中学生活最後の学活。卒業証書授与
孫三兄弟の次男坊、カー君が中学校卒業式を迎えた。
早いというかあっと言う間というか、小中学校の9年間が夢の間に過ぎ去ったような思いが強い。
近くから常に動静を眺め、温もりが伝わる距離で、喜ばせてもらったり心配もさせられたリして来た。その割には、祖父と孫という絶妙の距離感が、ほどよいクッションの役割を果たし、何となく気楽さも味わいながらいい関係でここまで来た。
幼稚園から帰って、少しのおやつを口にすると、じいちゃんとの散歩が何よりの楽しみであったカー君。
「ジョロウグモはね、英語でコガネグモと言うんよ」と、大真面目で教えてくれた。海の公園では、米軍基地の可愛い女の子と偶然一緒に遊んだあの、小さい裸の国際交流では、別れ際に「シーユーアゲインと言うんよ」と耳打ちしたら、兄ちゃんはちゃんと言えたが、カー君は「しおあげん」とあっけらかんと言ってのける可愛い子であった。
小学校に上がる前、「東京タワーが見たい」「あそうさん(麻生内閣総理大臣)のお仕事するところが見たい」つまり国会議事堂が見たいと、ねだりにねだって、ついにジジババの重い腰を上げさせ、東京見物に連れて行かせるほどのエネルギーを持っていた。
そんな幼少期から丸9年が。15歳の春。背丈もじいちゃんに迫って来た。追い越すのに時間はかからないのだろう。
講堂の式場で校長先生から押し頂いた卒業証書を、改めて教室で、はかま姿に正装した担任の女先生から受け取る。
すっかり声変わりした低音で「皆さんありがとう、いいクラスメートに囲まれて幸せな中学生活でした・・・・・・」と挨拶をして、中学生活に別れを告げる。
さてこれからは、ある程度自分の裁量で人生を切り開くことになる。今すでにはっきりした希望や進路をきめ決めていればそれもよし。
これから、自分を見詰める中で「何がやりたいのか」を見極めるのもよし。時間はたっぷりある。焦ることはない。
ジジとしては、静かに見守る立場を貫き、彼がこの古い頭を必要としてきたときは、最大限の知恵を貸したいと思ってはいるのだが。
そんな時が来るのか来ないのか。どっちにしても今しばらく元気で応援団の一人を勤めたい。
中学校卒業おめでとう! 夢探しに汗を流せ、カー君!!