改装なった下松市笠戸島、国民宿舎「大城(おおじょう)」から瀬戸内海を一望 長岡外史、肖像。
節分から一夜明けていよいよ立春。「春立つ日」がやって来た。心浮き立つ心地がする。
土曜日という時の利を得て、各地で大掛かりな催しが予定されていた。
それを見越すようにというか、春立つ日を絵に描いたら、こんないいお天気になるのか、と言うような、近頃まれにみる絶好のお日和。
各種イベントの主催者や実行委員長は、安堵の胸を撫で下ろしたであろう。参加者も心置きなく春立つ日を満喫したに違いない。
こちらも、珍しく風ひとつないポカポカ陽気に誘われて、行き当たりばったりのドライブに。
もちろん、耳鼻科治療という朝イチのノルマだけは消化して。
これまでも何度か行ったことのある笠戸島「大城」が、リニューアルオープンして間もないことを思い出して、取り敢えずそちらへ。
出発が遅かったせいもあって、「ランチは1時間30分以上お待ち頂くことになります」と。
そのまま待てばランチが終わるのは午後3時近くになる。直ちに諦めた。
瀬戸内海の穏やかな入江の風景を堪能しながら、コーヒーと軽い食事を満喫。
ひと昔前まではいつ行ったって、家族連れの集団ランチさえも自由にできていたというのに。目ざといランチファンの多いことだ。
建物を見下ろすように、丘の上に立っている、ご当地出身の「長岡外史」像まで足を延ばした。
長岡外史は、明治・大正・昭和を生きた軍人であり、後に飛行機の開発に努力したと記されていた。
今ひとつ、ドイツに派遣された折に、お隣りのオーストリアでも交友を深め、スキーの技術を日本に紹介しスキー競技を確立させた。
その功績でオーストリアから感謝の碑を贈られているとも書いてあった。
人が乗った機械が日本の空飛ぶことを考えた超人的な才能と、今、孫兄ちゃんが血道をあげているスキーを日本にもたらした。
そんなロマンを持った先人が、下松の笠戸島出身とは、新たな発見があった。
やはり、陽気に誘われて気の向くまま出かけてみるのもいいものである。