 

この日は、別の渓流へ転戦、オショロコマの撮影を行い、唐揚げ用のヤマベを少し釣って帰宅しました。

 

 

 

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ゴマシジミ♀産卵時の触角だらり行動の謎

2020-01-30 21:04:04 | ゴマシジミ
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ゴマシジミ♀産卵時の触角だらり行動の謎


2017-8-12 (土) 晴れ のち曇 18度C


この付近には以前から開けた山裾の斜面に小規模な草原がありナガボノシロワレモコウが群落をつくっていて、この時期、ゴマシジミが飛ぶ。



ナガボノシロワレモコウ。



ナガボノシロワレモコウにゴマシジミ♀が産卵しているのを発見し撮影した。





以前にもこのブログで紹介したように、産卵行動中の♀は触角をだらりと下げていることが多い。





以前この触角だらり行動を発見した時は、それだけでうれしくなり、せっせと撮影はしたものの、なぜ産卵中のゴマシジミ♀が触角だらり行動をとるのか考えるには至らなかった。




触角だらり行動は♂のゴマシジミには見られない。 産卵行動中の♀ばかりである。




そうすると、産卵行動時になにか危険が迫っていないかを察知するための行動ではなかろうかとまず、思いいたるのは自然の流れだろうとおもう。




蝶の触角の働きは、主に震動や臭いを感じることと思われている。蛾の場合はフェロモンの感知にも関与しており数キロ先の♀の発するフェロモンをも感知するという。




ところで以前ゴマシジミの撮影に熱中していたころ、ゴマシジミの発生場所にあるナガボノシロワレモコウには、かなりの確率で種々の大きさのクモが潜んでいることに気づいている。




ナガボノシロワレモコウの葉陰にじっと潜んだり、クモの巣を張ったりして、この植物の白い穂に吸蜜にくる昆虫( 蝶はゴマシジミとヒョウモンチョウ )を狙っている。




産卵中は無防備状態になるゴマシジミ♀は、ナガボノシロワレモコウに向けて触角をだらりと下げて、産卵部位付近の微小な空気の振動(天敵の接近)を鋭敏に察知しようとしているのではあるまいか。





天敵の接近を示唆する微小な震動刺激を察知したら、ただちに産卵行動を止めて舞い立つのではなかろうか。




そんな現場を是非、目撃・撮影(動画が好ましい)できればと思う。






といった触覚だらり行動の意味合いを危険察知の側面から想像してみました。






このほか、ゴマシジミ♀の産卵時触角だらり行動について何か別の意味合いを思いついた方がおられましたら、是非ご教示下さい。







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触角だらり行動の謎、ナガボノシロワレモコウに産卵するゴマシジミ♀を撮影

2019-01-26 02:06:06 | ゴマシジミ
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触角だらり行動の謎、ナガボノシロワレモコウに産卵するゴマシジミ♀を撮影


本州産ゴマシジミは赤っぽい小型の花のワレモコウに産卵し、写真をみても北海道のナガボノシロワレモコウへの産卵光景とは一風変わった写真に見えてしまう。











ナガボノシロワレモコウへの産卵はまだ開いていない硬いつぼみとつぼみの隙間の奥に尾端をもぐりこませてかなり深くに産むのでちょっと見ただけでは卵は見えないことがある。


確かに産卵しているように見えたのに、いくら捜しても産まれたはずの卵が無いというのはそういうことでした。













蝶の生態写真を熱心にやっている方々の間では、ゴマシジミの撮影は羽根を開いて美しいブルーの翅表が写っていると評価が高いらしい。



そうとは知らずにせっせと撮影したのでしたが、残念ながら、気づいてみたら今回はブルーの翅表が写っている写真は殆どなかった。















ナガボノシロワレモコウに吸蜜するときも産卵するときも、滅多なことでは羽根を開くことはないのです。


ゴマシジミの触角だらり行動。


なんとなく気にかかっているのは、ゴマシジミの触角だ。


♀はさあ、産み付けるぞという瞬間に思い切り触角をだらりと下げるのだ。





♂もナガボノシロワレモコウの花穂にストローを伸ばし、一息ついたときに触角をだらりと下げる。




このゴマシジミの触角だらり行動は、とても興味深い。


さらに観察を重ねて、触角だらり行動の意味あいなど考察してみたいとおもう。


ほかのチョウでも、同じような 触角だらり行動 はあるのだろうか。


私はこれまでのところ、ゴマシジミのみに観察しています。


みなさん、触角だらり行動 に注目して見て下さい。


何となく目があってしまった。 おい、勝手に撮影すんなよ。















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ゴマシジミの楽園は危険が一杯

2019-01-19 11:39:12 | ゴマシジミ
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ゴマシジミの楽園は危険が一杯


ワレモコウの多い草原はゴマシジミの楽園をおもわせるほどあっちにもこっちにも沢山のゴマシジミが飛んでいる。














クガイソウ、クサフジ、その他吸蜜できそうな花をつける植物は多いのだが、ゴマシジミたちはナガボノシロワレモコウの咲き始めの穂に執着して盛んにストローをのばしている。他の花には一切興味がないかに見える。






しかし、このゴマシジミの楽園をおもわせる美しい草原は、実は危険が一杯。恐怖の楽園でもある。

















おどろおどろしい姿の大きなクモたちがいたるところにクモの巣を張って待ちかまえている。






ナガボノシロワレモコウの茎や葉にとりわけ好んで巣をはっているのは、クモたちがこの時期、草原に目立つゴマシジミにターゲットを絞っているのに違いない。








すぐ下に蜘蛛の巣が一部見えています。




あれーっ ひっかかっちゃった。




このあとの凄惨な光景はカット。




      ゴマシジミの天国と地獄が共存する草原。







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ゴマシジミの消長から蝶の保護、蝶の楽しみ方 etc....

2019-01-13 17:00:55 | ゴマシジミ
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ゴマシジミの消長から蝶の保護、蝶の楽しみ方 etc.....

この日は良く晴れて北見市の最高気温35度C。


7月下旬のオホーツクにしてはあまりの猛暑。


あまりに暑いのでかみさんを釣りに誘ったが reject.



そこで、この時期発生の盛期をむかえるゴマシジミの撮影に出かけた。


猛烈ネットマンそのものであった私は、このところ多少カメラマンへと移行しつつあるみたい。 


ゴマシジミの発生地は北見市近郊にいくつかあるが、我が家から車で30分ほどの発生地へいってみた。




ここでははるか昔、道路工事の際に、きまぐれみたいに林間に大きな広場が作られた。



建築資材や重機などの置き場になっていたのかもしれない。



長年の道路工事が終わって、その後、数十年が経過しそこに美しい小規模な草原ができた。


そのような草原には大抵最初はヨモギやスゲやクサフジやクガイソウやナガボノシロワレモコウが繁殖し、アリも含めた多くの昆虫たちがどこからともなくやってきて独特の生態系を作り、やがてゴマシジミの格好の発生地となってゆく。













オホーツク界隈のゴマシジミ発生地はたいてい、こんな具合に形成されてきた。


















このような場所はヒョウモンチョウやカバイロシジミ、エゾヒメシロチョウも多く発生するようになり、蝶の愛好家にとっては最高の場所になってゆく。















しかし、一般的にこのような桃源郷は徐徐にハンノキや白樺などの灌木が発育し、ササが広がって乾燥化がはじまり 最終的には笹原や灌木帯になって、蝶の桃源郷は消えてゆく。



ゴマシジミも草原の消長と運命をともにするが、また別の新しく出現した草原では人知れずゴマシジミが繁殖しはじめる。




本州の一部地域で、激減を理由に ゴマシジミ採集禁止令 を環境省が出したが、これのみでゴマシジミが消えてゆくのを本当に防げると思っているのならまさに噴飯ものです。



こんな産地は もはや ほおっておいても必ず消えます。



おまけに 亜種区分も難しいここのゴマシジミ個人所蔵の標本、何千何万匹あるのかもわからないが 移動すら一切禁じるというのですから 噴飯もの の上塗りみたいなこともやっています。



過剰規制にもほどがある。




イシダシジミに関しても同様で、今回の環境省担当職員のレベルは蝶に関しては きわめて低い あまりに低すぎる そのうえ あまりに独断的といわざるを得ず、蝶愛好家としては早急に担当をはずれてほしいものです。





近年、蝶愛好家のスタイルが変わりつつあるのを感じます。



高画質デジカメ機器の出現でかっては信じられないほどの蝶美麗写真が容易に撮れる時代。


ネットマンないし乾燥ミイラ標本収集から、ある日デジカメ写真派へ目覚めて転向する蝶愛好家へ激増している。


近年、有名産地ではカメラマンとネットマンとの確執も見聞きするところです。


私自身はいまのところ、その両方を楽しんでいるのが実状ですが生涯かけて収集したおびただしい数の乾燥ミイラ標本たちの行く末を考えると複雑な思いにかられます。



ゴマシジミの撮影から 話がどんどんふくらんでしまいました。






ちなみに今回のゴマシジミの写真は、すべて20年以上前に発売された名器コニカデジカメKD500Z で撮影しました。





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