玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

国会の寸劇

2023-03-16 16:32:58 | ぼやき

ネットでほんの少し国会中継を見ると、近頃感じることは国会議員が多過ぎないか。それに待遇が良過ぎるのではないのか。

自民党の世襲議員もタレント議員も何をしに国会に来ているのか?今一つ分からない。

それに高市君の答弁が酷い。「私の云うことが信用できなければ答弁しません。質問しないで欲しい」とか。なに様のおつもりなのだろうか。誰にも信用されていないのに空とぼけている。まさに鉄面皮だ。

それをまともに受けて、地団太する元ジャーナリスト野党議員は脳も芸もない。WBCの野球選手の方が余程一生懸命だ。

そういえば、古賀茂明が「安倍がいなくなっても、変らない…」とか言っている。それじゃ、白井聡の云う「2012年体制」ということなのか?

単に自民党世襲議員や野党立民議員たちの不勉強と緊張のない姿勢が、政治そのものの根源の劣化を招いているのだと思う。

国会議員を衆・参ともに半減し、中選挙区に戻せば、少しは真剣に政治に取り組むだろう。そして官僚機構も半減か民活化すれば、国会の質問答弁における空虚な東大話法の愚劣な寸劇が減るだろう。

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圀が「電通」化

2023-03-15 18:43:38 | ぼやき

先日読んだ本に、「昭和11年、新聞連合社(連合)と日本電報通信社(電通)の二大通信社が軍と政府に指導されて合併し、「同盟通信社」となり、その支出の30~40%が政府からの助成金だった。」(『新聞と戦争』朝日新聞社より)とあった。

戦後、その同盟通信社が「電通」と「共同通信」と「時事通信」に分かれた。

「電通」とは戦前からの由緒正しき国策会社で、今も依然として政府の興業的な仕事を一手に受注し、そして中抜きし、時に談合し、それでもヌケヌケと肥えていく。不思議な企業で、又それを許すこの圀の有様である。

結局、「電通」のためのオリンピックだったのか!

近頃は圀の事業広報(マイナンバーなど)がテレビやネットでよく見るが、その費用は税金なのだろう。ただ電通などの広告会社とテレビ局が儲かるだけではないのか?

今回の「放送法」の一件で判ったが、テレビの圀への電波料は僅か数億円らしい。巨額な既得利権となっている。事実を伝えるニュースを政府に忖度して政府広報化にして、純粋な政府広報は広告料を貰う。これって利益相反、いや本末転倒というべきかな。

どちらにしても「電通」様のご無台には飽き飽き致しました。少なくとも霞が関の高級官僚の天下りを止めてください。

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まだ歴史とせず

2023-03-14 19:07:54 | 政治

歴史家の保坂正康は「満州事変の直前からこの國の新聞がおかしくなってくる」と書いている。近頃、総務省文書が公文書か、捏造かが国会の争点となっている。

普通に考えて、あれだけの量の文書を捏造する理由があるのだろうか。ただ、何故今頃になって出てきたのかが気にかかる。

要するに「安倍政権の時からこの國のメディアがおかしくなった」と歴史家に云われるのか。まだ、歴史とせずに、訂正できる時間ではないか。

安倍が騙った「悪夢の民主党政権」の時、〈国境なき記者団の〉報道自由度が11位だと聞いた。政権奪還後の自民党になって毎年順位を落とし、2022年は71位だとか。

当時、麻生は「ある日、気づいたらワイマール憲法が変わってナチス憲法に変わっていたんです。あの手口に学んだらどうかね」と発言し物議を招いた。ほぼ同じに安倍は内閣法制局長官に集団的自衛権承認論者である外務省出身の小松一郎を就任させ、まるで子供騙しのような「九条解釈の閣議決定」に持ち込んだ。思い起こせば、日銀の黒田、NHKの籾井も同じ手法であった。

委縮したメデイァ状況の下では、平和憲法の日本も、プーチン様のロシアにならないと誰が断定できるのかな?「放送法」を、NHKを、国民の手に戻さないと、またこの國は悲惨な戦争の道に戻ることに成りかねない。「放送法」の適正解釈の方が防衛費倍増より先だろう。

 

【引用文献:保坂正康・半藤一利『「昭和」を点検する』講談社現代新書、中野晃一『右傾化する日本政治』岩波新書】

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潤一郎と春夫

2023-03-13 14:36:27 | 

松本清張『昭和史発掘 第二巻』の「潤一郎と春夫」には「昭和5年8月19日、各新聞は、谷崎潤一郎(45歳)が夫人(千代子、35歳)を佐藤春夫(39歳)に譲った事件を報道した」とある。

敢えて()内に年齢を入れてみた。いっぱしの男と女の世界のことである。当時かなりセンセーショナルな事件であっただろう。

松本清張は「両者が著名な作家であったばかりに私的な挨拶状が新聞に発表された」と書いた。大正ロマンの残り火のような艶っぽい事件とも思える。

私は谷崎も佐藤の本も読んだ事がない。せめて「卍」の映画を見ようと思った。

この事件の時は、日本は「戦争時代」にまさに突入しようとしていた。同年11月浜口雄幸首相が東京駅で銃狙撃された。

翌年昭和6年9月18日、日本陸軍は中国満洲へ侵攻する。この國は昭和20年8月15日の終戦放送まで十五年間の長きを無益で惨禍の戦争(産業)に費やした。

何故、松本清張が『昭和史発掘』の中に中年の男女の色恋を書いたのか、…。確かに人々の歴史の一頁なのであろう。

谷崎と佐藤、いい男だ。

 

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久しぶりの醜顔

2023-03-12 16:07:50 | つぶやき

ニュースで見たクロダさんは気味悪い「作り笑顔」で退場していった。テレビ映像はわざと大写しにしていた。しかし、目の奥が真っ暗な作り笑いは気持ち悪い。久しぶりに見た人間の醜い顔でした。

時の権力者に取り入り、念願の日銀総裁に成れたとしても、引き際が大事である。

権力者が突然ゐなくなると、或いはその地位から離れると、そのお蔭を戴いていた者たちには思いもしない色んな影響や振動が起きるのが世の常であろう。

その法則からすれば、今世情を騒がしている幾つかの事件はその典型例なのかもしれないが、真偽のほどは庶民には到底分からない。

件のクロダ氏は、今後はサガワさんのように静かに目立たないで暮らして欲しい、と願っています。しかし異次元金融緩和の後遺症は何時まで、何処まで続くのであろうか、…。

 

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