北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

カンバヒラクチハバチと満開の美しいクリンソウを撮影

2020-10-29 20:48:37 | カンバヒラクチハバチ
カンバヒラクチハバチと満開の美しいクリンソウを撮影


2020-6-12 (金) 晴れ  28度C

       

朝 10:30。孫長女君を連れて夫婦で津別のドードロマップ川へクリンソウ見物などの目的でフォレスターで出発。


この時期、林道に沿って咲き誇る美しいクリンソウは満開でせっせと撮影した。





ミヤマカラスアゲハ春型2♂♂見かけたがかなりの速度で飛び去るのみ。



まわりは原始の森といったすばらしい風景だが、蝶は時期のせいかとても少なかった。



エゾスジグロチョウ春型♂。





サカハチチョウ春型♂。






キベリ越冬個体1♂。



一方、川原の草の葉にコンボウハバチ科の怪虫 カンバヒラクチハバチ Trichiosoma lucorum Linnaeus,1758 がきていた。



蝶しか目に入らないといった蝶愛好家人生であったせいか、私がこのカンバヒラクチハバチを認識できるようになったのはごく最近のことでした。





この昆虫は、恐ろしげなキバが大きな特徴のひとつで、なんとか自然状態での正面像を撮りたい。




しかし、接近すると何故か、くるりと後ろを向いてしまいなかなか顔を撮らせてくれない。




あまりしつこくしているうちに、ぱっと飛び立ってしまいました。



美しいクリンソウが咲き乱れる北国の森の出来事でした。







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カンバヒラクチハバチを見つけたころ。

2020-10-24 18:08:39 | カンバヒラクチハバチ
カンバヒラクチハバチを見つけたころ。




20XX-5-27 (金) 晴れ 25度C



朝9:00 自宅出発。



留辺蘂入口の水子地蔵寺の崖へいったら崖のエゾキリンソウは全部はがされてきれいな芝桜が植えられていて貴重なジョウザンシジミの発生地は無惨にも消えていた。 






モンシロチョウ春型など採集。
 


仕方なく 留辺蘂町郊外の大久保の沢林道へ入った。




ここは自然が比較的よく残っており普通種ばかりだが蝶は多いところです。



木材置き場の奥から自然がややよくなってくる。



しかしエゾスジグロは多いが他にはサカハチチョウや越冬コヒオドシが少しのみ。





林道終点までいってもどる。もう少しすると蝶がよいかも。 



大きな土場のあたりが開けて黄色いアブラナ科の花が満開。



水が広範にしみだしているあたりは アゲハやタテハなど夏場に集まりそうだ。



ここで アブみたいで蝶みたいな触角を持ち脚は太く長くやたらすばしこく飛び回る異様な昆虫を発見。









一瞬変なセセリ ? かと思った。







大きさ1.5cm ほどか。大きなキバがあり、獰猛そうな外観で 捕まえたらかじられるか刺されるかといったイヤな予感がするので採集はしなかった。








目の前のニレの葉に止まったところを撮影。



二匹いてときどき飛び立っては絡み合ったりしてまたもとのニレの若葉にもどる。



一見占有行動みたいにも見える。



しかし、私があまりしつこく接近しては撮影を繰り返すのを嫌ってか、やがて飛び去った。



この昆虫の同定は蝶しか知らない私にはなかなか困難であったが、後に、北海道昆虫同好会会員の川田光政氏が カンバヒラクチハバチ だと教えてくれました。

Trichiosoma属, コンボウハバチ科/Cimbicidae No comments  Trichiosoma lucorum (Linnaeus, 1758) カンバヒラクチハバチ

そういえば、触覚の先が、コンボウハバチ科といったその科名のごとく棍棒のように太まっているのが特徴ということです。





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エゾヒメギフチョウの交尾はダイナミック

2020-10-20 21:29:21 | エゾヒメギフチョウ
エゾヒメギフチョウの交尾はダイナミック



20XX-5-1 (金) 晴れ

午前中は畑仕事。

裏庭の家庭菜園にジャガイモ25個を植えた。

さらに、ニラ ネギ を株分けして植え直した。かなり疲れた。


午後、天気がよいので車で一走りして北見市近郊のエゾヒメギフチョウを見に行った。


この日、エゾヒメギフ35♂♂1♀を採集、生きたまま三角紙にいれておいた。


特別変わった個体はみられなかったので最後はこれらを全てリリースしたが、元気に森のなかへ飛んでいった。


このほか多数の個体をデジカメ撮影したが、あとでコンピュータに落として眺めると、まあまあの写真は案外少なかった。


これらまあまあの写真は機会があれば、適宜このブログにアップしてゆきたいと思います。


今回は交尾中のワンペアの写真をアップしました。


エゾヒメギフの交尾はダイナミックでした。


たまたま、メス探索飛翔中の♂が地表低く飛んでいたメスを発見したところを目撃しました。


♂は♀に体当たりするようにからみつき一緒に地面に落ち、はげしく転がりました。


なんと、起きあがったときにはがっちりと交尾が成立していました。


ここまでは♂主導に見えました。


しかし。


交尾するとエゾヒメギフの場合は例外なく♂は死んだようにじっとして♀にぶら下がるような格好ですが、徐々に分泌液を出して交尾嚢(スフラギス)を形成します。


♀は一見仮死状態みたいにジッとしている♂をぶら下げて、パタパタと短距離を飛ぶこともありますが何もなければそのまま静止して交尾状態を続けます。




場所が気に入らなければ♀は♂をひきずって数mほど移動することもあります。




エゾシロチョウとは異なり、交尾中のペアに他の♂がからんでくる(このエゾシロ♂からみ行動は無防備状態のペアが天敵に襲われるのをためらわせている )ようなシーンはこれまでのところは観察していません。





エゾヒメギフの羽根や斑紋はどちらかといえば保護色系でエゾシロみたいによく目立って、もろに天敵に見つかるといった確率がより低いからでしょうか。







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2019年早春、チャマダラセセリ撮影

2020-10-15 00:20:39 | チャマダラセセリ
2019年早春、チャマダラセセリ撮影。





2019-5-4 (土) 晴れ  快晴 25度C




この日、午前中北見市郊外で早春の蝶ジョウザンシジミを撮影した。



昼食後 12;30 ふと見るとキジムシロの黄色い花に吸蜜しているチャマダラセセリ1♂を発見した。













遠景では枯れ草上のチャマダラセセリは周囲の枯れ草にとけ込んですぐに見失う。










羽根をたたむとますます見失いやすい。










羽化したばかりだろうか、意外とゆっくり低く飛び、枯れ草に止まったりして良いモデルになってくれたが1分ほど撮影しているうちにどこかへ飛び去ってしまった。










蝶友のF氏は今年もチャマダラセセリの飼育を行うため、メスを採集してきた。 


キジムシロの葉に多数産卵されたチャマダラセセリの卵。



飼育すると、かなりの個体が夏型として羽化し、残りが越冬蛹になる。







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白帯がとても幅広い北海道産フタスジチョウ

2020-10-09 17:33:54 | フタスジチョウ
白帯がとても幅広い北海道産フタスジチョウ




北見市付近の林縁や湿地には 6月下旬からフタスジチョウはよく見かけるが、本州の蝶愛好家の方が北海道のフタスジチョウを初めて見ると、白帯のあまりの幅広さにアッと驚いてしまうことが多いようです。






関東北部〜中部の山地に棲息するものは、この白帯がせまく Neptis rivularis insularum Fruhstorfer とされ、白帯の狭い北海道産は N. rivularis bergmanni Bryk. 別亜種とされています。




ところが岩手県の個体群にはしばしば白帯が幅広いものが多く ssp. shirouzui Okano とされています。



フタスジチョウは、このブログでもしばしば登場する蝶ですが、今回はキタキツネの糞にきたフタスジチョウの写真です。














このほか 奥只見産は 黒化いちじるしい真っ黒フタスジチョウ ssp. tadamiensis Higuma で私は以前200匹ほどを飼育羽化させたことがありますが迫力のある個体群です。




最近、変異の多いフタスジチョウをまとめた立派な本が出版されましたが、そのうち購入したいと思っています。





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