北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

キラキラメタリックカラーのセンチコガネ

2019-07-30 21:51:11 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
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キラキラメタリックカラーのセンチコガネ


201X-7-15 (月) 晴れ

 海の日でお休み。

近郊の渓流にオショロコマを見に出かけた際に、メタリックな美麗昆虫を発見、撮影した。


センチコガネ。

この甲虫はとにかくキラキラメタリックな色調で、どちらかといえばメタリックグリーンが多いのだが、こんな葡萄色に輝くのもいる。








この時期、キタキツネの糞にはキラキラメタリックな甲虫の残骸が多い。きっとセンチコガネも食べられているのだと思う。




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秋のチョウと釣りとヒグマと接近遭遇

2019-07-27 00:19:21 | キベリタテハ
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秋のチョウと釣りとヒグマと接近遭遇

     


2018-9-8 (土)     晴れたり曇ったり 27度C



近郊の U川へ渓流釣りがてら蝶など見に出かけた。

 


国道を離れると、あちこちに離農した農家の家が目立つが、この付近はかなり大々的にキャベツを作っている。









白い蝶が多いが、モンシロチョウとエゾスジグロチョウばかり。




一時期、北見地方で飛んでいるシロチョウは全て攻撃的外来種オオモンシロチョウという期間がながらく続き、その後なぜかこの蝶は忽然と消えてしまった。



オオモンシロチョウに駆逐されて、いったん消えてしまったかに見えたモンシロチョウとエゾスジグロチョウが 徐々に復活した。




その後、急に消えてしまったオオモンシロチョウがどこかに生き残ってはいないかと、いつも蝶の採集にでるたびに気にしていた。




しかし、捜しているオオモンシロチョウは見つからないまま今日に至っている。。



モンシロチョウ♀。






エゾスジグロチョウ♂。





コヒオドシのきれいなのを採集。






U川に沿った林道を進む。




ひらけたところで、この時期発生の盛期をむかえるきれいなキベリタテハ1♂採集。












大型のトンボを採集。帰宅後、重たい日本産トンボ大図鑑を久しぶりに開いて絵あわせしたところ オオルリボシヤンマ Aeshna nigroflava でしょうか。










この日の午後、アメマスを釣ってふと上流を見ると、なんと大きなヒグマがこちらを見ていた。



その距離、約20mくらい。




大きな頭は明るい茶色。




体は黒い毛がふさふさしてよく肥えてている。




私と目が合った。




怖いとは思わず、ああなんと格好よいヒグマかと思ったが、すぐ後に、えもいわれぬ緊張感がきた。




ヒグマはじっとこちらを見ていたがすぐに体を翻し水しぶきを上げながら川を走って左手の茂みに消えた。




この間、約10秒。ヒグマの流れるような素早い動きが残像に残った。




今回もヒグマのほうで逃げてくれて幸いであった。



今年は、ずいぶんヒグマに接近遭遇する年だ。




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セントヘレナ島の蝶類

2019-07-18 22:30:56 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
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セントヘレナ島の蝶類

少し前、何かのテレビ番組でセントヘレナ島の映像を見た。
    


この島は戦に敗れたナポレオン1世が幽閉され、そこで死亡したことでも有名な島です。




かねがね日本や世界の離島の蝶類に興味があったのでこの絶海の孤島にはどんな蝶がいるのだろうかと気になって調べてみました。


さっそくネットでセントヘレナ島の蝶類リストが見つかりました。




List of Lepidoptera of Saint Helena, Ascension and Tristan da Cunha

Lycaenidae
• Lampides boeticus (Linnaeus, 1767)ウラナミシジミ




Nymphalidae
• Cynthia cardui (Linnaeus, 1758) ヒメアカタテハ




• Hypolimnas misippus (Linnaeus, 1764)メスアカムラサキ




• Vanessa braziliensis (Moore, 1883)
ブラジル、ボリビア、アルゼンチンなど南米に普通。






Danaidae

• Danaus chrysippus (Linnaeus, 1758) カバマダラ




• Danaus plexippus (Linnaeus, 1758)オオカバマダラ
北アメリカからメキシコへ渡りをするマダラチョウとして有名ですが、セントヘレナまで飛んでくるようですね。






たった6種類。 しかも、なんじゃ、こんなのしかいないのか。


うち4種類(ウラナミシジミ、ヒメアカタテハ、カバマダラ、メスアカムラサキ)は日本にもいる。


予想に反してたいした蝶はおらずがっかりしました。


この島は約700万年前の火山活動で太平洋中央海嶺上に出現したいわゆる火山島で、島の周囲は断崖絶壁が多く最高峰はダイアナ山818m。なんだかタヒチ島によく似たような感じ。


一見したところでは みるからに豊かな自然があるとはおもわれず耕作に適した場所も多くないようであり特別変わった自然もないようである。しかし地図で よくみると小渓流は多く渓流沿いに多少の自然はあるとおもう。




今回、たったの6種類しか記録がないが、しっかり調べればもっと多くの種類が記録される可能性は多いにあると思う。


実際、特産種のひとつぐらいいてもよさそうな気がする。


どなたか行ってみませんか。


我が国との関係では 1584年5月27日 日本からヨーロッパへ向かう途中の 天正遣欧少年使節団が寄港している。





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愛知県にオオモンシロチョウ出現は誤報でした。

2019-07-11 01:25:02 | オオモンシロチョウ


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愛知県にオオモンシロチョウ出現は誤報でした。


残念ながらというか幸いなことにというか 蛾の幼虫でした。


さっそく愛知県のSさんからメールと幼虫の写真が送られてきましたが オオモンシロチョウの幼虫ではありませんでした。


愛知県に オオモンシロチョウ出現ということは ありませんでした。



送られてきた画像をみますとオオモンシロチョウではなく多少オオモンシロチョウ幼虫に似た 蛾の幼虫 とおもわれます。











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愛知県に突然オオモンシロチョウ出現 ??????

2019-07-08 22:44:41 | オオモンシロチョウ
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愛知県に突然オオモンシロチョウ出現 ?????


私の先般の一連のオオモンシロチョウのブログ記事を御覧になった方から下記のような驚くべきコメントをいただきました。




2019-07-06 22:25:29
検索して、こちらのブログにたどりつきました。
愛知県在住です。
無農薬の小松菜に幼虫がおり、子どもが育てています。
検索したところ、オオモンシロチョウと結論がでましたが、再検索すると分布は北海道。本州それも愛知県にいるはずないチョウのようで…。
もし、オオモンシロチョウでしたら、逃しても良いのでしょうか。
よろしければ教えてください。




愛知県にオオモンシロチョウとは驚きです。


視点によっては、けっこうな大ニュースといえます。


何故、これまで未記録であった愛知県に突然オオモンシロチョウが現れたのか類推すればきりがないかもしれません。


自然にオオモンシロチョウ自らが自力で分布を広げたにしては分布にまったく連続性がなく、あまりにも突拍子がないので、きっと何らかの人為が背景にありそうな気がします。


北海道・東北や中国など大陸からの流通物に複数の蛹や卵がついていた可能性、誰かが人為的に放した可能性( これは犯罪的です )、愛好家が飼育していた個体が不注意で複数個体逃げた場合、等がまず頭に浮かびます。


愛知県のオオモンシロチョウが北海道・東北の個体群に由来するのか、中国など大陸系由来のものなのかはチョウの前脚1本いただいてDNA 解析をすればわかるかもしれません。




2018-9月 北海道北見市で羽化したオオモンシロチョウ♂




2018-9月 北海道北見市で羽化したオオモンシロチョウ♀




ところで、ご質問の羽化したオオモンシロチョウを放蝶してもよいかどうかについては、現時点では絶対に野外に放さないことをお勧めします。


私も昨年、羽化させたオオモンシロチョウは全て標本にしました。



オオモンシロチョウは恐ろしい攻撃的外来種の側面をもった蝶です。


特に侵入初期には、しばしば想像を絶する猛烈・爆発的な繁殖力を発揮する可能性があります。


北海道の例をみるまでもなく、燎原に火事がひろがるような勢いで急速に分布をひろげ、無農薬野菜農家などには多大なる被害が出る可能性があるほか、在来種のモンシロチョウやスジグロシロチョウ等の生態系を大きく攪乱(駆逐してしまう)することが考えられます。


北見市では最初の一匹が発見されたときは、発見者の小学生を褒め称え、愛好家はなんとかオオモンシロチョウを見つけようと躍起になったものです。


しかし、数年後の惨状は何度もブログなどで紹介したとおり北見市から在来のモンシロチョウやエゾスジグロチョウは消え、飛んでいるのは全てオオモンシロチョウといった恐ろしい世界になってしまいました。

その後の長い経過では、オオモンシロチョウは恐らく、農薬や寄生蜂とのバランスや、食草を食い尽くして幼虫群自滅など、種々の理由から徐々に自然消滅したかに見えましたが昨年、我が家の庭の小松菜に忽然と姿をあらわしました。


2019-7-6 我が家の庭に力強く飛翔中のオオモンシロチョウ1♂を発見しました。これからどうなってゆくのか慎重に経過をみたいと思います。


ところで、愛知県のオオモンシロチョウは学術的にもとても興味がありますが、まず新聞やテレビに報告して、マスコミの力を借りる形で現状を把握するのがよいと思います。


もし出来ましたら、2019年、愛知県で発見されたオオモンシロチョウ として北海道昆虫同好会雑誌の jezoensis に御寄稿いただければ幸いです。


北海道昆虫同好会事務局の南陽堂のHP にメールアドレスをいただければ、こちらからご連絡したいとおもいますのでなにとぞ宜しくお願いいたします。



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