春休みをじいちゃんに付き合う悠雅君 お城山の桜のツボミ。麓よりもやや固いような
本格的な春休みに入った。
孫三男の悠雅君は、二人の兄と同様に、朝8時15分には我が家にやって来ることになっている。
大好きなばあちゃんが仕事に行っている午前中は、仕方なくジジと二人っきりで過ごすことになる。
お天気さえよければ、野球道具一式を提げて団地公園に行けば、2時間は十分に楽しめる。
ただ、団地公園も2年生になる悠雅君には段々窮屈になってきた。打球がフェンスを越えて隣の墓地を転々とすることもある。
こと野球に関しては素直なもので、ジジの言うことを一々もっともらしく聞いている。
時には生意気なことを言い募って、ジジのげんこつを進呈すると、倍返しで応えようとすることもある。
我が家にやって来た初日の今日は、珍しく神妙で素直。「じいちゃん、お城山登りたいじゃろ?」などと聞く。
「悠雅君も登りたいんか?」「ウ~ン、ええよ」。こんな会話の後、急いでご朝飯を食べさせそそくさと出かけた。
4月2日の会社OB会「歩こう会」では、颯爽と城山に上る姿を皆さんに披露しなきゃならない「男の見栄」の練習でもある。
「じいちゃんゆっくりじゃね」と、足の運びを小ばかにされながらも、久しぶりのお城山を味わった。
一方で「坂道で 耳を澄ませば 鳥の声」(一部ジジが補正)などと、しゃれた一句を口ずさむ7歳児。
お城近くの数寄屋で、ポテトチップスやジュースで休憩して、模型飛行機で約1時間。午前中のノルマを終えてや~~れやれ。
などと言えばいかにもジジにとって厄介者のように聞こえる孫守りだが、実際はそんなこたーない。
城山に登ったり、グラブでボールを追いかけたり、海の公園を延々と散歩したりする格好の相棒でもある。
気分転換や、運動不足の補いをつける意味でも、春休みを待っていたのはほかならぬこのジジかも。
この春は「はさみ将棋」や「本将棋」も教えたいのだが・・・。
あまり欲張ると失敗しそうなので、先ずは、野球の基本動作を叩き込む方がいいのかな。
お城近くの桜のつぼみは、ふもとに比べるとまだ固いようであった。
少しのズレはあるのだろうが、やがて咲き誇るに違いはない。少し気長に見守る寛容さを思い出さされる。