北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

ゴマシジミの楽園に舞う多数のヒョウモンチョウはクガイソウの花がお好き

2019-02-01 14:08:41 | ヒョウモンチョウ
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ゴマシジミの楽園に舞う多数のヒョウモンチョウはクガイソウの花がお好き。

20XX-7-24 (土)  晴れ 猛暑 35℃


今日は午後から近くの林道へ自然散策に入ってみようかとかみさんをさそったがあまりの猛暑に彼女は辞退。


このくそ暑いのに、あんた馬鹿じゃない? といった顔つき。



そこで一人で近郊のゴマシジミ発生地で猛暑のなかゴマシジミの産卵、吸蜜、蜘蛛の巣などを撮影した。



ゴマシジミは♂♀同数ほど合計40頭ほどが飛んでいた。



この日、ゴマシジミよりよくめだったのはヒョウモンチョウであった。



本種に酷似するコヒョウモンは林道沿い、沢筋など比較的せまいところに多いが、このヒョウモンチョウはここのような開けた草原に多い。



羽根を開くと、黒斑の一個一個がコヒョウモンより小さいので翅表はヒョウモンチョウのほうがはるかに明るく見える。



ヒョウモンチョウ幼虫の食草は、ここではナガボノシロワレモコウと思われ、ゴマシジミと同じ植物の葉を食べている。



この草原のヒョウモンチョウは、この日♀が多いが約20頭ほどが飛翔しており、ほとんどが紫色のクガイソウの花穂、稀にワレモコウ、クサフジに吸蜜していた。











クサフジに級密する個体も少し見られた。



この暑さで一気に羽化したとみえて蝶の鮮度もよく、まさに最盛期。




ゴマシジミの撮影のあとはせっせとヒョウモンチョウの撮影をした。














クガイソウの紫色の花穂と、それに吸蜜する新鮮なヒョウモンチョウは、まさに絵になる美しい組み合わせでした。














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準絶滅危惧種ヒョウモンチョウと今後の蝶の保護のありかた

2017-03-13 22:58:47 | ヒョウモンチョウ
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準絶滅危惧種ヒョウモンチョウと今後の蝶の保護のありかた

わが国のヒョウモンチョウは北日本亜種 Brenthis daphne iwatensis 、本州中部亜種 Brenthis daphne rabia が知られる。 


環境省レッドリストでは いつのまにか準絶滅危惧種になっていたとは露知らなかった。


近似種コヒョウモンが山地性で林道や渓流沿いや湿地に多いのに較べると、広い草地、草原など開けたやや乾いた環境に多いような気がする。


ここはとあるオホーツクの広大なベニヒカゲ発生地。ベニヒカゲ盛期の少し前、ヒョウモンチョウがみられるがベニヒカゲと較べるともともとが圧倒的に少ない蝶である。













オホーツクでヒョウモンチョウが比較的よく見られるもう一つの環境は、ゴマシジミの多い広い草地です。



このような環境は樹木・灌木の生育に伴いやがて自然消滅する傾向があります。そんな環境の時間的推移もそのうちアップしてみたいと思います。






広い草地、豊かな草原が人間の営みに関連して次々に消えたことが ヒョウモンチョウがいつのまにか準絶滅危惧種になった最大唯一の理由である。


イシダシジミの減少も同様。


種々の自然環境の変遷や地球温暖化の影響なども多少はあるかも知れない。


毎度おなじみの蝶が減少→環境省が種の保存法該当種に指定→採集・売買・譲渡禁止.......といったこれまでのような陳腐無意味な環境省のみの一人芝居(やっつけ仕事)は百害あって一利なし



むしろ全国の同好会などに広く現状把握と環境保護、状況によっては種苗の保存などを呼びかける方が有効ではなかろうか。


環境省(たまたまそれを担当することになる数人の職員諸氏)には、ぜひそのような本質的な方向での努力を期待したい。


採集圧による絶滅が危惧される場合はそれに対する対策を早めに柔軟に考慮すべきであろう。



蝶の保護を試みるにあたり最大の関係者たる蝶愛好家全体を真っ向から敵視しているかに見える現在の環境省の態度は、今後とも安易な採集禁止に帰結する外はなく、あまりにも古典的である。



今まさに消えゆく蝶の絶滅を少しでも先送りにしたいと本気で考えるなら、もっとやるべきことがあるはずだ。






ヒョウモンチョウの写真は すべてF氏撮影。





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夏、ヨツバヒヨドリバナに蝶いっぱい

2015-10-30 18:38:04 | ヒョウモンチョウ
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夏、ヨツバヒヨドリバナに蝶いっぱい

20XX-8-5  (金)  晴れ 夕方 ゲリラ豪雨

北見市郊外の渓流沿いの林道。

北海道の低山地で標高を少しあげると、この時期にはヨツバヒヨドリバナの群落が各所にみられるようになる。

この花は、北海道の夏の蝶たちが好んで蜜源として利用している。

場所によってはキタベニヒカゲが鈴なりになったり、はるか遠くの利尻島沓形登山路ではアサギマダラやウラジャノメ利尻島亜種や大型のオナガアゲハ夏型が好んで吸蜜している。

今日はおびただしい数の夏のヒョウモン類がきていた。














ウラギンヒョウモン、ギンボシヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン、ウラギンスジヒョウモン、メスグロヒョウモン、ミドリヒョウモンたちが多数吸蜜中。

しかしいざ撮影するとこれらの大迫力光景は心ならずも全部は画面に入らず、思ったほどうまく描写されていなかった。

それでもかなりの数のヒョウモン類が写っていることはおわかりになると思います。




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