玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

『陸軍入門』

2023-08-22 11:40:10 | 

この本は寝る前に読む本でした。この著者(三根生久大)の本は三冊あるが、読み終えた一冊である。戦後生まれは軍隊の経験がない。戦前の此の國を研究するには、軍のことを、とりわけ陸軍のことを知らねばならないのです。

先の戦争は、主犯として、陸軍が起こしたと思っている。しかも「幕僚」と呼ばれる高級将校が自らの仕事・生活・野望、等の理由で、戦争を職業として、仕事として、しかも感情的に実行した。

陸軍将校の中の高級官僚たる「幕僚」になる為には陸軍大学校を卒業することが必須条件でした。

陸大の入試科目には数学や歴史や語学があっても、国語、文学、哲学(思想)がない。当然入学後も哲学や政治に関わらない。これで現実の政治を担うことができるのか?

この陸大を卒業した幕僚たちが青年将校が起こした2・26事件の後に漁夫の利のように政権を侵食した。

永井荷風は日記に近衛政権なのに「軍人政府」と書いていた。近衛が政権を投げ出した時に、木戸幸一内大臣は東條英機を首相兼陸相にさせた。

木戸は現実主義者なのか、影の軍人政府を現実の「軍人政権」とした。依って、日米戦争は必定になったのでは、…。

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余計に解らない世界に

2023-08-21 14:04:04 | 日記

かつて老人は冬に死ぬことが多かったような気がしていたが、今年の夏を過ごしていると、冬よりも殺人的な季節であるような気がしてきた。

台風は冬には来ないが夏に線状降水帯なるモノが出現してきた。北海道の蘭越町では得体の知れない毒ガスが噴出したとか。何か解らないが、地球自体が変動しているのではないだろうか。

地球の温暖化は単に人間社会の産業化や工業化による二酸化炭素の放出が主な原因ではあるまい。

長く生きれば色んなことが解ると思っていたら、逆で、長く生きると色んなことが解らなくなる。

片手にスマホを持ちながら、為す術なしと逃げ出すロシア人たち。個人の情報が管理されて生き辛いと逃げだす中国人は日本に来ても自分たちの集団の中で暮らす。個人の情報を企業の資本投下の産業にしようとしているマイナカードの此の圀の呑気さ。

戦後約80年、ほとんどが得体の知れない利権追及だけの自民党が、この圀を動かしてきた。あくまでも噂であるが、CIAが作った政党かもしれないのに、…。

色んな事が起きても、みんな外面だけのことで、内実は別な処にあるような気がしている。地球環境の悪化が二酸化炭素によるばかりでなく、地球自体の大きな何らかの変動であるように、…。

暇で何となく買ってしまった。1000円は安いかも!

 

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公平な警察行政が必要

2023-08-20 14:04:15 | つぶやき

何故一国の首相が新興宗教の広告塔になったことで凶弾にたおれたのか、この國の近現代史の中で、この種の政治事件としての例がない、政治事象としても説明できない。

そこには、宗教問題があっても、政治や思想も利害関係もないからだ。

だが、近頃のキハラ事件の本筋は警察官の行った行為が隠蔽されて、痴漢やコソ泥が罪の軽重に関わりなく、今や顔まで晒されて社会的に抹殺させる恐怖のテレビ報道がある。

その一方、統一教会の犯罪性や被害を他の犯罪と同様に警察やマスコミが公平に扱わないことに憤って、行政府の長であり森羅万象を掌ると言った王を襲撃をしたというならば、政治的な筋や理屈が通ることになる。

ともかく、1年以上経って公判すら一回も行われない、この國の政権に都合の悪い事実を徹底して隠蔽する自民党という利権統治の姿が明確に現れてきた、と言えるだろう。

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報道言論の危機

2023-08-19 15:22:04 | 報道

昨日、ネットのアーク・タイムスを見ていたら、尾形(元朝日)、青木(元共同)、望月(現東京)がほぼ異口同音に「近頃の記者は権力に立ち向かう気概がない」ことを嘆いていた。

青木はキハラ事件関連で「警視庁の各課には大手新聞社は何人か記者を配置しているのに、先日の元現場捜査官の警察庁長官の『事件性はない』への真っ向う否定発言に対しての警察内部の反応や動きすら全く書かない」と嘆いていた。

こちらから見ると、三人はネットの発言すら何かを恐れて遠回しな言い方だ。恐れているのは内情をよく知る自分達ではないか。

警察を敵に回すということは、国家暴力をまともに受ける危険があると重々身に染みているからだろう。

実際に取材していないからと、「国家警察の暴力」を明確に言わない青木たちは、一見フリーな振りをしているが、そこらの記者と同じに、御身大切な気弱なジャーナリストではないだろうか。

個人の逃げ腰の態度から「新しい戦前」がまたも蘇るのではないか。

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小さな圀の内向き政治

2023-08-18 18:31:04 | ブツブツ

この圀の政治はいつも内向きだ。特にアベ・スガ以降、自民党は掘り当てた右傾岩盤層の票固めに余念がない。先日の麻生元総理の危なっかしい台湾での発言も、大向こう受けではなく、単に内向きの保守岩盤層のご機嫌取りのように聞こえる。

もう墓が近い爺様は戦場に立つことはないだろうが、あまりに無責任である。今更右傾岩盤層を握る安部派を分裂させ自派に取り込む気迫もあるまい。

得票率が低く、死票の多い小選挙区制の議員の多数決採決で決まった集団的自衛権が国民総意と思い込んでいるのだったら、実におめでたい爺様だ。

結局、四つの島の小さな圀の中の事しか考えない、小さな政治家ばかりのようなのだが、…。しかし、実際の演説文を誰が書いたのか気になる。自民党なのか、官邸なのか、外務官僚なのか?

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