北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

2015年早春、孫娘がエゾヒメギフチョウ19♂♂採集。

2015-07-31 20:11:54 | エゾヒメギフチョウ
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2015年早春、孫娘がエゾヒメギフチョウ19♂♂採集。




2015-4-26 (日) 晴れ 22℃ 午後は曇り寒い

朝9時前 朝寝していると 北海道昆虫同好会会長の菱川法之氏から携帯がはいって目がさめた。

これから長岡氏と暑寒別へエゾヒメギフを見に行く途中とのこと。私に 先般話が進んでいた北海道昆虫同好会のIT 部長をやってほしいとのこと。

道昆会員の方々からの投稿原稿を私がせっせとブログに流してゆくという趣向。

本当にそんなにうまくゆくかな。

それでは私もなにかブログネタをと午前10時、妻と孫娘と私の3人で北見市郊外のマル秘ポイントへエゾヒメギフチョウを見に出かけた。

孫娘は昨年彼女の姉がエゾヒメギフ採りにいったので今度は自分も採集してみたいとのこと。

まず最初のポイントへゆくと K氏夫妻が入っていたのでパスし、別のヒメギフチョウ発生林へゆく。

ここはYZ氏がすでに入っており 29♂♂1♀(交尾済み)を採っていた。

この1♀を借りて孫娘に見せてエゾヒメギフチョウは交尾すると♂が出す分泌液で交尾嚢ができることを教えた。



わかったような顔をして聞いていたが、 あとで じじ、あのね、交尾ってなーに と質問されてしまった。

交尾とはね。♂と♀が仲良くすることです。とかなんとか説明。

それでも 陽がさすとぱらぱらと エゾヒメギフが出てきて孫娘と妻とで19♂♂採集。

私は撮影に専念。すべてまだ羽化したての完全品。

孫娘は普段の彼女からは想像できないほど動きが素早く 蝶を発見すると猛烈ダッシュ。大型ネットで100発100中の確率で採集していた。




北見の蝶愛好家たちはこの発生地をとても大事にしており、採集したエゾヒメギフチョウは、観察後リリースするので胸を圧して殺すことなく丁寧に三角紙にいれた。



金太郎飴みたいなエゾヒメギフの標本をずらり並べて喜ぶ(私自身がそうであったが、最近の風潮では悪趣味とされかねない)よりも、毎年ここで必ずエゾヒメギフが発生するという生態系そのものを大事にしたいと思っている。

途中でYZ氏の友人という二人組が相当な遠方からはるばる車を走らせ、やっと到着してきたもよう。

しかし、既に何人もの採集者が入った後であることを察してか数匹採集して引き上げていった。

採集・観察後エゾヒメギフは 19♂♂すべてリリース。




みんな元気に早春の林のなかに飛んでいった。

この際、陽がかげって急激に気温が低下してきたせいかすぐに地面や笹に止まるので せっせと写真撮影をした。

いったん飛んでいったエゾヒメギフチョウの数匹が孫娘の青いシャツに執着し止まったりするので、これも撮影した。
















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コクサギを食べミヤマカラスアゲハ幼虫は3令後半になった。

2015-07-29 23:09:20 | ミヤマカラスアゲハ
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2015-7-20  (月) 晴れ 30℃ 暑い

コクサギに産卵され、順調に孵化したミヤマカラスアゲハ幼虫たちは、その後もコクサギを食べ続け順調に発育して3令となり、さらに4令になろうとしています。























キハダで飼育したときとまったく変わらない順調な発育ぶりで、数えると 64匹の2-3令幼虫がいますが多くは3令の終わりになっています。

あさってから神戸へでかけるので、明日、庭のコクサギの枝に袋がけをします。北海道でミヤマカラスアゲハにコクサギで産卵させ、コクサギで飼育した記録はみあたりません。 

今後、どうなってゆくのか興味しんしん。





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北見市で馬追丘陵産オオムラサキ羽化を小学生に供覧

2015-07-25 22:30:23 | オオムラサキ
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北見市で馬追丘陵産オオムラサキ羽化を小学生に供覧

2015-7-25(土) 曇り 一時雨

今日、神戸から帰宅したら、妻が北海道新聞 オホーツク版 2015-7-25 朝刊の切り抜きを見せてくれた。





近年、北海道新聞オホーツク版としてはまれにみるすばらしい記事です。写真もとても上手に撮れていてオオムラサキを見る子供たちの表情がすべてを物語っている。さすがプロはすごい写真を撮ります。


このたぐいのイベントなどあるとクレイマーさんも登場する場合がしばしばあります。 そのため、一般的にお役人や行政はこういった試みやイベントを極力嫌います。

ムシの幼虫はキライ、生き物(昆虫)を殺すのはかわいそう、といったごく一部の近視眼的お母さん。

よその地域の生き物を持ってくるのは生態系を乱すなどと、ちょい物知り顔の無知お馬鹿さん etc….もいないことはないのだろうけれど、オオムラサキを北見で飼育、場合によっては放しても生態系にはまったく無関係。

雀のえさになる蝶が一匹増えたくらいの意味しかありません。

そんな無意味な心配をするぐらいなら最近道内各地の渓流でオショロコマを全滅させているニジマスや、ついに北見にまで分布を拡大してきた外来種カラフトセセリなどに注目することで恐るべき攻撃的外来種のことを子供たちに興味を持たせたほうが遙かにましといえよう。

このすばらしい記事を狭いオホーツクだけにとどめておくのはもったいないので北海道昆虫同好会ブログで全国的に紹介させていただきます。

ちなみに、このエゾエノキ鉢植えと北海道馬追丘陵産オオムラサキ幼虫を提供したのは、このブログでしばしば登場してくる F氏です。


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2015年7月18日 石狩市のカシワ喰いゼフィルスの状況  

2015-07-21 21:13:38 | ゼフィルス
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2015年初夏は札幌市南区のオオイチモンジ、オオムラサキなどの不作でフィールドへ出る気力がなくなってしまっていたが、昨日札幌市ラベルのウラジロミドリ1ペアーを採集したので少し気分が良くなり、下り坂の天候だったが、石狩市のカシワ林のゼフを見に行った。

2015年6月28日同場所へキタアカシジミを見に立ち寄った際に、ドクガの幼虫が多発していて、皮膚をやられたみたい。軽症だったが2週間程痒みが治まらず、それ以来一度もそこへ行っていなかった。

昨日の虫屋サロンでも銭函のカシワ林のゼフの話が出たが、発生が悪いだろうと言いつつも参加メンバーは誰も確認には行っていなかった。

2015年7月18日、午前7時30分現地到着、曇ってはいたが、時折日差しがあり、気温も高く蒸していた。結果から言うとカシワ喰いゼフィルスも大不作だった。



9時までの1時間半でネットに入れたのは、ハヤシ4、ウラジロ10、ウスイロ2、ダイセン1、キタアカ1、これ以外の目撃も大変少なかった。

キタアカは時期遅しだがそれにしても少ない、ここで一番多いハヤシとウスイロですら極端に少なく驚きだった。



今日一番多かったウラジロでさえ通常の個体数とは全く言えない状況。

ハヤシ、ウラジロは♀はスレ~新鮮だったが、♂はスレ、カケですでにピークを過ぎていた。

石狩の状況から、銭函のカシワ林も同様と推測される。ゼフの他、コキマダラセセリ、オオチャバネセセリを少数見ただけと今年【2015年】にありがちな寂しいフィールドだった。



  高木秀了 記




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カラフトセセリ、石北峠ルートからも北見市へ侵入確認

2015-07-20 22:45:57 | カラフトセセリ
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2015-7-20(月) 晴れ 30℃

2013年7月中旬にクロオオイチモンジ採集に大雪湖周辺の林道へ通っていた小竹立身氏は同地域のルベシナイ林道入り口付近で多数のカラフトセセリが発生しているのを見ている。

それからはや二年が経過し、もしかするとカラフトセセリはそこから石北峠を越えて、すでに北見市へ侵入していることが危惧された。

そこで、2015-7-20 午前11時過ぎカラフトセセリが石北峠方向から北見方向へ向かって分布を広げていないか調査に北見市の自宅を出発。

途中でまず、2015-7-11に多数のカラフトセセリが発生していた金華峠から留辺蘂にむかって、再びおおざっぱに観察してみてまわったが、カラフトセセリはさらに個体数が増えているかに見えた。今回、丸瀬布→遠軽→金華峠ルートでカラフトセセリは完全に北見市へと侵入したことは間違いなさそうだ。










今日は、これとは別の石北峠ルートではどうなっているのかという調査である。

まず、なんとなく塩別つるつる温泉の北見側手前の大和地区の農道にはいってみたが、心配していた通り予感的中。

農道脇の草地にはいたるところカラフトセセリが見られた。

数は多く、一カ所で20頭は必ずみられ、場所によってはもっと多かった。

飛翔は活発で草の上、草のなかをせわしなく飛び、吸蜜や休息のため止まることはほとんどなかった。そのため写真撮影は極めて困難で、記録標本用にと10頭(8♂♂2♀♀)を採集した。


こんな農道の両脇の草地にもカラフトセセリが飛ぶ。


この地区特産の白花豆の畑の周りにもカラフトセセリは飛ぶ。かってこのような環境にはシロオビヒメヒカゲが多かったのだが
最近ではまったく見られなくなった。


こんな畑横の草地にもカラフトセセリが飛ぶ。農薬には相当強い蝶なのだろうか。

しかし 夕方5時30分をすぎると飛翔は穏やかになり次々と草の葉に止まり始め、この時間帯になると撮影は比較的容易になった。











カラフトセセリのねぐらとなっている草地。



この日は 大和地区各地をまわっておびただしい数のカラフトセセリを観察したが、先日の金華峠ルートに勝るとも劣らない勢いで石北峠ルートからもカラフトセセリが侵入していることがわかった。

今後とも 北見市とその周辺近くを注意して観察する必要がある。


記録  
2015-7-20 カラフトセセリ多数  北海道北見市大和地区   観察撮影採集 (矢崎康幸)


新着の記録

2013-7月中旬 カラフトセセリ 多数 大雪湖周辺ルベシナイ林道入り口付近   観察 小竹立身氏

この他の最近の記録

2015-7-10  カラフトセセリ 1♂目撃 北海道 置戸町安住 林道に駐車した車のまわりをしばらく飛んでみえなくなった。  観察  矢崎康幸


2015-7-12 カラフトセセリ 1♂目撃 北海道北見市訓子府開成  ヒメジョオンの花に吸蜜中 撮影しようとしているうちに逃げられた。  観察 矢崎康幸


2015-7-20  カラフトセセリ1♂ 採集 大雪湖近郊三国峠付近 千葉哲也採集


カラフトセセリの記録をお持ちのかたは、ぜひ北海道昆虫同好会事務局あてにご連絡いただければ幸いです。



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