北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

恐怖のアオムシコバチ羽化、悪夢のはじまり

2018-10-29 21:08:35 | 寄生蜂など
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恐怖のアオムシコバチ羽化、悪夢のはじまり


コクサギの枝にミヤマカラスアゲハ♀を袋がけして放し産卵させ、そのまま野外で放置し蛹ができたころ袋をはずして蛹を回収した。





これまであまり知られていなかったようだがミヤマカラスアゲハ幼虫はコクサギをよく食べて産卵数の2/3ほどは順調に蛹化させることができることがわかった。


2015-8-14 (金) 晴れたり 曇ったり 暑い


やがて蛹からミヤマカラスアゲハが羽化し始める。







ところが、一部のなんとなく膨化したような蛹に異変が見られた。



なにか蛹の表面に動くものが見えたので、なんとなく近づいてみると小さな穴から微小な虫が這い出てくるところであった。


な なんじゃ、これは。


最初の1匹をみて2mm前後のきわめて小さな寄生蜂と直感した。


蛹の表面の小孔から激しく体をねじり出すようにして出てくる。


その数はどんどん増えて、やがて想像を絶するおびただしいものとなった。



















蝶大好き人間の私にとって、それは鳥肌がたつほどおぞましい初めて見た光景でした。



噂に聞く アオムシコバチ(Ptrroomalus puparum)の羽化 でした。




















羽根は透明 前後翅は無紋。










アオムシコバチ(Ptrroomalus puparum)

アオムシコバチはアゲハチョウ科の蛹に寄生する小さなハチで、蝶にとってはまことに恐ろしい寄生蜂。体長は2.2〜3.0mmで超小型。羽根は透明無紋。アゲハチョウ科終令幼虫や前蛹にとまって機会をうかがい前蛹が脱皮して蛹化した直後から数日以内に蛹に産卵管を射し込み産卵する。産卵の多くは前蛹から脱皮して蛹化した直後、まだ蛹の表面が柔らかい時を狙って行われる。産卵数はおびただしい数になり短期間のうちにアゲハチョウ科蛹の中に多数のアオムシコバチの繭がびっしりと形成される。本来ならば、そろそろ蝶の羽化が始まる頃、突然異変がおこる。アゲハチョウ科の蛹に突然小孔を開けてその穴から蛹内で羽化した多数のアオムシコバチ成虫がぞろぞろと出てくる。


  この項、続く。



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アゲハの蛹に大穴を開けて出てくる大型寄生蜂と赤目にゃんこ。

2018-10-26 00:26:58 | 寄生蜂など
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アゲハの蛹に大穴を開けて出てくる大型寄生蜂と赤目にゃんこ。


2017-11-10 (金) 晴れ のち曇り 6度C 寒い


この日、釣りの帰りに久しぶりに F氏の家に寄ってみた。


今年は秋に彼の庭のキハダにアゲハチョウが多数産卵し、アゲハチョウの蛹がずいぶん採れたとのこと。


おおかた、人にあげたとのことだが 残った蛹から寄生蜂がでた。








蛹に大穴を開けて一匹の大型のハチが出てくるタイプ。



そのハチがあったので撮影させてもらった。


アオムシコバチもいやだが、この寄生ハチも嫌い。


このハチは我が家の庭でもアゲハチョウ科蛹に大穴をあけてでてくるやつだが、それほど多数がみられることは少なく、アオムシコバチほど猛威をふるうことはない。


この日、F氏宅のにゃんこたち。


すばやく私のコートにくるまって返してくれない。目は赤くない。 


このにゃんこは半赤目。 



この子はいつも赤目のにゃんこです。




  次は、もっともっと恐ろしい、恐怖のアオムシコバチの話です。





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越冬体制のクジャクチョウ

2018-10-21 23:28:14 | クジャクチョウ
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越冬体制のクジャクチョウ


2016-10-21 (金) 強風  晴れたり曇ったり寒い



朝 見事な快晴とおもったらものすごい早さで雲が広がりみるみる気温が下がる。


今日は釣りはやめようと決心。


しかし1時間もしたら急に晴れてきて、それではやっぱり山に行こうかと準備しているうちにまた曇って、強風が吹き急速に気温が下がる。


そこでやっぱり釣りは止めようと再度決心する。


空を見上げるとかなりの早さで雲が流れてゆく。


とうとう釣りは諦めてこの日は懸案のイモ掘りをやった。







芋掘りはけっこうな作業で、面倒なのでつい伸び伸びになっていたのだ。


夫婦して寒風にふるえながら段ボール箱一杯ジャガイモを掘り上げた。


芋掘り作業中、庭に植えてある洋ものベンケイソウの群落に、ボロボロのクジャクチョウを発見した。



この植物の隙間に羽根をたたんで奥深くもぐりこみ静止していた。


クジャクチョウは成虫越冬である。


こんな格好で、ここで越冬する体制に入っていたと思われる。


つまみあげると弱々しく羽ばたいて地面に落ちた。


しかし急に陽がさすと本能的だろうか、羽根を大きく広げて日光を浴びようとする。


陽がかげるとすぐに羽根をたたむ。


弱々しく飛んでジャガイモに止まったりしていたが、やがてどこかへ飛び去ってしまった。




せっかく越冬体制に入ったところを芋掘りでじゃましてしまった格好になってしまった。



これは、翌年撒くために採取した おいしいサヤインゲン モロッコの種子。







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エゾエンシス 2018 No.44 No.45 一挙に二冊発行される

2018-10-18 00:41:26 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
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エゾエンシス 2018 No.44 No.45 一挙に二冊発行される


今年も秋が深まり季節を謳歌した昆虫たちも越冬体制に向かう頃、北海道昆虫同好会雑誌 jezoensisis が発行されました。


有名な北海道静内のエゾヒメギフチョウ イエローテール。




北海道特産種が2種、ワンカットに。 シロオビヒメヒカゲ定山渓亜種とジョウザンシジミ。









もう殆どの会員の皆さんの手元に届いていると思います。


2018年度は投稿原稿がとても多く、異例の 2号一度、すなわち No.44 号とNo.45号の二冊の一挙発行となりました。


近年、主力会員の高齢化、鬼籍入りが相次いで活力が衰える傾向がみられる地方同好会のなかで、現会員数340名の北海道昆虫同好会のいまだ活発な活動状況をよく反映しています。










内容も鱗翅類のみならず昆虫全般におよび、とても興味深いものが多くまさに内容が濃い力作そろいと言ってよいと思います。















































また本会会員坂田潤一氏(碧風社)の編集・レイアウト技術はますます冴えて、素晴らしい出来映えの本となっています。



本会会員以外の方々にもぜひご覧になっていただきたいと存じます。ご購入希望の方は南陽堂へご連絡下さい。







  今年も下記の日程で総会・懇親会を行います。 
 

 

  10月31日(火)までに出欠、近況報告をメールにてご連絡下さい。(大変恐縮ですがメール以外での長文の近況報告は割愛させて頂きます)
   事務局メール nanyodo@rio.odn.ne.jp
  皆様の多数のご出席をお待ちしております。


  日時 2018年11月10日(土) 時間 18―22時(1、2次会)

  会場 ホテルニューオータニB1フォーシーズン 
  札幌市中央区北2条西1丁目1-1

  懇親会費用 7,000円
  
  宿泊 8,500円(朝食付です、朝食不用は1,000円引きです。禁煙、喫煙をお知らせ下さい。ツインルーム9,000円/シングルルーム13,000円)

  オークション 昆虫の標本、生き虫、書籍、グッズなど お1人様3点以内(出来高の20%を会の手数料とさせて頂きます) 当日は2019年度会費5,000円(学生2,500円)も受付します。

  役員の方は当日15時より17時までフォーシーズン アカシアの間にて役員会を行いますのでご出席宜しくお願い致します。





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北見市でアカマダラ3化を撮影

2018-10-12 00:03:03 | アカマダラ
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2016-9-4 北見市でアカマダラ3化を撮影


2016-9-4 (日) 曇


午後2時。近郊の川にニジマス釣りに出発。


しかし先日の猛烈な大雨の影響が残り濁流増水ひどく釣りは中止。 












上流ではタマネギ畑が流されたところも多く、川岸に漂着したタマネギが目立つ。 



帰路、北見市郊外の無加川河川敷に秋のチョウを見に寄った。



はや北国では秋の風情でススキが群生している。




モンキチョウとモンシロチョウ多し。秋にかけて一気に個体数を増すチョウたちだ。


吸蜜するモンシロチョウ。






交尾個体もあちこちにみられた。


モンシロチョウの交尾。




モンキチョウの交尾。





北見市界隈では近年オオモンシロチョウはまったく見かけなくなり、かってオオモンシロに圧倒され消えてしまったかに見えたモンシロチョウが元通りに復活した。


エゾスジグロチョウの生き残り。







用水路ダム付近で アカマダラ4♂♂発見。 




北見市では7月上旬にアカマダラ2化が発生するので、これらは明らかに3化個体である。
 


低く、すばやく飛ぶのを追跡し、やっと2♂♂Aを採集して撮影した。


この♂は採集時にすれてしまったもので、もとは完品でした。







私は 2014-8-29 に津別町で多数の新鮮なアカマダラ3化個体を観察したが、この時は撮影や採集はしなかった。


今回 北見市での3化個体を確認できたのでこのブログに記録しておきます。



河川敷でみかけた見慣れぬきれいな花。





このあたりのタマネギ畑は無事でした。





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