


6月15日 大雨 6月22日 飛翔準備 7月1日 もぬけの空
アオサギ銀座の様相を呈していた向かいの雑木林。
ギャーッ というけたたましい鳴き声が一段と激しくなった。どうかすると深夜までその声が響き渡ることもある。
4カ所の巣のうち、一番よく見えていて、双眼鏡はもちろんカメラでも最も捉えやすかった1カ所は、7月1日現在既にもぬけの空となっている。
6月15日の大雨には、あおの大きな身体を折るように下を向いて、ひたすら雨に耐えている姿を捉えた。
それから1週間ばかり、大きく羽ばたき練習をしたり、飛翔準備と思える悠然とした羽繕いも確認した。
その直後、3羽とも無事巣立ったのに違いない。そのヒナたちと思われる数羽が、けたたましい鳴き声で戯れ合っている姿が林の中で見える。この子達のじゃれ合う鳴き声が夜中でも聞こえるのだろう。
昨年からの続きの巣、他の2カ所の新しい巣は、まだ確かに親子の姿が確認できる。
出来たら巣立ちの様子を捉えたい。が、昨年同様彼らには、仁義という世界とはかけ離れた、所詮畜生の世界。挨拶などして飛び立つわけもなかろう。
ならばこちらがしっかり注意して見る以外にはない。
ただ安心なことは、巣立ったからといって、いきなり遠くへ飛んでいくわけではないということだ。
一旦巣からは離れるものの、しばらくはこの育った林の木々をネグラに、狩りの練習をして、一人前になったら外界へ飛び出すのだろう。
そして来年もまた、この林に戻って、子育てにいそしんで欲しいものだ。
後3カ所の巣立ちの撮影になんとか挑戦してみたい。