北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

トラフシジミの体温調節法。

2024-04-18 14:10:14 | ヒメシジミ

不明.gifにほんブログ村

 

 

トラフシジミの体温調節法。

 

2015-5-30(土) 曇り 一時晴れ 強風

 

 

 

この日、トラフシジミ(Rapala arata)の興味深い行動を撮影しました。

 

 

 

北見市郊外の林道。午前11時頃。この日は強風、曇り空で気温は朝方10度Cの寒い日だが時々青空がのぞいて、一瞬陽がさすと、みるみる気温が上がります。

 

 

 

 

林道沿いにはウツギが多く、きっといるなと思って注意していると、果たして陽だまりの地面で吸水中のトラフシジミ1オスが目にとまりました。

 

 

 

お日様が雲から顔を出すと、このトラフシジミは突然、羽根をぐーっと強く傾けたのです。

 

 

 

 

太陽光を羽根に直角に受けて一気に体温を上げようとしているのだと思われました。

 

 

 

 

 

長年、チョウと付き合ってきた人生ですが、これは私にとって初めての光景でした。

 

 

 

 

それを見て感動、思わず おーっと声を上げてしまいました。

 

 

 

 

このトラフシジミは地面に対して最大45度ほどになるまで思い切り羽根を傾けて最有効に陽光を浴び、そのまま1分ほど吸水を続けてぱっと飛び立って行きました。

 

最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の バナー をワンクリックしていただければ幸いです。

 

 不明.gifにほんブログ村

 

 

不明.gifにほんブログ村


3年ぶり、2023年11月11日(土)、待望の北海道昆虫同好会総会開催のご案内。

2023-10-21 10:39:54 | ヒメシジミ

88_31.gifにほんブログ村

 

3年ぶり、2023年11月11日(土)、待望の北海道昆虫同好会総会開催のご案内。

 

会員各位

今年の夏の暑さ、そして虫の少なさも異常だったと思います。

私も8月に入ってからほとんど採集にならずシーズン終盤です。来年に期待します。

早速ですが、2020~2022年の3年間コロナ流行のため中止となっていた総会・懇親会を今年は開催します。

 10月31日(火)までに出欠、近況報告をメールにてご連絡下さい。(大変恐縮ですがハガキ、お手紙での長文の近況報告は割愛させて頂きます)

 皆様の多数のご出席をお待ちしております。

 

日時 2023年11月11日(土) 時間 18時―22時30分(総会、1、2次会)

会場 ホテルニューオータニB1【フォーシーズン】

住所 札幌市中央区北2条西1丁目1-1 

 

懇親会費用 8,000円(学生は半額の4,000円)

宿泊 トリプルルーム8,500円(朝食付)、ツインルーム9,000円(朝食付)、シングルルーム14,000円(朝食付) 禁煙、喫煙をお知らせ下さい。ご要望に応えられない場合があります。

オークション: 昆虫の標本、生き虫、書籍、グッズなど お1人様3点以内(出来高の20%を会の手数料とさせて頂きます) 

当日は2023年度会費5,000円(学生2,500円)も受付します。

役員の方は当日15時より17時までフォーシーズン アカシアの間にて役員会を行いますのでご出席宜しくお願い致します。

〒060-0808
札幌市北区北8条西5丁目1
北海道昆虫同好会事務局 高木秀了

TEL:011-716-7537 FAX:011-716-5562
MAIL: nanyodo@rio.odn.ne.jp

 

最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の バナー をワンクリックしていただければ幸いです。

 88_31.gifにほんブログ村

 88_31.gifにほんブログ村

 


オオモンンシロチョウ幼虫の体を食い破って多数の寄生バチ幼虫が出てきた。

2023-08-07 16:24:49 | ヒメシジミ

不明.gifにほんブログ村

 

オオモンンシロチョウ幼虫の体を食い破って多数の寄生バチ幼虫が出てきた

 

 

2023-8-6(日) 朝から雨  27℃

 

 

3日前にコマツナ畑からシャーレに取り込んだオオモンシロチョウ幼虫からおびただしい数の寄生バチ幼虫が出てきて、繭を形成し始めました。

 

我が家の家庭菜園のコマツナ畑。若い葉を摘んで野菜サラダに利用しますが、モンシロチョウ、エゾスジグロチョウ、オオモンシロチョウがよく産卵します。

 

 

3日前に結局11匹の幼虫を取り込みましたが、予想通りに、うち9匹から一気に多数の寄生バチ幼虫が出てきました。

 

 

自らの体を食い破って出てきた憎っくき寄生バチの幼虫が繭を形成する際、寄生バチの当初跪弱な繭にせっせと糸を吐いて強靭な繭に仕上げてゆくのは誠に異様な光景です。

 

 

オオモンシロチョウ幼虫は心ならずも寄生バチに脳機能まで乗っ取られて、その指令どおりに当初柔らかい繭に自ら糸を吐き続けて強靭な繭にしてゆきますが、これはエゾシロチョウでもよく見られる行動です。

 

さて、残り3幼虫の運命は如何に ?

 

 

 

 

PS  :    その後、残っていた幼虫から全て寄生蜂幼虫が出て、結局は全滅。

寄生率は100%でした。

 

最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の バナー をワンクリックしていただければ幸いです。

 

 不明.gifにほんブログ村

 

 

不明.gifにほんブログ村


2016年、北見市のヒメシジミの観察

2016-09-29 20:20:51 | ヒメシジミ
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村


2016年、北見市のヒメシジミの観察

2016-7-3 (日)  曇のち晴れ  26度C

朝から天気がとても不安定であったが午後になると何となく晴れてきたので時期的に近くの草地でヒメシジミでも飛んでいないかと思い出かけた。 

はたして我が家から15分ほどのあたりでヒメシジミが発生していて10♂♂1♀確認。


黄色い小さな花に吸蜜する。



しかし より photogenic と思われるピンクのクローバーやシロツメクサ、ヒメジョオンなどにはまったく吸蜜しない。



花の大きさとヒメシジミのストローの長さとの微妙な関係あるようだ。

ヒメシジミたちは、このあたりの道路沿いのオーチャードとヨモギの混生する草地が好きなようだ。


捜せばもっと沢山いると思う。

♀探索飛翔だろうか、♂は絶えずチラチラ飛び続け、敏感でなかなか撮影が難しく特に接近撮影は至難であった。

吸蜜はほんの 4-5秒のみ。






きっとこの黄色い花の蜜量が少ないせいだと思う。

カメラをかまえて近づく間もなく飛び立つ。

そのうち陽がかげると時々草の葉に止まってくれるのをやっと撮影。







♀に数匹の♂がからんでいたが交尾済みのようで、この♀は♂たちを相手にしていない風であった。



一生懸命こきざみに羽根を震わせながら尾端を直角に曲げて♀に接近するが、さりげなくかわされ続ける♂がいじましい。



これまで、ヒメシジミを真面目に撮影したことがなかったので、今日のところはあまり満足のいく写真が撮れなかった。












もう少し気温が低く曇った日を狙って再チャレンジしてみようかと考えた。

また、北海道においてもヒメシジミが本当に激減してきたのかも、ちょっと気をいれて調べてみようかという気になった。


にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村

ゲリラ豪雨後のヒメシジミ撮影。

2016-01-17 16:06:23 | ヒメシジミ
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村ゲリラ豪雨後のヒメシジミ撮影。

2015-7-31 (金) 曇り~ゲリラ豪雨 土砂降り~曇り

異常に蒸し暑い日だ。

北見市近郊のK川へヤマベ釣りに入った。

まだ入渓者が少ないのかわっとヤマベが寄ってきて順調に数匹釣ったところで急に集中豪雨、天井をひっくり返したような猛烈な豪雨で車にもどって30分ほどで雨が止むまで待った。

雨上がりの渓流沿いにチラチラとシジミチョウが一匹。ツバメシジミだろうか。

近寄ってみると最近あまり見かけなくなったヒメシジミ♂であった。 












ヒメシジミ本州・九州亜種 Plebejus argus micrargus は種々の原因で激減し準絶滅危惧種NT とされているが北海道でも明らかにヒメシジミの個体数は急速に減ってきていると思う。

従来普通にみられていた蝶、さほど珍品でもなかった蝶がいつのまにか近場から消えていくのはさみしい。

たとえばイシダシジミ。

いなくなると急に人気がでて、奇跡的に残された産地に採集者が殺到するのは悲しい。


モンゴルでは雨あがりの水たまりに数百匹も集まる蝶である。



さて、このヒメシジミ♂、なんとか羽根を開いたところを撮影したかったのだが、思うようにはポーズをとってくれず接近しすぎたようで警戒され、飛び去ってしまった。






にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村 -->