北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

6月下旬、ホソバヒョウモンの撮影で思うこと

2022-11-07 09:43:06 | ホソバヒョウモン

6月下旬、ホソバヒョウモンの撮影で思うこと。

 

 

2020-6-26 (金) 曇り のち雨 17℃

 

 

常呂川源流域のとある支流に渓流魚調査に入ったが、この渓流は暴れ川で相当に河川環境が悪化しており渓流魚に関してはほとんど死の川のようになっていました。

 

 

この時期、この林道沿いには北海道特産種のホソバヒョウモンが少ないながら見られて、特にウツボグサの小群落があるとたいてい吸蜜にきている。

 

 

 

紫色の花にホソバヒョウモンが吸蜜するのは色コントラストも最高で私が大好きな撮影チャンス。

 

 

 

しかし、この日はウツボグサの花をみつけるたびに注意深くさがしたが、とうとうホソバヒョウモンは見つからなかった。

 

 

 

かわりにエゾスジグロチョウがウツボグサに吸蜜しているのを撮影できた。ウツボグサにエゾスジグロチョウというのも、まあ悪くはない感じです。

 

 

 

 

 

林道の出口が近づき、最初の橋の上に何かに執着しているホソバヒョウモンを発見。

 

 

 

 

あまり飛ばずすぐとまってくれるのでせっせと撮影した。

 

 

やがて雨が降り出し、ホソバヒョウモンもどこかへ飛び去った。

 

 

数十年前、オホーツクの森は至る所カラフトヒョウモンばかりでホソバヒョウモンはごく稀にしか採集されなかった。

 

 

近年、それは完全に逆転しカラフトヒョウモンは 種の指定 がなされるのではないかというほどに激減し、ホソバヒョウモンは増えて、普通に見られる蝶になった。

 

 

理由は不明。

 

 

羽化したばかりの昼飛性蛾ヒメキシタヒトリ♂がひっそりとフキの葉にとまっていました。

 

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初夏、カラフトヒョウモンと誤認したホソバヒョウモン

2019-10-13 21:12:35 | ホソバヒョウモン
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初夏、カラフトヒョウモンと誤認したホソバヒョウモン


201X-7-2 (土)  晴れ  暑い


朝10時 出発。 近郊の林道へ蝶を見に入った。


エゾキリンソウの多い斜面をみたが時期的にジョウザンシジミはいなかった。



林道沿いに明るい色調の小型ヒョウモンチョウが黄色い花に吸蜜している。



おお。 近年珍しいカラフトヒョウモンではないか。



と思ってせっせと撮影しているうちに、あれ.....ホソバヒョウモン♀かと気づいた。



明るい陽光で裏面の感じが、まさにカラフトヒョウモン様に見えたのであった。



実はカラフトヒョウモンは、近年発生時期がかなり早くなったようで5月下旬には盛期をむかえる秘密のポイントを知っている人もいる。



北見市界隈では、かってカラフトヒョウモンがいくらでも採集できたころ、発生盛期は6月中旬であった。



思い切って5月中旬から下旬を狙うと、案外近年稀種になってしまったカラフトヒョウモン、ヒットするかも。



そのほかはめぼしい蝶はみかけず、少し前まで主役であったミヤマカラスアゲハ春型♂や、汚損したコチャバネセセリ春型、サカハチチョウがみられた。











よくみるとサカハチチョウは岩の上に落ちた小鳥の糞にストローを伸ばしていました。








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ホソバヒョウモンとの決闘

2017-08-12 18:14:02 | ホソバヒョウモン
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ホソバヒョウモンとの決闘

2016-7-9 (土) 曇 一時晴れ のち曇

この日、久しぶりにウラジャノメを採集したあと、車で30分ほど走って標高500mほどの渓流沿いの自然度の高い林道へ入った。


オショロコマの調査が目的であるが、蝶の観察も行った。


最初の鹿ゲート前小さな広場で地面にきていたオオイチ1♂採集。





そ-っと手に乗せて、素早く手乗りオオイチを撮影。


そのうち一瞬のスキをつかれて、オオイチはパッと飛び立ち消え去った。 








その後はしばらく蝶なし。


かなり山間部にはいったところから ホソバヒョウモンが 高く 低く 結構なスピードで針葉樹林のなかを縫うように飛び回っている。


明らかにメス探索飛翔中の♂たちである。


吸蜜植物の類は何も見えず、ホソバヒョウモン♂はひたすらメスを捜して活発に飛翔中。


撮影などまるで無理。


もと猛烈ネットマンであった私の本能がよみがえり高速飛翔中のホソバヒョウモンとの対決を試みた。


針葉樹の木々を縫うように飛ぶホソバヒョウモンをロックオン、飛翔ルートを予測してどのあたりで林道に出てくるかを判断、そこへ走って待ちかまえ一発必殺でネットする。







しかし実際はそううまくゆくものは少なく、ホソバヒョウモンはなかなか射程距離に入ってこない。


必殺の一振りも、わずかな差でかいくぐられてしまう。


狙っていた個体はあわてふためいて遠ざかり、不意に後ろから別な個体が私の頭をかすめて飛び去る。


あわててネットを振るが、当然空振り。


といった具合でかなり汗をかいて走り回った割にはゲットする確率が低い。







やっと7♂♂ A-A1を採集して気がついた。













今日のようなメス探索飛翔中のホソバヒョウモン♂採集は実に大変で、運動には良いが採集効率は、まっこと良くない。


やはりホソバヒョウモンはゆっくり飛びながらウツボグサなどで吸蜜しているのをすくうのが一番です。


ミスジチョウがパラパラと現れる。





ヒメウスバ数匹目撃、林道沿いにけっこう走って追いすがりやっと1♂採集したが、とても痛んだ個体であった。





もっと早い時期にくるとよさそうだ。


きれいなイチモンジチョウ、1♂採集。





やや汚損したエゾシロチョウとヒメウラナミジャノメが多い。



羽化したてのヤマキマダラヒカゲが多い。





あまり、ムキになって蝶の採集をするとエネルギー枯渇してしまうとおもい、このあたりで釣り装束に着替えてオショロコマ調査に移行したのでした。











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ホソバヒョウモン♀、ウツボグサに吸蜜

2016-11-06 21:38:20 | ホソバヒョウモン
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ホソバヒョウモン♀、ウツボグサに吸蜜

20XX-7-18(日) 曇のち晴れ のち曇

蝶友M氏と二人で朝9時30分曇天の北見を出発。

出始めのクモマベニヒカゲを捜しに出かけた。

天候は曇であったが、すこしづつ青空がのぞきはじめて、やがて強い日差しが照りつけてきた。

これまで、なにも蝶の姿がない林道であったが紫色のウツボ草の花が群落を作っている一角に多数のホソバヒョウモンが吸蜜にきていた。



























この10数年、これまでオホーツクでは圧倒的優占種であったカラフトヒョウモンが減り始めた。

かわりに、それまで少なかったホソバヒョウモンが猛烈に増え始め、カラフトヒョウモンはこのところまったく見かけなくなった。

カラフトヒョウモンとホソバヒョウモンの生態的地位が逆転したことは明白だが、その理由はまったくわからない。

ホソバヒョウモンの発生時期、理想的な吸蜜植物は実は意外と少ない。

この時期では紫色のウツボグサの花はホソバヒョウモンが最も好む吸蜜植物だと思う。

この日は普段あまりみかけないホソバヒョウモン♀の姿もみられ、ひとしきりデジカメ撮影を行った。



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ホソバヒョウモン、クモマベニヒカゲの吸蜜植物と写真撮影

2016-09-18 19:02:52 | ホソバヒョウモン
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ホソバヒョウモン、クモマベニヒカゲの吸蜜植物と写真撮影

森林内の林道沿いではホソバヒョウモンは好んでウツボグサに吸蜜し、紫色の花とコントラストが良いせいか撮影するとけっこう絵になりやすい。



発生初期にはタンポポに吸蜜するが、これも絵になりやすい。

エゾニュウの花が咲くと大きな花に沢山のホソバヒョウモンがとまって、これも絵になりやすい。




しかし、比較的高山帯でクモマベニヒカゲと一緒にハンゴンソウに吸蜜するときはあまり色コントラストがよくないせいか、なんとも微妙な写真になってしまう。




エゾキリンソウやスミレに吸蜜するときは、はっとするほど良い感じだがこれらの花は蜜量が少ないせいかすぐに飛び立ってしまうので、なかなかうまく撮影できないでいる。


ただ、これらは蝶の撮影者の気持ちであって、ホソバヒョウモンやクモマベニヒカゲにしてみれば、そんなことは別にどうでもいい話ですが。




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