北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

シュウリザクラに発生したエゾシロチョウ。

2017-06-30 22:04:46 | エゾシロチョウ 
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シュウリザクラに発生したエゾシロチョウ。

2017-6-16 (金) 曇のち雨のち曇 24度C

北見市近郊の とある林道へはいってみた。


林道をすすむとシュウリザクラの大木が花をつけて、ミヤマカラスやエゾスジグロが吸蜜中。


シュウリサクラの花。









シュウリサクラの幹。




そのすこし奥で林道は荒れて車が通行不能で えんえんバックでもどることになりまいった。



林道のはじまり付近にもシュウリサクラが花をつけており、エゾシロチョウの蛹と寄生ハチのマユがびっしり。






今年、我が家の庭の赤ボケに毎年発生したエゾシロチョウが、ほぼ壊滅したと思われる。



エゾシロが我が家の庭に飛ばない初夏は寂しいので、少し蛹を採集して庭に移植することにした。




蛹を20個採集して 今春エゾシロチョウ全滅した自宅の赤ボケにつけることにした。 
 





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数千匹のエゾシロチョウ越冬幼虫全滅

2017-06-25 16:18:02 | エゾシロチョウ 
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数千匹のエゾシロチョウ越冬幼虫、3令への脱皮後全滅。

2017-5-27(土)  曇り

昨年、庭の赤ボケに大発生したエゾシロチョウは多数の母蝶がおびただしい数の卵を産卵し、孵化した1令幼虫たちによる多数の越冬巣が赤ボケの枝を埋め尽くすほどでした。




これらが2令幼虫で冬を越し、春になって赤ボケの芽を食べ始めたらきっとこの赤ボケは枯死におちいるのではないかと危惧していました。



春がきて、各地でエゾヒメギフチョウを追ったり、大型遡上ニジマス釣りに出かけたり、ジョウザンシジミやチャマダラセセリの撮影に出かけたり、その他、思いがけない色々な出来事が次々とあって、いつにないあわただしい早春の日々でした。


庭の赤ボケのエゾシロチョウ越冬巣のことをすっかり忘れていたことに気づき、この日観察をしてみました。


多数の越冬後のエゾシロ幼虫の食害で枯死するのではと危惧していた赤ボケは、意外にもけっこう若葉が出ていてなにか不吉な予感。


予感は的中、あれほど多数あった越冬巣は2令幼虫の糞や脱皮殻は多数見られるのに、生きた幼虫がまったくいない。




ウソみたい。




脱皮して3令になったところで何か恐ろしい事が起こって、おびただしい数のエゾシロチョウ幼虫が、忽然とすべて消えていました。





すなわち、2令幼虫の脱皮殻みたいなのが多数あり、2令から3令へ脱皮した直後に何かがおきた可能性があります。




この時期、今年はプラス1℃前後というかなりの寒冷な期間が断続的にありました。


脱皮直後に、おもいがけない強烈な寒気でやられたのでしょうか。


いずれにしても全滅です。


おなじみのアオムシコマユバチの黄色い繭からハチが孵化した状態のものが僅かに見つかりました。





しかし、これは数からいって幼虫全滅の主原因とは思われません。





赤ボケをよくよく捜すと生きているエゾシロ4令幼虫がかろうじて7匹見つかりました。







しかし何だか元気はなくアオムシコマユバチに寄生されているかも知れません。





おそらく数千匹はいたと思われるエゾシロ2令越冬幼虫が3令への脱皮後、一気に壊滅したことが伺えます。


この間、しっかり経過を見ていないので原因はまったくわかりません。


雪が解けてからの観察が殆どなされていなかったことが悔やまれます。


色々な原因が想定されますが全て想像の域を出ないのが残念です。


異常大発生を危惧してはいたものの、毎年それなりに庭を舞っていたエゾシロチョウが壊滅するとなんだかさみしい気分。




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美麗、佳麗、タンポポの花園に多数のミヤマカラスアゲハ

2017-06-22 22:06:24 | ミヤマカラスアゲハ
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2017-5-26 (金) 曇 一時晴れ のち曇  13.1度C 寒い


一瞬、雲のすきまから陽がさした。


タンポポに吸蜜するエゾスジグロチョウの動きが活発になり撮影しにくくなった。


春の、ほんの1週間くらいの間タンポポが一斉に開花することがある。


我が家の近くの運動公園や警察学校の庭はタンポポ大繁殖を気にする人はいないので、広い公園が黄色一色に染まって壮観だ。


この付近も丁度、この日はあたり一面タンポポが満開でそのタンポポにミヤマカラスアゲハが1♂吸蜜にきていた。


さっきかなりの速さで飛んでいった個体かと思われた。


おおっ、昨年は一匹も見なかったミヤマカラスアゲハだ。


春型はきれいだなあ。せっせと撮影しようとするが、動きは激しくそう簡単ではない。


タンポポからタンポポへ、次々と飛び移ってゆく。


しかし気にいったタンポポへとまると、かなり長い間吸蜜している。


そのような時はセイヨウタンポポの花はかなり蜜量が多いようで吸蜜時間は15-20秒。


時間的余裕は十分で色々な角度からの撮影が出来た。


1匹のミヤマカラスアゲハを追い回しているうちに、ふと、なんとなく不思議な予感がして、まわりを眺めわたして驚いた。


なんと広大なタンポポの花園に、あっちにもこっちにも多数のミヤマカラスアゲハが吸蜜しているではないか。






最近ではミヤマカラスアゲハの吸蜜写真を撮影するチャンスは、そう多くはない。


せっせと蝶を追いかけ回しては撮影を続けた。











♀も現れた。





同じ個体でも太陽光の当たり方、角度によってはまったく別の個体かとおもうほど写真の写り具合は異なり、またそれぞれの写真が佳麗・美麗、ひたすら美しい。


しかし30分ほどで非情にも陽はかげりミヤマカラスアゲハはいつの間にか一匹残らずどこかへ飛んでゆき見えなくなってしまった。

沢山のミヤマカラスアゲハを撮影できて良かったとおもったが、短時間の撮影のせいか多数の個体がいたわりには撮影できたのは5♂♂1♀に過ぎなかった。


まったく思いがけずに遭遇した、一瞬の夢のような光景であった。


手のひら写真も試みました。







1♀は採卵用にキープした。。 




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タンポポの大群落に多数のエゾスジグロチョウ

2017-06-20 00:16:41 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
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タンポポの大群落に多数のエゾスジグロチョウ

2017-5-26 (金) 曇 一時晴れ のち曇  13.1度C 寒い

朝から、どん曇の天候で身震いするほど寒い。


昼は トラウトサーモン焼き魚 納豆 ゆでたこごみ。


蝶は絶望的とおもわれ、渓流魚で出撃するにも何となくおっくうな天候だ。


午後1時。急遽思い立って北見市郊外のニジマス川へ産卵のため遡上するニジマスの調査にゆく。


現場まで車で30分くらい。


どん曇の空が急に明るくなってきた。


やがて気まぐれな青空がのぞいたと思ったら、ときどき陽がさすようになってきた。


渓流の岸辺においしいヒラタケがでていた。





ガガンボの一種の交尾。どなたか種名教えて下さい。



ニリンソウの花が満開。



スミレも満開。


フキノトウは、はや種を飛ばす体制。





釣り支度をしていると今を盛りと咲き誇っているタンポポに沢山のエゾスジグロチョウが吸蜜中であった。



















道路沿いのタンポポで吸蜜中のエゾスジグロチョウが車が通り過ぎるときの風圧で紙吹雪みたいに舞い上がって壮観であった。



ミヤマカラスアゲハが1匹、かなりの速度で飛んでゆくのが見えた。


このところ悪天候が続いているが、もうミヤマカラスの時期か。


そういえば、昨年(2016)は全道的にミヤマカラスアゲハとカラスアゲハの見られなかった年で、原因は不明だが私は春型も夏型も唯の1匹も見ることがなかった。


次項  美麗、佳麗、タンポポの花園に多数のミヤマカラスアゲハ  へ続く。




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チョウの絶滅とエゾヒメギフ手のひら写真

2017-06-16 01:41:00 | エゾヒメギフチョウ
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チョウの絶滅とエゾヒメギフ手のひら写真

201X-5-4 (月) 晴れ のち曇りのち小雨




かって、全道各地で狂ったように(実際、本当に狂っていたと今になっては反省しています)エゾヒメギフの大量大虐殺を続けてきた私は、年齢的なものか今はそれをひどく恥じており、無用な蝶の殺戮は今後可及的に避けたい気持ちです。


しかし、ちょっと言い訳しますと今から30年くらい前までの北海道、たとえば旭川では私がいくら採集しても(1日でエゾヒメギフ800匹以上採集したこともある)、エゾヒメギフチョウが減ることなどまったく無く、そんなことは想像することすらなかった。


環境さえ整っていればチョウ(昆虫)はいくら採っても減らないという確信は長年の経験が背景にあって初めて言えることだと思っています。


昆虫の繁殖様式は、たとえば ほ乳類、鳥類、魚類、両生類 等とはまったく別格、別次元のものという理解も必要です。


これは、ごく最近の衰退しきった日本の自然しか知らない若い方々や、本州方面のように、当時すでに衰退しはじめていた産地しか知らない方々にはとても実感できる話ではないかもしれない とも思います。







かっては無尽蔵にいたエゾヒメギフや本州のヒメギフの昨今の激減ぶりは本当に目に余る。


多くは種々の理由による自然環境変化が主たる原因と思われるが、チョウが激減した産地での採集行為はいわば最後のトドメを刺す役割をになうことになりとてもよく目立つ。


実際、奇跡的に残ったごく狭い発生地に飛んでいるごく少ない数のチョウを全部採れば、文字通りまさに算数の引き算どおりにチョウがいなくなるのは当然です。


そのため、あたかも採集行為がそこの個体群絶滅の主たる原因であると、いつのまにかすりかえられる可能性は十分に考えられる。


私自身は最近の遠軽のイシダシジミ幼虫採集みたいなトドメ刺し採集はやりたくないし、そのような個体群にもあまり興味がありません。


ただ、どうせ早晩絶滅するのだから今のうちに標本をこの世に残しておくべきといった強い使命感に燃える人や、個人的な収集欲を断固満たしたいと考える方々が実際にはいまだかなりいることも事実です。


これらの方々は環境省職員の業績つくりの格好のターゲットになります。


奇跡的に残った数少ないチョウの発生地に殺到する採集者たちは、もはや絶滅寸前の個体群に最後のトドメを刺す役割を立派に果たす。


それをマスコミがあおりでもすれば、一般の方々はチョウマニアの乱獲が主原因でチョウがいなくなったと思いこむ。


たとえば熊本のオオルリシジミにはまさにその典型パターンと見ることが出来る。




どうあがいても地球環境の変化により早晩絶滅確実といったチョウや、草刈りなど多少の環境整備で絶滅を多少先送りできそうなチョウや、保護策はおもいつかないがとりあえず採集だけは禁止といったチョウや、人間の営みそのものが確実に絶滅へ向かわせる主原因といったチョウや、人口飼育環境のみでかろうじて存続しているチョウや、その他、現在絶滅に向かっているチョウの存在様式は実に様々であろう。


ただ、日本はじめ世界中でチョウの趣味が全盛期であった20-30年前と比べると所謂チョウ屋たちのおかれた状況は比較にならぬほどきびしくなっている。


またチョウ屋たちも高齢化がすすみ、その実数も信じられないほど急速に減りつつある。


もう少しすると私のようなチョウの愛好家は絶滅危惧種とされ大切に保護されるかも???・・・。

そのような現状をみれば昨今のトレンドとして、新産地確認のためなどの標本作製は必要最小限にして、その他は出来れば写真撮影のみで済ませたいともおもう。


ただ元気いっぱい飛び回るだけで、とても所謂生態写真的撮影は不可能ということもある。


ネットインした蝶を、なんとか生きたままの状態で撮影し、リリースする方法はないか。


生きたままの状態での手のひら写真の可能性を検討中です。


しかし。


まともに脚を持つと元気いっぱいのエゾヒメギフは大暴れしてとても撮影にならない。



下手をすると脚がもげてしまうことすらある。


胸部をかるくつまんで羽根をたたんだ格好なら撮影は容易で周囲環境も写真に取り込めるがやはり羽根を全開した写真が撮りたい。




なにかうまい方法はないだろうかと思案中です。



今日、手のひら写真を試みたエゾヒメギフたちは全てそのままリリース、みなさん元気に飛んでいった。








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