毛深いエゾヒメギフチョウ。
早春、ゴールデンウィーク前後にかけての10日間はオホーツク北見市界隈でではエゾヒメギフチョウの盛期を迎えます。
北見市周辺ではエゾヒメギフチョウの吸蜜植物として最もポピュラーなのはフキノトウの花。
この辺りでは旭川方面のようなカタクリの群落はなく、一部を除き道北一帯のようなエゾノリュウキンカの群落もありません。
時期的にちょうど良く開花期を迎えるフキノトウの花はいたるところにいくらでもあります。したがって、この辺りではエゾヒメギフチョウの主たる吸蜜植物はフキノトウということになります。
そのほかエゾエンゴサク、各種スミレ類、エゾムラサキツツジ、ナニワズ、その他多くの花に吸蜜しますが圧倒的に多いのはフキノトウと言えます。フキノトウの花粉まみれになっているのもこの時期のエゾヒメギフチョウの特徴ですが、写真撮影して初めて気づいたのはエゾヒメギフチョウがとても毛深いということです。
概して北方系の蝶は体毛が毛深いのですが、エゾヒメギフチョウはそれが顕著です。
多少飛び古した蝶では毛が落ちてしまうので、あまり毛深さは感じません。
本州のヒメギフチョウやギフチョウ、大陸のシナギフチョウやウスリーヒメギフ、チョウセンヒメギフチョウではどうでしょうか。きっと同じように毛深いのではないかと想像しますけど。ただ、肉眼ではわからないと思います。展翅標本でも普通よくわかりません。
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