試合開始前の、監督を囲む全員ミーティング
大相撲の春場所は初日から中日まで連続の満員御礼というほど、新横綱稀勢の里人気が沸騰している。
テレビや新聞のスポーツニュースを、大相撲が独占する勢いである。そんな中でもプロ野球は、WBC(ワールドベースボールクラシック)で、侍ジャパンと呼ばれる日本チームが、世界の頂点を目指してし烈な闘いを繰り広げている。
愛する我らのカープは、チャンピオンフラッグの下で、ペナントレースに向けてオープン戦に余念がない。
そして甲子園球場では、まさしく『球春』を告げる全国高校野球が開幕した。こちらも目が離せない。
時を同じくして、我が孫悠雅君が所属する少年ソフトボールも、春のリーグ戦が始まった。今日はその開幕新人戦大会で一日つぶれた。
朝6時に起きて、8時から始まる試合に間に合うように出かけるのは、何となく気忙しい。
などと見物する立場では呑気なことを言っているが、彼らや親は朝6時にはもう家を出て、途中の集合場所で落ち合っているのだという。
まだ7歳の1年生にとっては、5時半に起こされ、眠い目をこすりながら試合前練習は辛かろう……などと思ってはいけないようだ。
レギュラーになって、7番セカンドでスタメンを張るからには、上級生並みのスタミナも努力も要求される。
そのうえ、今日のように午前中のリーグ戦で好成績を残せば、午後からの決勝トーナメントも戦うことになる。
昼ご飯を食べて少し休憩。すぐに試合前練習へ。あの小さな手に大きなソフトボールは、握力もままならなくなりそう。
体の動きも午前中と比べるとシャープさに欠ける。でも試合となれば真剣勝負。コーチの叱咤激励に応えようと努力する。
考えてみれば、こうして鍛え上げられた大勢の中から、一人か二人の甲子園ボーイが生まれるのであろう。
これからは、試合だ練習だとジジもグラブを使う時間も増えそうだ。となれば、やはり気力体力が求められる。
他にもすることはいっぱいあるが、我が健康と、孫の将来に夢を馳せて老体をムチ打つしかない。
ジジにとっては、おおいに楽しみでもありちょっと厳しい球春の訪れである。