北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

トマトへの訪問者たち

2020-11-17 01:14:27 | シータテハ
トマトへの訪問者たち


秋が深まり家庭菜園のトマトも割れたり腐ったりして放置されるものが増えてきました。



その半ば腐ったトマトに訪問者があります。




最も執拗に訪問してきたのはオオスズメバチ。同じ個体なのかどうかはわかりませんが四六時中きていました。トマトおいしいのかなあ。





次に訪問回数が多かったのは シータテハ秋型。 かなり警戒心が強くデジカメを持って近づくとすぐ逃げてどこかへと飛び去るが1時間もするとまた来ています。




何度も同じようなことを繰り返すうちに、私に殺気がないことを感知したようです。




かなり近くまで接近を許し、撮影させてくれるようになりました。




以前なら、猛烈ネットマンであった私は玄関からネットを持ち出してひとすくい、三角紙に放り込んで採集してしまったものです。



このシータテハはその後、10日間にわたって天気がよい日は必ずやってきましたが、やがて越冬場所がみつかったのかこなくなりました。







このほか、よくカンタンが腐ったトマトにきていましたが敏感で、とうとうまともな写真を撮らせてくれませんでした。




最後にきたのはかわいい孫長女君。自慢のスマホを取り出してじいじのまねをしてシータテハを激写。動画まで撮った。




最近の I- phone 搭載のカメラはすごい。 




昆虫写真は全くの素人さんのくせに、私のオリンパス Tough よりは遙かに美しい鮮明写真で驚いてしまいました。




悔しいのですが、このブログには私のデジカメで撮った写真をアップしました。






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シータテハ秋型の羽根うらおもて

2020-03-08 20:17:26 | シータテハ
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シータテハ秋型の羽根うらおもて




201X-8-25 (金) 晴れ 強風 27度C


朝11:00 近郊の渓流にオショロコマ調査にでかけた。



しかし、最近の台風大増水で林道はいたるところで崩壊、消失したりしていくつもの渓流で目的の場所に到達不能になっていた。



各所で林道崩壊場所手前で死ぬほど苦労してフォレスターをターンさせて引き返す。



この日、湿った林道のあちこちには多数の羽化したてのシータテハ秋型が吸水していた。




表面は鮮やかな明るい茶色。








しかし、吸蜜するとき以外は羽根を大きく開くことは稀である。




このチョウは草の茂みなどでは羽根をたたむと見事な保護色でまわりの風景にとけ込む。




鮮やかな白い紋様は アルファベットの C の形をしており和名の由来になっている。




しかし逆さまに見たりすると必ずしも C に見えないこともある。




もう少し秋のチョウとして飛んでから、成虫の姿で越冬体制にはいる(成虫越冬)。








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獣糞とシータテハの保護色

2019-08-25 17:35:11 | シータテハ
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獣糞とシータテハの保護色



201X-5-19 (金)  晴れ 30度C 暑い



好天のせいで朝はやく起床した。 



まずいカップヌードルを食べ、朝8:30 ちょっと気になっていた近郊の林道へ出発。
 


30分で目的の林道入り口に到着。 



鹿ゲート手前にエゾタヌキの死体が転がっていた。



何かの理由でこのゲート前で非業の死を迎え、冬のあいだ雪に埋もれていたのだろうか。



シータテハがたくさん止まっていたが近づくとパーッと逃げてしまった。



1♂のみ残っていたのを撮影。





今回はこの林道を最後まで詰めてみた。



思っていたよりは遙かに奥深い林道であったが結局、蝶によさそうな良ポイントはなかった。



途中で少し経過したような若いヒグマの糞がありルリタテハ、ヒオドシチョウ、エルタテハ、シータテハが多数吸汁中であった。



そーっと近づいたのだが気温が高いせいか蝶たちは敏感で、ことごとくパーッと舞いたち全部逃げてしまった。



しかし、初めはまったく気づかなかったが、よくよく見るとシータテハが残っていた。



おお。すごい保護色だ、とつぶやいてしまったほどわからなかったのだ。




偶然かもしれないが、羽根の裏面の文様色調がこの獣糞とそっくりで完全な保護色になっていた。





さらにえんえんと林道を登ったが最後は荒れ果てた林道は私のフォレスターでは進めなくなってしまった。



狭い林道はターンできず300mほどバックでえんえんともどる羽目に落ちいってまいった。



なんとなく生き物の視線を感じて、ふと見るとキタキツネが斜面の上からこちらを見ていた。







最近、国道沿いなどでよく見かける観光キツネ(人間が与えるお菓子などで体を壊しやせているものばかり)と違って野性的で健康そのものの美しいキツネであった。









こちらに興味があるのか、逃げないので少し撮影させてもらったが30秒ほどで、むこうへいってしまった。










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鹿ゲートとチョウ

2019-08-02 18:16:20 | シータテハ
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鹿ゲートとチョウ


20XX-7-19 (月) 晴れ

海の日で休日


北海道では林道入り口付近に、大抵鹿ゲートがあります。



畑などが森林に接している場合、畑にエゾシカが侵入して農作物を食害しないよう広大な畑の全周を強固な鹿よけネットで取り囲みます。


その畑作地と森林の境目に鹿ゲートがあるのです。



施錠はなくて簡単にヒトは開閉できますが鹿には開けられません。



鹿ゲートの前後は、なぜかチョウが集まります。



鹿ゲート前後の広場には小動物の糞も多くそれに集まるチョウもいます。



この日はあちこちにメスグロヒョウモンの♂が多い日でしたが、ここにも来ていました。



シータテハ夏型♂もやってきました。











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シータテハの巧みな擬装カモフラージュ

2017-09-18 14:49:42 | シータテハ
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シータテハの巧みな擬装カモフラージュ

林道でヒグマやキツネの糞にきているシータテハ、ミヤマカラスアゲハの吸水集団にまぎれ吸水中のシータテハ、橋桁にとまって羽根をゆっくり開閉するシータテハ.............。 


どのシータテハをみても裏面の文様が何かのカモフラージュになっているといった発想は、これまでまったくなかった。


シータテハの裏面文様が、なんでこうなっているのか考えたことのある人はおられるだろうか。


私は長年、そんなことを考えたことはまったくなかった。


私は秋型のシータテハの裏面文様は嫌いではなく鮮やかにC文字がくっきりしてかなりの格好良ささえ感じる。


せいぜい、そんなところだ。


ところが、この秋型シータテハの裏面紋様がたぐい稀なカモフラージュになることがあることを実感する機会があった。


秋、北見市近郊のカラマツ植林地へ秋ヤマベ釣りとラクヨウキノコを採りにいった時のこと。



茂みのなかに静止するシータテハを偶然に見つけた。



この写真のようにおどろくほど周囲の環境にとけ込んでいるのを初めて知ったのであった。 



林道などで見かけるときのシータテハは、けっこう俊敏でカモフラージュなどまったく必要がないだろう。 



しかし活動を終わり、茂みに休むとき、夜寝ているときなどはこの擬装カモフラージュはきっと抜群の威力を発揮しているのだとおもう。




でっかい秋ヤマベ。








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