北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

この瀕死の猛禽は何でしょうか?

2019-06-14 01:05:05 | 採集記・旅行・写真
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この瀕死の猛禽は何でしょうか?


      


オオモンシロチョウの記事がしばらく続きましたが 閑話休題。


私の知り合いの方が、この瀕死の猛禽類の一種とおもわれる鳥の名前は? とたずねてこられましたがチョウが専門の私ですがちょう(鳥)は、全くの素人でわかりません。



ノスリではないし ミサゴでもないし ハイイロチュウヒでもないし、 チュウヒでもなさそうだし、そうすると トビの若い個体でしょうか と口から出まかせを言うしかありません。



どなたか コメントしていただければ幸いです。



彼からのメールもそのままのせてみました。




私は神戸市より5月に赴任して参りました会社員で御座います。



6月10日(月)に車で常呂町から紋別に向かっていた所、丁度、中間地点付近の道路の側面に猛禽類が横たわっているのを発見致しました。









私自身 野生動物が大好きで65歳定年退職後に動物看護師の資格を取得しようと考えているくらいです。


 
直ぐに車を止めて近づて見ました。するとまだ存命で、私を見るなり死に物狂いで暴れだしました。



もし道路の中央にでも行ってしまったら大変だと思いとっさに少し離れました。









そしてスマホで、「怪我をした野鳥を発見した時 北海道」で検索した所。札幌に保護施設があり電話した所、場所の説明も出来ずに終わり「そのままにしておいて下さい!」とのご返答。




次に獣医のサイトがあったのでコメント覧に入力して送った所、次の画面で料金の請求覧に代わりました。




もう私には手がおえないなと痛感致しました。すると次第にカラスの鳴き声が大きくなって来ました。








 
気が付くとハシブトガラスが10数羽まわりを囲んでいました。



 
業務の予定もあり、後ろ髪を引かれる思いで後にしました。人間なら即座に救急車で運ばれ治療を受けられるのに思いながら紋別へ向かいました。



 
そしてせめて種類の名前位は知りたいと思い投稿させて頂きました。もし閲覧して下さっている方々の中でこの猛禽類の名前が判る方がおられましたら教えて頂けないでしょうか?



大きさ的には猛禽類の中では中型かやや小型だったと思います。



 
何卒宜しくお願い致します。
 



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2018年秋、北海道北見市におけるオオモンシロチョウの発見 始末記

2019-06-11 23:37:02 | オオモンシロチョウ
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2018年秋、北海道北見市におけるオオモンシロチョウの発見 始末記


2018-8-26 (日) 曇り

北海道北見市内のわが家の庭で徒長した小松菜(こまつな)に、オオモンシロチョウ の終令幼虫多数と2-3令幼虫少数を発見し、タッパウエァに収容した。
 

2018-8-27 (月) 小雨

オオモンシロチョウ幼虫 2令少し、3令少し、4令多数 合計53匹。 ワサビの葉を猛烈に食べて猛烈に糞をだす。



2018-9-2 (日)  晴れ

この日までにオオモンシロ15匹が蛹化。29匹からは寄生蜂(アオムシコマユバチ)がでた。



残り9匹は何となく斃死してしまった。



蛹化率 15/53=28%。




2018-9-7(金) 晴れ のち曇り



夜 オオモンシロチョウ 4♂♂1♀ 羽化しており撮影した。



























2018-9-13 までに15蛹から6♂♂9♀♀のオオモンシロチョウがすべて順調に羽化した。






羽化失敗例はなく蛹から寄生蜂が出ることはなかった。







蛹化した場合は蛹からの羽化率は100%です。





考案: 今回わが家の庭に発生したオオモンシロチョウが、北見市に細々と生き残っていた個体群の末裔なのか、あらたにどこかから北見市に飛来したものか、大陸方面からの輸入産物(材木についていた蛹など)に由来したものか、大陸から飛来したものか、誰かの放蝶などかなど、由来はまったく不明。


北見市では最近本邦初記録のキタミトホシカミキリが発見されたが、これもオオモンシロチョウと同様に大陸には普通にみられる昆虫であり土着の可能性も含めてその由来が検討されている。



今後の北見市でのオオモンシロチョウの動向に注目してゆきたいと思う。









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脳を支配された幼虫はアオムシコマユバチの繭に糸かけを行いそれを守る

2019-06-08 01:48:10 | オオモンシロチョウ
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脳を支配された幼虫はアオムシコマユバチの繭に糸かけを行いそれを守る


2018-8-30 (木) 曇り


寄生蜂が出てきたオオモンシロチョウ幼虫はややしぼんだ格好になるが、当面死ぬことはない。




それどころか、次々と繭をつくってゆくアオムシコマユバチにみずから糸を吐いて強固な繭に仕上げてゆく。












こうして黄色い強固な繭群を作り上げると、衰弱しきったオオモンシロチョウ幼虫は、しばらくは繭群に張り付いて守っているが、やがてしぼんだようになって死んでゆく。



このとき、こよりなどで繭塊に触れようとするとやせさらばえた幼虫は激しく頭を振って繭を守ろうとする。




この行動は以前、このブログで紹介したごとくエゾシロチョウ終令幼虫が自分から出てきたアオムシコマユバチの繭に糸かけをして強固なものにすると同時にそれを守って、しばらくは張り付いたようになっているのとまったく同じ行動である。


アオムシコマユバチに寄生されたチョウの幼虫たちは明らかに脳まで支配されていると言える。




やがて アオムシコマユバチ寄生を免れた少数の終令幼虫が蛹化しはじめた。







  この項、続く。

      



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オオモンシロチョウ終令幼虫から寄生蜂幼虫出現

2019-06-01 20:14:05 | オオモンシロチョウ
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オオモンシロチョウ終令幼虫から寄生蜂の幼虫出現

2018-8-30 (木) 曇り


タッパーに収容したオオモンシロチョウ幼虫は K氏が集めてくれたワサビの葉を猛烈に食べて体が大きくなってきた。











大型になった終令幼虫は単独で動くものと、摂食をやめタッパーの壁に集結して静止しはじめるグループに分かれた。



やがて後者のグループの幼虫の体を食い破ってアオムシコマユバチの幼虫が出てきた。





その光景はとてもおぞましいものでニョロニョロ、ヌルヌルといった感じで次々にハチの子たちが出てくる。



寄生蜂終令幼虫はみるみる蛹化し蛹のまわりは自ら線維を吐くだけでなく、オオモンシロチョウ幼虫も自らの体を食い破って出てきたにっくき寄生蜂の蛹に入念に糸かけをして強固な黄色い繭塊を形成してゆく。















さらに自らの命は終わるまでこの繭を死守するという奇異な行動をとる。








       この項 続く。



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