アクロバット飛行を実演するブルーインパルス 青空に描き上げる幾何学模様
5月5日子どもの日のもう一つの顔。岩国市内は、早朝から夕方まで大渋滞に襲われ、交通規制も敷かれる。
地元の人はクルマでの外出は出来るだけ控える、というのが通例となっている。
日米フレンドシップデーと言われる、米軍岩国基地の一般開放デーである。
だだっ広い岩国市の総人口が14万と言われるところへ、たった一日で15万とも20万ともいわれる人が押し寄せる。
不慣れな大渋滞、大混雑に基地のある川下地区は大変な騒ぎになるという。
北朝鮮をめぐるきな臭さが立ち込める昨今、基地機能を一時的に閉鎖して、基地開放のお祭り騒ぎは如何なものか?
という基地を抱える地元の人間にとっては素朴な疑問が頭をもたげる。
ただ気持ちの奥では、元々「ゆすりとたかり」を旨とする将軍様のお国でも、本当にアメリカを怒らせれば自国の防衛などひとたまりもないことくらいは承知しているであろう、と思いたい。
今、核戦争など起こせは、小国の自国が焦土と化して、将軍様も、独裁政権も雲散霧消くらいのことは考えるだろう。
そんなことを考えながら、二階の窓から見上げる青空に、に海上自衛隊のブルーインパルスのアクロバット飛行が目に飛び込む。
望遠レンズのカメラでその姿を必死に追いかけた。
垂直に天を目指すかと思えば、垂直に地を目指して急降下。果ては5機が編隊を組んで青空に見事に描く幾何学模様。
こうして見上げる大観衆の完成とため息を誘うその基地には、米軍最新鋭の戦闘機F35にファンが群がっているという。
出来ればこうして、飛行機が飛ぶのを楽しんで眺めていられる平和が続いて欲しい。
そんな思いを込めて、二日遅れにはなったが、岩国基地開放フレンドシップデーの証拠をお披露目する次第である。