北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

美しいエゾトンボとの遭遇

2020-09-11 10:50:28 | トンボ
美しいエゾトンボとの遭遇







2020-7-10 (金) 晴れ 25度C 夕方 雨


AM 9:30 自宅を出発。この日、オオイチモンジをさがして北見市郊外の山に入ったときのこと。



オオイチモンジは少なく、深い山の中、源流に近い渓流沿いの林道のやや開けたところを比較的大型のトンボが数匹飛んでいた。




5月下旬ころにはムカシトンボが多かったあたりだ。




ムカシトンボよりは軽やかに飛び、飛翔はあまり力強くはない。





飛翔ルートを確認して先回りして待ちかまえ近くにきたところを大口径ネットで採集した。












きれいなトンボだ。胸のあたりがメタリックグリーンでとてもきれいだ。












はじめて見たトンボだが、トンボマニアではない悲しさで名前はわからない。







少し 撮影してリリース。











続いて♀とおぼしき個体も採集し、撮影後リリースした。








帰宅して、またあのやたらと重たい日本産トンボ大図鑑を出して同定するのがおっくうだなあ。




と思っていたら。




帰路、中学校時代の恩師 進 基 先生御夫婦がオオイチモンジを採集しているのに会った。




先生はチョウはもちろんトンボにもとてもくわしい。





写真を見ていただき、ただちに エゾトンボと 同定していただいた。





やはり、美しいトンボとして有名だとのこと。 





チョウ愛好家の私としては初めてお目にかかったトンボでした。



PS: エゾトンボ Somatochlora viridiaenea (Uhler, 1858) - ロシア、中国、朝鮮半島と日本の北海道、本州、四国、九州に分布する。きれいな水質環境の湿地などに生育する。







最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の バナーのいずれかを をワンクリックしていただければ幸いです。





にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村




にほんブログ村 その他ペットブログ 蝶(チョウ)へにほんブログ村

チミケップ湖でコオニヤンマ、オニヤンマを撮影

2020-02-29 22:31:21 | トンボ
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村




にほんブログ村 その他ペットブログ 蝶(チョウ)へにほんブログ村



チミケップ湖でコオニヤンマ、オニヤンマを撮影

 

2017-8-27 (日)  晴れ 暖かい


この日、チミケップ湖畔の岸辺すれすれにたくさんのコオニヤンマが低く飛んでいて、何度も空振りしながら数匹の♂、♀をネットしました。撮影後に孫長男君に十分に観察させてからリリースしました。



コオニヤンマ♂   Sieboldius albardae SELYS , 1854













  

属名 Sieboldius も  シーボルト に献名されたもの。種名 albardae は当時のオランダ人昆虫学者の Dr . I. H. ALBARDA に献名されたもの。

1823年、オランダ領東インド商館付き医師として長崎の出島に赴任したシーボルトは27歳。 診療所兼私塾の鳴滝塾で多くの日本人蘭学者を育てた。
日本には6年滞在したが、日本の政治、軍事、国勢を調査するスパイのような立場にもあったらしい。本来はドイツ人であったが、オランダ人になりすまし出島にはいったもよう。

彼は日本に関する膨大な資料とともに1828年に日本を去ろうとしたが国禁であった日本地図も持ち出そうとしたことが発覚、
いわゆるシーボルト事件でこれにかかわった多くの門人や役人が処刑された。

このときオニヤンマ コオニヤンマなどの多くの生物標本等は不問であったもよう。

シーボルトは二匹のオオサンショウウオを生きたままオランダへ輸送したが
その一個体は生きて到着し その後50年生存したという。


シーボルトと懇意にしていた遊女との間に1女が生まれイネとなずけられたが、彼女は後に日本初の女性産科医師となった。





コオニヤンマ♀  Sieboldius albardae SELYS , 1854











そのあと、チミケップホテル前の広場を低く飛翔中のオニヤンマを採集しました。撮影後リリースしました。






オニヤンマ Anotogaster sieboldii SELYS 1854






日本のオニヤンマ の学名 sieboldii は前述の シーボルト に献名されたもの。 



この日、チミケップ湖にカヌーを楽しみにやってきた男性。



それにしてもチミケップ湖にたくさん飛んでいるトンボに シーボルトの名前がついていたとは............。






にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村




にほんブログ村 その他ペットブログ 蝶(チョウ)へにほんブログ村

美しいヒガシカワトンボ Mnais pruinosa

2017-12-16 11:59:12 | トンボ
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へにほんブログ村


美しいヒガシカワトンボ Mnais pruinosa





2017-6-30  (金) 晴れ 26度C 暑い

 
朝10;00 近くの森へ蝶を見に行った。オオイチモンジやミスジチョウなど撮影しながらすすむと左手に沢に降りてゆく小径を発見。


実はこれまで、意識的にあまり気にしていなかった道で理由は、入って行くと熊さんと会いそうな気がするから。


この日はあまりに天気が良かったので、ついふらふらと沢への小道を降りていった。


しばらくすると湿地で行き止まり。湿地のなかを30cmほどの幅の細い小川が流れていたりする。


本能的に車から釣り竿を持ってきて、何か魚がいないかと釣り糸を流すと小型のアメマスが釣れたりした。



なにかとてもよく目立つトンボがゆっくりと飛んでいたので、1匹をネットしてみた。


これまでにも北見市のあちこちでこの時期だけ見かける派手やかなトンボだ。


よく見かけるが名前は知らない。


なんとなく数枚撮影してリリース。



2017-12-16(土)小雪

コンピューターに山のようにたまったデジカメ画像を整理していたら きれいなトンボの写真が出てきた。


急にこのトンボの名前が気になった。


私は蝶に関しては常に一言なにか言いたい人間ですが、トンボに関してはまったく素人同然。


以前、北見市のムカシトンボチミケップのトンボをこのブログにアップしましたが、トンボの正確な同定は自信ゼロ。 


しかし同定しようと思えば出来ないことはないのだ。


今から30年以上昔、まったく発作的に下記の大図鑑を大枚はたいて購入していたのです。


しかし、購入しただけで大安心してしまい、その後は藤岡日本産蝶類大図鑑と同様に、この30数年で厚いホコリをかぶってしまい今日の今日まで一回もこの本をひらくことはなかった。


日本産トンボ大図鑑 浜田 康・井上 清 共著 講談社 1985  当時の価格48000円


天井に近い高い本棚の右のすみっこに長年鎮座していた トンボ大図鑑 はこうして30数年ぶりに厚いホコリを払われ開かれることとなった。






この本のカワトンボの頁を斜め読みして私なりにまじめに絵あわせした結果、あまり自信はないのですが ヒガシカワトンボ という私が初めて聞くトンボの名前がでてきました。





カワトンボ属 Mnais カワトンボ科 Calopterygidae   ヒガシカワトンボ Mnais pruinosa costalis (f. costalis 北海道型)











どなたか、くわしい方のコメントなどいただければ幸いです。



これを機会にトンボの世界にも少し足を踏み入れてみようかな。


生きているトンボはきれいだ。



にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へにほんブログ村

にほんブログ村 写真ブログ 昆虫写真へにほんブログ村