北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

夏、美しいキアゲハ、アキノキリンソウに蝶いっぱい

2015-10-31 16:00:42 | キアゲハ
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夏、美しいキアゲハ、アキノキリンソウに蝶いっぱい


20XX-8-5  (金)  晴れ 夕方 ゲリラ豪雨




北見市郊外の渓流沿いの林道。ヨツバヒヨドリバナの多い山地から、やや標高が低いところにはアキノキリンソウの大群落があった。

この花も、北海道の夏の蝶たちが好んで蜜源として利用している。

今日は多数の夏のヒョウモン類がきている。ウラギンヒョウモン、ギンボシヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン、ウラギンスジヒョウモン、メスグロヒョウモン♂♀、ミドリヒョウモン♂♀たちがあちこちに多数吸蜜中。

ウラギンヒョウモン


キバネセセリ。


ギンボシヒョウモン♀。


エゾスジグロチョウ♂。


オオチャバネセセリ 右    コキマダラセセリ 左


ウラギンヒョウモン。



ウラギンヒョウモン。



ミドリヒョウモン。



ミドリヒョウモン。 3本の性標が格好よい。


ヒメキマダラヒカゲ。



オオウラギンスジヒョウモン。



オオウラギンスジヒョウモン。


林道にアキノキリンソウとヒョウモン類が目立つのは意外と長い期間、すなわち初夏から晩夏、ときには秋風がふくころまで続く。


アキノキリンソウの花期はけっこう長く最後はボロボロのヒョウモン類が僅かに残った花にしがみつくというわびしい光景になる。

しかし今日の蝶たちはまだあでやかだ。とりわけあでやかなのはキアゲハ夏型。





このほか種々の夏の蝶たちの饗宴といった風景でした。

キアゲハを沢山採集して標本箱に並べる人はまずいないと思いますがこうしてみると野外でみる本種は本当にphotogenic 、美麗蝶ですね。



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夏、ヨツバヒヨドリバナに蝶いっぱい

2015-10-30 18:38:04 | ヒョウモンチョウ
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夏、ヨツバヒヨドリバナに蝶いっぱい

20XX-8-5  (金)  晴れ 夕方 ゲリラ豪雨

北見市郊外の渓流沿いの林道。

北海道の低山地で標高を少しあげると、この時期にはヨツバヒヨドリバナの群落が各所にみられるようになる。

この花は、北海道の夏の蝶たちが好んで蜜源として利用している。

場所によってはキタベニヒカゲが鈴なりになったり、はるか遠くの利尻島沓形登山路ではアサギマダラやウラジャノメ利尻島亜種や大型のオナガアゲハ夏型が好んで吸蜜している。

今日はおびただしい数の夏のヒョウモン類がきていた。














ウラギンヒョウモン、ギンボシヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン、ウラギンスジヒョウモン、メスグロヒョウモン、ミドリヒョウモンたちが多数吸蜜中。

しかしいざ撮影するとこれらの大迫力光景は心ならずも全部は画面に入らず、思ったほどうまく描写されていなかった。

それでもかなりの数のヒョウモン類が写っていることはおわかりになると思います。




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キタベニヒカゲ撮影苦戦。

2015-10-29 20:27:06 | キタベニヒカゲ
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2011-8-5  (金)  晴れ 夕方 ゲリラ豪雨

キタベニヒカゲ撮影苦戦

この日、北見市近郊のとある渓流で、30匹ほどオショロコマを釣って撮影し全て丁寧にリリースした。アブが猛烈に多い。 

川岸は大きなフキが多い川だ。釣りのあと、林道を車で奥へ奥へと進んでゆくと ベニヒカゲ5♂♂ 発見。

元気いっぱいせわしなく飛び回るのみでなかなか止まらない。吸蜜も滅多にしない。

ほんの一瞬、フキの葉などに止まったところをなんとか撮影できたが構図を決めるまもなく飛び立ってしまう。











せっかくのベニヒカゲ出現だが写真撮影には本当に非協力的な蝶たちだ。

ここのベニヒカゲは本州産 Erebia neriene niphonica Janson とはとても異なる。

どちらかというと地味な色調・斑紋で♂性標がよく発達した、いわゆるキタベニヒカゲの一群 Erebia neriene scoporia Butler(北海道亜種) である。

モンゴル産キタベニヒカゲ Erebia neriene ssp. は♂性標がよく発達する点、北海道産に似るが後翅表面の赤色斑列がよく発達するので北海道産と区別できる。( モンゴルの蝶類 Vol.3 ジャノメチョウ科 pp.74-77)



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生きたオオイチモンジの手の平写真とエキノコックス感染の危険

2015-10-27 20:49:00 | オオイチモンジ
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2015-7-12  (日) 晴れ 暑い

生きたオオイチモンジの手の平写真とエキノコックス感染の危険

林道をゆっくり走りながら蝶をさがした。50m先にキツネの糞に来ているオオイチモンジを1頭発見。

10mほど前で車をとめ、ゆっくり近づくと夢中になっているオオイチモンジ♂は私の接近など気にしないで一心に吸汁中の様子。

そーっと近づきとうとう指でつまんで採集してしまった。

最近はオオイチモンジ♂を採集しても特別の個体以外はリリースしている。

この♂もとりたてて変わった個体ではないので手の平写真など撮影してリリースした。

生きた蝶の手の平写真撮影については、いろいろと工夫しているが実はけっこう難しい。

元気なので激しく暴れやすい。脚を持って撮影するのを試みているが下手をすると脚がもげてしまい、脚無しの蝶が飛んでいってしまう。

脚をつまむ場合はできるだけ胴体に近い部分をつまむ。いろいろやって撮影したが、胸を押さえてからの手のひら写真とはまったく異なりとにかく難しかった。











最後は一瞬のスキができた瞬間、オオイチモンジ♂が指先から消え、猛烈な勢いで飛んでいってしまった。



今シーズンはかなり沢山の生きたオオイチモンジの手の平写真を撮ったので漸次、紹介してゆきます。

ところで、キツネの糞にきているオオイチモンジの採集はきわめて危険であることは皆さんご存じのことと思います。

そうです。エキノコックスです。

北海道では若いキツネなら小腸にエキノコックスが寄生している可能性大で、糞中にはおびただしい虫卵があります。

キツネの糞にきているオオイチモンジに付着した虫卵が採集者の指について運悪く経口的に卵を摂取すれば感染成立する可能性があります。

しばしばキツネの糞にきている蝶を扱うことの多い私は手荒い指洗いは特に気をつけています。

ときどきエキノコックス感染がないか血液検査もしていますが今のところ感染はないようです。




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余市川支流白井川上流のミヤマカラスアゲハ

2015-10-25 10:21:39 | サカハチチョウ2化
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余市川支流白井川上流のミヤマカラスアゲハ

20XX-7-16   晴れ

釣り関係の書物にはよく余市川水系にオショロコマが棲息するとの記載が見られる。そこで2度にわたって道南の余市川水系にオショロコマを探しに出かけたが発見できなかった。このとき
余市川支流白井川上流でミヤマカラスアゲハの吸水集団を発見し撮影した。


余市川支流白井川上流の陸封されたアメマス。アメマスは棲息するがオショロコマは発見できなかった。



今回釣ったアメマスたちは水中で手早く撮影後、すべて丁寧にリリース。

青井川沿いの支流林道から本流林道へ入って本流沿いに進むとタモギダケを見にきたという地元に住むおじさんの車に会った。聞いてみると、何度尋ねてもこの白井川には今も昔もオショロコマはいないとのことであった。

なんとか余市川水系のオショロコマの撮影をしたい、釣ったオショロコマは痛めないように釣り、撮影後はすべてリリースすると話すとやっと重い口を開いてくれた。

もう30年も昔の話だがと前置きして彼が三度にわたって沢山のオショロコマを釣ったことがあるという余市川水系のとある秘密の場所を教えてくれた。

そこは、おもいもかけない場所であった。今日はそこへ入って行くことは困難なので日を改めて再度チャレンジすることになった。



帰り道でミヤマカラスアゲハとカラスアゲハの吸水集団を発見し撮影した。



道東ではミヤマカラスアゲハの勢力が強い印象で、このようにカラスアゲハと一緒に吸水集団を作ることは少ないような気がします。
今後、吸水集団をみたら気をつけて観察してみたいと思います。




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