玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

世界から怒られる國

2023-09-12 16:45:27 | つぶやき

近頃は、この國のやることが国連などの世界機関から怒られることが多くなった。

国連人権理事会の調査が入ったジャーニーズの件、ユネスコの諮問機関からの再開発中止を求められた明治神宮の森の伐採の件とか。

この国は経済が上手く行かなくなったら、いろんな所でボロが出始めた。

たまたま福島のアルプス水は国際原子力機構からの反対もなく流しているが、もっと慎重に時間を掛けて行うべきである。

やり方は全く丁寧ではなく、むしろ乱暴で、国民の声を聴こうとしない雑なやり方だ。

今まで、欧米に追い付き追い越せと頑張ってきた先人たちの努力が、ここにきて全部失ってしまうのだろう。

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防空壕を造れ?(後)

2023-09-10 10:53:08 | 近現代史

一年前の1942(昭和17)年4月18日にドゥーリットル爆撃隊の本土初空襲があったことは事実である。「火災は早稲田下目黒三河島浅草田中町辺り、…」と永井荷風の『断腸亭日乗』に書いてある。

その荷風の住む東京でも、1943年8月3日の条に「先月来町会よりの命令で家々の縁の下又は庭上に穴を掘れり…」と防空壕の造成を命じられている。

防空壕を1943年7~8月に東京と軽井沢に同時期につくらせる。手元の文献上では、長野県と東京都であるが、全国的な規模で防空壕を作らせたのかもしれない。

1942年6月のミッドウェイ海戦の敗戦。1943年1月のガダルカナル島の転進、4月のアッツ島の玉砕までは周知されていたと思うが‥‥。

東京空襲は1944年11月であった。ほぼ1年3か月前に「防空壕を造らせる」ことになる。面子を重んじる東條政権がよく許したモノだと思う。

ふと、そんな疑問がわいてきた。戦況は深刻と政府は認めていたのならば、終戦はあまりに遅かった。

今のこの国も、メディアが隠蔽する、沈黙することによって、同じようなことが起きていなければよいのだが。

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防空壕を造れ!(前)

2023-09-09 14:09:16 | 近現代史

近頃、寝る前に清沢冽の『暗黒日記』を読んで寝ることが多い。

1943(昭和18)年7月17日、「二七会」をやる。谷川徹三、長谷川如是閑、馬場恒吾、正宗白鳥、等、後に芦田均も来る。・・・防空練習は丸ビルでもある。床に平這いになる。

7月30日、軽井沢の別荘に巡査が来て防空壕を作れと云う、…。

清沢は画一的な警察の指導に不満なようだ。軍国化の情報統制下においては、清沢ほどの人物、また著名な友人たちの情報にも、戦況の実体は伝わっていないのだろう。

この時点で、敵国から空襲が来るという予測、感覚が政府にも、国民にもどの程度あったのだろうか?

アベ・スガの時の北朝鮮のミサイル警報の時、地方では防災頭巾や机の下が推奨されたとか!

これからの台湾有事?では、シェルターですか?

本当に何が必要なのか、その前に官僚答弁の政府や沈黙のマスコミでは国民は困ってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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THE AGE OF ADALINE

2023-09-08 14:35:26 | 映画

「アデライン、100年目の恋」(2015年公開)、確か数年前にネットかケーブルテレビで見た記憶がある。また見ようとしたら有料しかなかったので、仕方なく近所の貸DV屋で借りてきた。

どうもパソコン決済が最近苦手になってしまって、新規で増やしたくないのである。近頃「東京新聞」を取り始めたが、月締めに料金徴収に新聞屋さんが来るのが昭和的な感じがあって心地良いです。

ともかく、この女優に惹かれるのである。およそ此の世にあって、むろんこの国にあって、このような女性に会うことはまったく現実的ではない。

その非現実の女性、そこが良いのであり、それをはまり役で演じているブレイク・ライブリーには降参です。他にハリソン・フォードもちょい役で出ています。

アナ・ケンドリックと共演した「シンプル・フェイバー」(2018年公開)がこの女優を知ったきっかけでしたが、これも妖艶な悪女役がはまっていました。

今回の「アデライン100年目の恋」は結局は大人の童話です。これに尽きるかもしれない。

年を取らない美しい女性がそのことを周囲にさとられない前に、消え去って逃げ回って100年が過ぎるという、そこからの物語です。まあネタバレは、この辺で止めて、興味があれば見てください。

また二、三年したら見たくなるような、そんな感じですかね…。果たして、この地球の高熱化に生き延びればの話ですが。

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下克上という意味

2023-09-06 15:32:46 | 

近現代史では、よく「下剋上」ということで説明されることがあります。

秦郁彦は「日本軍特有の下剋上というのを欧米の歴史家はわかりにくい。ノモンハンは関東軍参謀の辻正信少佐が実質的主役でした。」と言いました。

満州事変では「軍中央部の統制に服さず、上官の命に背いて大事を専断しても結果さえよければ栄進し、そして金鵄勲章迄もらえるという事実」が「下剋上」の風潮を浸透させる、と三根生久大は言います。

階級が下の軍人が上の軍人を支配するという「下剋上」というのは上級幕僚の戦争責任の逃げの口上なのではないかと疑っています。

ところが、戦後になって、昭和天皇は「軍事課長は局長を支配し、局長は大臣を支配する」と言ったとか。

そんなこんなで、今回は下の本を買いました。この本の著者土居征夫氏はアカデミックではなく(つまり大学教授ではなく)、市井の学者のようなので期待をしています。この著者の父は陸軍中将で敗戦となり、後に本も書かれているそうです。

ということで、戦前の軍部・幕僚というのは、現在の官邸・官僚に似ているように思いますが、…。又読み終わりましたら、感想を書きます。

 

【引用文献:『昭和史の論点』文芸春秋、三根生久大『陸軍参謀』文芸春秋、木下道雄『側近日誌』文芸春秋】

 

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