玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

近代国家なのに滑稽な悲劇

2021-04-16 10:45:13 | 雑感

近代国家とは電気が潤沢に使えることだ、と簡明に答えた経済学者がいた。そう考えると、東京電力以下の大会社が日本中に原発を持つこの国は紛うことなく近代国家なのだが、戦前の総動員体制の軍事国家とさほど変わらない精神主義、自助努力指導が21世紀にも横行している。

戦前とどこが違うのだろうか。戦前も国民は戦争したくなかった。でも、戦争しなければ国が亡びるという危機感のもとに、天皇という神のもとに、この国の膨張の前にたちはだかる国を敵国として捉えて、国民一丸となって攻撃をしていった。

今、何故か、何処か、同じような状況になっている。敵はコロナである。国民の生活の中に紛れ込んだウィルスという極小の敵である。それに対して、また政府は総動員の精神主義と自助努力を強いている。

この国にお金がないのか。それは違うだろう。いらないマスクを数百億で作り、コロナが収まる前にGO TOで何兆円も使った。国民にカネをばらまくと云ったら、どこかの宣伝業者に請け負わせて、それこそ数百億の金を中抜きさせた。コロナを利用して商売させている。

かつての戦争は一部の軍人のエリートたちが栄華や出世のために戦争業に励んだという見方もできる。今、之をあてはめると、一部の政治家の利権や政闘のためにコロナ非常時を利用している、或いは、意識的に手をこまねいて静観しているという結論にならないか。

この電気が潤沢に使える近代国家であるのに、世界に恥を晒して、身の繁栄にうつつを抜かし、国民から報酬を受けながら、日夜、怠惰に勤しむ政治家諸君(与党は当然、野党は野党なりにできることがある筈)は、敢えて昔流に言えば、万死に値する。

政治家は国民のために働く公務員である筈だ。なのに、自らの欲にかられた卑しい顔で官僚の作った空虚な言葉を、時には料金払わせられて、又は企業の宣伝入りで、コロナから疎開して自粛しているのに、毎日見せられる我々国民は、実に歯が浮いて抜ける程の滑稽感と、今や聖上もいない救われない絶望の底に居る。

日本の国民は磊落なのか粗略なのかわからん。

 

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立民党はダメ

2021-04-15 11:00:32 | ブツブツ

無能な自民党政権の支持率4割が信じられない。数字をいじくってないのなら、国民が政治的に劣化したのか、マスコミの操縦が上手いのか。三流国家だからしょうがないとも言えるだろう。

野党の立憲民主党の精彩が全くない。この党は選挙地盤に足がないような気がする。

選挙になって駅前で第一声を上げても誰も集まらないだろう。つまりサクラがいないのだ。

自民党は世襲派だから、商店街や青年会議所から動員できるが、立民党にはそういう地場的な支えがない。そこで企業の組合に動員をお願いする。そのため電気労連の関係で原発反対すら明言できない。

これじゃスキャンダルまみれの自民党に対して、戦えない不能な立民党だ。

この理由は簡単。彼らは政権交代を望んでいないから。10年前に民主党政権に入った者は官僚恐怖症が抜けてないのだろう。枝野や安住や原口の顔にそれがありありと出ている。

もっと怖いのは、政権をとるためには共産党の援護が必要なこと。それが立民党の今一番の課題なのだろう。

政権をとれるチャンスなのに野党共闘が怖いのだ。共産党には政策能力で完全に負けるが、理由はそれではない。

今の立民党にはコアな共産党アレルギーがいるから。枝野本人がそうみたいだ。岡田、野田も・・・。これじゃ立民党はダメだね。彼らは政治家じゃない単に老害人だ。

あー、この国の政治は究極まで落ちないとダメかもしれない。

 

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無謀ではない、真の勇気

2021-04-14 11:11:56 | あれこれ

今の無能政府に、「オリンピック中止」を言う勇気があるだろうか。このままだと、コロナのあらゆる変種を世界へバラ撒く汚名を日本という国は被らなければならない。

この国の政治は一応国民主権の民主主義の形をとっているが、実体は企業主権の自民党単独政権のマスコミ情報操作の国らしい。

国を代表する首相は、自民党内で一番力があるとされる議員が総裁となって自動的に総理大臣=首相の地位についている。

その為か、国民を真に代表し、外国にも誇れる人格や知識を備えた立派な首相が出て来ない。

とすれば、かつてのように大いなる者の御聖断を必要とするのか。

今や昭和天皇もいない、マッカーサー元帥もいない。いやいや本当に困ったものだ。

ここは平成上皇の「お言葉」を賜わらなければ、欲に眼がくらんだIOC、JOC、電通様、既に出費をしてしまったスポンサー各社の皆様も、腹の虫がおさまらないような気がする。

バッハ会長がドイツ人でなくイギリス人だったら、皇室の重みを少しは感じてくれるだろうが、…???

 

 

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二度と繰り返さない

2021-04-13 11:31:50 | ブツブツ

歴史は繰り返さない、と思いたい。だが繰り返すかもしれない。

戦前の「軍部の暴走」という有名な言葉に続いて、十年後の教科書には、コロナの流行で「政府の無能」により、極東アジアで日本だけが独り負けした、という歴史事実が加えられそうである。

かつて、軍部の中心は「中堅エリート将校」たちだったが、今のコロナ戦争の防禦においては「落ちこぼれ医系大卒」たちが独走している。

彼等こそ、研究にも、臨床にも向かず、医師免許のみで厚生省に巣食う技官たちのことだ。

彼らは偏差値は東大法学部卒より上という自負がある。それを、自らの信条?という、実は利己心という医師のプライド?なのか、自らの意見を絶対に枉げない。優秀な医者に成れないコンプレックスの裏返しなのかも。

そして万事尊大な東大法学部卒も医師免許には兜を脱いでいる。こうした偏差値怪物を一掃できない政権は、かつてのエリート将校を排除できなかった腰砕け政権とそっくりである。

ポツダム降伏通告を前に、本土決戦を竹槍で戦おうとしたバカ軍部と、マスクと自粛だけでコロナと戦おうとする無能政権とどこが違うのだろうか。

コロナのワクチンも作れない、買えない、打てない、の全く恥ずかしい三流の国家だと今更ながら分かった。

八重の道

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『ドキュメント昭和天皇』

2021-04-12 11:15:57 | 

昨晩、田中伸尚『ドキュメント昭和天皇』緑風出版の第七巻を読み終えた。実は気になる一行があった。

『昭和天皇独白録』の中では昭和天皇が「私」という一人称を使っている。それ故、読む者は親近感があって面白かったのだが、田中伸尚は、木下道雄『側近日誌』の中では、天皇はまだ「朕」を使っている、と指摘した。

こうなると、また、アマゾンで買ってしまう。今『側近日誌』も読んでいる。

確かに「朕」を使っていた。ということは、『昭和天皇独白録』は木下道雄、寺崎英成、稲田周一、松平慶民、松平康昌の五人で天皇の回想を聞いているのだが、役柄から稲田内記部長が筆記者で、元外交官の寺崎は英語で筆記していたのではないか、という推理が成り立つ。

その英語版は宮内庁のまだお蔵の中にあるのかもしれない。

寺崎は何故英文の記録を日本語に書き変えたのだろうか。その時に「朕」を「私」に変えたのかも知れない。そして、それを手元に置いた。隠したのかもしれない。

それが、寺崎の死後にアメリカ人の妻と海を渡ってアメリカに行き、天皇が崩御した後に、まったく都合よく、ヒョイと現れる。

とすると、・・・。また、悩みごとが増えた。

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