生態系を宇宙人の視点から見ると。
2009-8-5 北見市の我が家の庭のクロフネ ツツジの葉上で交尾していたオモンシロチョウのペアを撮影しました。
当時、蝶の世界の最悪の悪玉外来種はオオモンシロチョウ Pieris brassicae であろうと思われていた。この大型のシロチョウはかって日本にはいなかった。突然現れた本種はたちまち北海道全域に分布を広げ、在来種のモンシロチョウPieris rapae を各地で駆逐しつつあった。
北見市では私が見ていた範囲内ではやがてオオモンシロチョウ一色になり、モンシロチョウは消えた。
ブラックバスやブラウントラウトと同じく駆除は至難の業だと思われた。
ちょうちょ、チョウチョ、菜の花にとまれ.......と歌われた日本の在来種モンシロチョウはオオモンシロチョウに圧倒されて各地で消えつつあったが案外これを悲しみ問題視して大騒ぎする蝶愛好家はいなかったと認識している。我が家の菜園では、やがてエゾスジグロチョウも消えた。
私も含めて、蝶の研究家たちはある意味で達観していて、これも広い意味で自然の成り行きの一つと捉えているのだと思う。
実際、いわゆる生態系はある状況でとどまることはむしろ少なく、日々変動し続けるのが普通だ。
いわゆる自然保護・生態系保護を訴える場合このような視点は必須だと思う。
とくに採集禁止種増産のみに明け暮れている環境省などは、この視点が欠けているかに見えるのは私だけだろうか?。
ヤマベをはじめ天然の渓流魚が激減したのも外来魚問題も環境汚染も地球温暖化も宇宙人の目からみれば単なる地球上の生き物たちの自然の営みの一環にすぎない。
なかでも人間という生き物が根元的に地球環境にとって最悪の生き物だと思われるのは間違いないだろう。
2023年、この数年オオモンシロチョウの勢いは急速に衰えはじめ、気がついたら我が家の庭のコマツナには多数のモンシロチョウ幼虫が見られるようになった。
気候変動の影響か、寄生蜂によるコントロールが効いてきたのか、その他の原因か、理由はわからないがオオモンシロチョウは近年激減し、モンシロチョウやエゾスジグロチョウが復活してきているのです。
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