北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

トイサーフクロウチョウとナンベイオオツバメガ、アンデスアマゾン。

2022-01-31 16:34:42 | 南米の蝶

トイサーフクロウチョウとナンベイオオツバメガ、アンデスアマゾン。

 

 

Caligo  teucer     トイサーフクロウチョウ。

Andes amazon の5月。この付近では Caligo フクロウチョウの仲間は5種類を確認。うち2種は早朝、薄暗い時にしか活動しないが他の3種類は日中でも飛翔する。

 

 

 

 

とくにこの トイサーフクロウチョウは一日中見られ、他のフクロウチョウと違って個体数が多くけっこう明るい場所にも飛んでいる。

 

ものの気配には鈍感な蝶でそっと近ずき、指でつまんで採集することも可能。ふわふわ飛び立ってもすぐに止まるので採集や撮影は容易でした。

 

 

 

 

 

 

 

Andes amazon の密林の奥、蝶採集基地の掘っ立て小屋では、そろそろ食料備蓄が寂しくなってきました。期待していた食料の現地調達は魚や小さい鳥獣だけでは不十分。

 

 

そんな時、鹿が一頭、小屋の近くに出没するようになり、ある日撃たれて貴重な食料になりました。

 

 

 

 

毛皮を剥いで、内臓処理、血抜きでぶら下げた鹿肉に Urania leilus ナンベイオオツバメガが飛来していました。

 

 

 

内臓や干している毛皮にはプレポナ類が来ていました。

 

 

 

干している魚肉にはなぜか蝶は来ませんでした。

 

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生きているデイダミアモルフォのメタリックブルーの照り返し。

2022-01-26 12:21:54 | 南米の蝶

生きているデイダミアモルフォのメタリックブルーの照り返し。

 

 

南米ペルーのAndes Amazon.  薄暗いジャングルのなかを歩いていると、突然足元からディダミアモルフォ( Morpho deidamia ) がふわりと舞い上がり度肝を抜かれる。

 

 

採集したばかりのデイダミアモルフォを開いてみると、ギラリと輝くメタリックブルーの迫力でゾクゾクッとする。生きているモルフォの輝きは展翅乾燥標本になった蝶とは明らかに違う。青い輝きの照り返しで私の手がほんのりと青くみえた。

 

 

 

 

一般的に飼育ができないモルフォではメスは珍しいもので滅多に採集されません。

 

この付近ではとても稀なデイダミアモルフォのメス、表 、裏です。 

 

 

 

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酷似した二種の蝶の吸水集団、 ジャガー、アリステウスアゲハ

2022-01-22 10:45:14 | 南米の蝶

酷似した二種の蝶の吸水集団、 ジャガー、アリステウスアゲハ。

Panacea  regina  and  Panacea prola .  Gloriabamba ,  Andes Amazon, Peru.

 

沢山の美しいタテハチョウが湿った岩場に吸水集団を作っていました。最初はすべて同一種と思いましたが、よくよく見ると一見とてもよく似た2種類。 Panaea  regina  と Panacea prola でした。正直言いますと、日本に帰国して写真整理をしているときに初めて気がついた次第です。北海道でいえばアカマダラとサカハチチョウが一緒に混ざり合って吸水集団を作っているようなものでしょうか。

 

 

Panacea  regina 

 

 

 

 Panacea prola 

 

 

アマゾンのジャガー

 

アマゾンでは小舟による移動が重要な交通機関になっています。ここはその船着場の小さな部落。蝶が多い場所へゆくためにはこの船着場のフェリーで向こう岸まで渡る必要がありますが、このところの雨で大増水、足止めを食っているところです。このふきん、ジャガーが多く、よく撃たれているようでジャガーやよく似た獣の毛皮が店に飾ってありました。ジャガーなんか、怖くないぞ、手を広げて大声で威嚇すると逃げて行くぞと現地の人たちが話していました。

 

 

 

Papilio aristeus  male.  Andes amazon  Peru.

コウモリみたいなのが低く飛んできたが真昼間にコウモリはないだろうと採集してみたら、アリステウスアゲハでした。

 

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大きな獲物を飲み込み動きが鈍くなり捕獲されたアマゾンの大蛇オオアナコンダ。

2022-01-17 21:27:22 | 南米の蝶

大きな獲物を飲み込み動きが鈍くなり捕獲されたアマゾンの大蛇オオアナコンダ。

 

私が蝶の採集に通っていた南米ペルー、アンデスアマゾン。アマゾン川の支流の港町、プエルトオコパの食堂で現地の新聞の切り抜きを発見し、気になって撮影したものです。このオオアナコンダは、相当大きな獲物を飲み込んだようで動きが取れなくなったところを捕獲され、トラックの荷台に乗せられてきたようです。全長7-8m 程度でアナコンダとしては普通の大きさのようです。

 

 

アナコンダについてはアマゾンの怖い大きな蛇といった知識しかなかったのでネットレベルで申し訳ありませんが少し勉強して、にわかアナコンダ博士になりました。

 

 

 Eunectes murinus     Green Anaconda  オオアナコンダ

南米アマゾンの大蛇として知られるアナコンダは水棲といっていいほど水を好む。浅瀬で待ち伏せによる狩りを行い、瞬時に巻き付いて獲物を長い体で絞め殺し、大型の獲物はゆっくり時間をかけて頭から飲み込む。全長10mを越える報告もあるが、これまで学術的に確認されたアナコンダの最大長は9m。長さに比し体重は重くて250Kgにもなり、 胴の直径30cm以上になるという。

 

 

 

北海道での鹿を飲み込んだ大イトウ伝説と同じく、学術的な物証や写真などはないがアマゾンでは巨大アナコンダ伝説が古くからいくつもあるらしい。なんと50mもの巨大アナコンダの話や1949年にブラジル国境警備隊が500発の弾丸を打ち込んで仕留めたという全長55m のアナコンダなどいかにも本当くさい話が現地では広く信じられている。

 

 

 

アナコンダの仲間にはこのほか 以下の2種が知られる。 

 

Eunectes notaeus    Yellow Anaconda キイロアナコンダ。

比較的小さく最大でも体長は3m。ボリビア、パラグアイ、ウルグアイ、ブラジル西部およびアルゼンチン北東部に分布する。小さいがオオアナコンダより気が荒い。

 

 

Eunectes deschauenseei     Dark-Spotted or Deschauense's Anaconda 

ブラジル北西部で発見された、まだあまりよく知られていない種。

 

 

 

 

さて、このアナコンダが飲み込んでいたものは?

 

トラックで運ばれてきたアナコンダの腹部を裂いてみたら、行方不明になっていた17才のハンターが出てきたという新聞記事のようでした。この若いハンターまだ呑み込まれたばかりのようでほとんど消化されてはいないようです。

 

 

もっと生々しい写真がありますが非特定多数の方も見るブログなので掲載は控えます。

 

 

 

一般的に大きな獲物を飲み込んだアナコンダは、ゆっくり数週間かけて消化するとされます。この写真を見て私はブルってしまい、決して水辺には近ずかないようにしようと決心した次第です。

 

 

ちなみに新聞記事に女の子と一緒に写っている蛇は同じく南米に棲むボアコンストリクターです。この蛇は最大でも4mほど、性格は温和でキイロアナコンダと同様、愛好家が飼育することも多い蛇です。大きさからして人間を呑むことは無理です。なにか比較対象として掲載したのかも知れませんが、今回のアナコンダ事件とは関係なさそうです。

 

 

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アンデスアマゾン、3種のアゲハチョウたちの吸水。

2022-01-14 23:10:15 | 南米の蝶

アンデスアマゾン、3種のアゲハチョウたちの吸水。

 

アンデスアマゾンの密林の涸れ川。

 

ここには盛んに吸水中の3種類のアゲハチョウが写っています。

 

大型で黄色くて尾状突起の短いアンドロゲウスアゲハ Papilio androgeus オス、同じく大型黄色だが尾状突起の長いトアスアアゲハ Papilio thoasオス、それから小型で長いしっぽ、はげしく羽を震わせながらせせこましく吸水中のトルクアツスアゲハ Papilio torquatus  オス。

 

 

蝶たちがストローを伸ばしている地面をみると湿ってはいるようですが水は見えない。おそらく多少の水分とともにミネラルなどを吸っているのかも知れません。日本では真冬の1月、ここ南米アマゾンは猛暑です。

 

 

 

激しく羽根を震わせながら吸水中のトルクアツスアゲハ Papilio torquatus 。これらのアゲハはしばしば数百匹単位の集団を作ります。

 

 

 

 

 

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