北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

2016年、北見市のヒメシジミの観察

2016-09-29 20:20:51 | ヒメシジミ
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2016年、北見市のヒメシジミの観察

2016-7-3 (日)  曇のち晴れ  26度C

朝から天気がとても不安定であったが午後になると何となく晴れてきたので時期的に近くの草地でヒメシジミでも飛んでいないかと思い出かけた。 

はたして我が家から15分ほどのあたりでヒメシジミが発生していて10♂♂1♀確認。


黄色い小さな花に吸蜜する。



しかし より photogenic と思われるピンクのクローバーやシロツメクサ、ヒメジョオンなどにはまったく吸蜜しない。



花の大きさとヒメシジミのストローの長さとの微妙な関係あるようだ。

ヒメシジミたちは、このあたりの道路沿いのオーチャードとヨモギの混生する草地が好きなようだ。


捜せばもっと沢山いると思う。

♀探索飛翔だろうか、♂は絶えずチラチラ飛び続け、敏感でなかなか撮影が難しく特に接近撮影は至難であった。

吸蜜はほんの 4-5秒のみ。






きっとこの黄色い花の蜜量が少ないせいだと思う。

カメラをかまえて近づく間もなく飛び立つ。

そのうち陽がかげると時々草の葉に止まってくれるのをやっと撮影。







♀に数匹の♂がからんでいたが交尾済みのようで、この♀は♂たちを相手にしていない風であった。



一生懸命こきざみに羽根を震わせながら尾端を直角に曲げて♀に接近するが、さりげなくかわされ続ける♂がいじましい。



これまで、ヒメシジミを真面目に撮影したことがなかったので、今日のところはあまり満足のいく写真が撮れなかった。












もう少し気温が低く曇った日を狙って再チャレンジしてみようかと考えた。

また、北海道においてもヒメシジミが本当に激減してきたのかも、ちょっと気をいれて調べてみようかという気になった。


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大雪山山系で攻撃的外来種コウリンタンポポにクモマベニヒカゲが吸蜜 

2016-09-25 17:36:07 | クモマベニヒカゲ
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大雪山山系で攻撃的外来種コウリンタンポポにクモマベニヒカゲが吸蜜 

コウリンタンポポ  Hieracium aurantiacum L. は、草丈40cm前後、ヨーロッパ原産のキク科の帰化植物である。







花の形がタンポポに似ているので紅輪蒲公英(コウリンタンポポ)の和名がついたもよう。




明治の頃に観賞用として日本に持ち込まれたものが野生化したとされる。

北見市でも道端や空き地、道路の吹きつけ法面などに良く生える多年草で、タンポポに似た形状の紅色ないし濃いオレンジ色の花を咲かせ大きな群落を形成する。

北海道全域に広く繁殖して7月から8月にかけて開花する。

岡山県では、よく似た仲間のキバナコウリンタンポポを吹き付け法面に見かけることがあるという。


コウリンタンポポは繁殖力がきわめて強く、今では帰化植物として日本中に定着し、在来植物への影響が強く懸念されている。

しかし、日本では外来種ではあるものの、何故か外来生物法による規制は特に存在しない。

北海道ではブルーリストでA2 ( 防除対策の必要性について検討する外来種 ) に指定されており、実際に生態系に大きな影響を及ぼしている。

しかし北海道各地で大繁殖しているセイタカアワダチソウと同じく、あまりにも広く繁殖しているため駆除などおもいもつかない状況である。


コウリンタンポポは別名エフデタンポポとかエフデギクとも呼ばれる。

全体の姿が絵筆を思わせるからだろうか。かって、おそらく鑑賞用にヨーロッパからアメリカに導入された時には、その美しさを賞賛するかのように「ビーナスの絵筆」と呼ばれたらしい。

しかしこの花のあまりに強い無制限ともいえる繁殖力のため、恐れをなしたようでやがて「悪魔の絵筆」と呼ばれるようになったという。

あろうことか、最近、高山蝶クモマベニヒカゲが大雪山山麓で道路沿いに大繁殖したコウリンタンポポに好んで吸蜜することがわかった。











知らない人が見れば、きれいな花に珍しい蝶が吸蜜している好ましい絵に見えるかもしれない。

ネットマンにしてみればコウリンタンポポだろうが、なんだろうが蝶が好んで飛来して採集しやすければ良しということになるが、なんとも複雑な気持ちになってしまう。





実際、クモマベニヒカゲも、この花に好んで吸蜜するようで、おいしい蜜源として、案外喜んでいるのかもしれませんが…………..。


これも、世の流れなのでしょうか。


  大雪山山麓でコウリンタンポポに吸蜜するクモマベニヒカゲの写真は M氏 撮影。



  先日、北海道能取湖で 野生のシロイルカ と遭遇する貴重な体験をしました。






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ハンゴンソウに吸蜜するクモマベニヒカゲ

2016-09-23 15:53:27 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
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ハンゴンソウに吸蜜するクモマベニヒカゲ。

この蝶は北海道の高山蝶(ウスバキチョウ、ダイセツタカネヒカゲ、カラフトルリシジミ、アサヒヒョウモン、ヒメチャマダラセセリは種の指定で採集禁止)のなかでは唯一採集禁止にはなっておらず、そのせいか蝶愛好家の間では人気があるようだ。

大雪山山麓では森林限界付近の草地で見られることが多い。

私がこの蝶を観察に行くところは標高1000m前後の松林のなかで、廃道化しつつある林道沿いのハンゴンソウに吸蜜する個体が多い。

稀にクルマユリにもくるがもっぱらハンゴンソウを好むようだ。




高山帯のお花畑ではミヤマアキノキリンソウやナガバノキタアザミに吸蜜する。

クモマベニヒカゲはお花畑のみならず登山道沿いにも見られるが個体数は年によって大きく変動する。

すなわち発生年には比較的多いが、その翌年には一転して激減する。

発生年に採集にきた人は大雪ではクモマベニヒカゲはいくらでもいると考えるが発生年でない年に訪れた人は、条件反射的にマニアの乱獲でいなくなった等と考えるかもしれない。



ハンゴンソウに吸蜜するクモマベニヒカゲ。M氏撮影。










近年、この高山蝶代表ともいえるクモマベニヒカゲが、あろうことかとんでもない花に吸蜜するようになり唖然としてしまった。


       次項へ続く。



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オオイチモンジの飼育

2016-09-21 00:18:47 | オオイチモンジ
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オオイチモンジの飼育

北見の蝶愛好家たちはオオイチモンジの飼育にチャレンジする人が多いと思います。

ただ、けっこう苦戦することが多く、なかなかオオイチモンジ大量飼育成功、新鮮な♀半分といったホクホク顔はみられておりません。

産卵は案外うまくいっても越冬で激減ないし壊滅したり、食樹にアリやアブラムシがびっしりときて全滅したり、幼虫が大きく育たずチビオオイチモンジになったり、その他色々の難儀・難関があります。

食樹としては手軽なのはヤマナラシ幼木。

ドロやポプラはなぜか人気がなく、最近はギンドロが最もよいとの意見もあります。

これは とある蝶友氏宅でみられたヤマナラシで育ったオオイチモンジ終令幼虫。







もうすぐ蛹化します。






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ホソバヒョウモン、クモマベニヒカゲの吸蜜植物と写真撮影

2016-09-18 19:02:52 | ホソバヒョウモン
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ホソバヒョウモン、クモマベニヒカゲの吸蜜植物と写真撮影

森林内の林道沿いではホソバヒョウモンは好んでウツボグサに吸蜜し、紫色の花とコントラストが良いせいか撮影するとけっこう絵になりやすい。



発生初期にはタンポポに吸蜜するが、これも絵になりやすい。

エゾニュウの花が咲くと大きな花に沢山のホソバヒョウモンがとまって、これも絵になりやすい。




しかし、比較的高山帯でクモマベニヒカゲと一緒にハンゴンソウに吸蜜するときはあまり色コントラストがよくないせいか、なんとも微妙な写真になってしまう。




エゾキリンソウやスミレに吸蜜するときは、はっとするほど良い感じだがこれらの花は蜜量が少ないせいかすぐに飛び立ってしまうので、なかなかうまく撮影できないでいる。


ただ、これらは蝶の撮影者の気持ちであって、ホソバヒョウモンやクモマベニヒカゲにしてみれば、そんなことは別にどうでもいい話ですが。




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