畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

苗を植え続ける日々

2024-06-08 05:15:17 | 
 毎年この季節は、苗の植え付けに追われる。
身の丈を越えた作業量で、種蒔きから育てた苗がポット一杯に根を張り待ったなし。

 元肥の牛糞堆肥はたっぷりと施してあり、耕耘、畝建てと準備済み。
効率よく苗を植え付けるために、巻き尺で畝の長さを測定し、植え付け本数を算定。

 これは「ピータロー」という商品名の小型ピーマンです。
植え付けには「ウエラック」なる、植え付け器を使用。便利で能率アップです。

 次いで、大阪のブログつながりの友人から頂き作り続けているナスです。
大人気のこの「山本ナス」は今年は50本以上の栽培予定でこの日は植え付け初日。

 植え付け終えたら、それぞれの野菜の背丈に合わせたイボ竹を刺す。
次は風て倒れないように、ビニール紐で苗とイボ竹を結んで植え付けは完了。
 仕上げに、散水して植え付け作業は終わりになります。
サツマイモから始まり、スイカ、ピーマン、ナスと植え付けに追われる日々です。
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小学校の臨時先生に(その2終わり)

2024-06-07 06:02:50 | 
 もう少し時間が欲しいのだけれど、次の授業予定もあるという。
大急ぎで、小学校区が見渡されるビューポイントへと行きぞ増した。

 ここまでの農道も、ビューポイントも草丈が凄い。
腰痛のスベルベに代わって、同級生に急遽草刈りを頼み、早朝にきれいにしていたのです。

 学校や自分の家を見つけて、大喜びし「校長先生!」なんて叫ぶ。
集合地点に帰ると、校長先生の自動車到着。「ほら、聞こえたから来られたよ」なんて。

 さて、全員が最後の挨拶を交わして無事に帰りました。
その後、畑を点検すると・・・。おやおや、穴だけあけて植えてないぞ。

 思わず笑ってしまったのは、葉柄だけ植えたものがあったこと。
1、2年生だから、悪意のいたずらなどではない。実験でもしてみたのかな。
 こうして、今年のサツマイモ植え授業は無事に終了したのでした。
2年生は昨秋のサツマイモ掘りも経験済み。その際に採ってあげたアケビが懐かしくて、「まだですか」なん。
その後は一日置いて雨も降り、90%は無事に活着です。秋の収穫時が楽しみですね。
          (終わり)
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小学校の臨時先生に(その1)

2024-06-06 04:14:36 | 
 一週間前になります。5月30日は小学生たちにサツマイモ植えを教えました。
サツマイモ栽培を教えることになって、何年になるのだろう。定例行事化になっています。
 今年は、畑の入り口からは遠い、ジャガイモ畑の隣に植えることにします。
昨年までは、ジャガイモもこの畑で教えましたが、今年は学校の前に少しだけです。

 何年もやっていると、図々しくなり、カメラを先生に手渡しシャッターを依頼。
今年の1、2年生は合計で21名だったかな。一学年10名程度の少人数になりました。

 一年生はもちろん初めての経験。二年生は昨年に続き二回目です。
植える間隔は、事前にスベルベが付けて準備済み。後は植えるのみですね。

 スベルベ臨時講師は、子供たちの人気者。
山の畑に着いたとたんに、遠くから口々に「スベルベさ~ん!」なんて大声で呼ぶ。

 毎年の事ながら、1、2年生はなかなか手ごわい。
話なんて、聞いているようで聞いていないのですから。先生のご苦労は分かります。
            (続く)
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連載314「カエルの歌が」(その2終わり)

2024-05-29 04:08:59 | 
 二枚の電熱シートの上では、何種類もの苗が芽生え、育っている。

 使わなくなった反射式の石油ストーブが暖房です。

 時折国道を通る車の音。そして、にぎやかに鳴きかわすカエルの歌声。
 
   カエルの歌が(その2終わり)

 国道の歩道を歩きながら、水田に向かって怒鳴る。「バカヤロー、うるさいぞ」なんて大声で。彼らもなかなか耳は良い。怒鳴ったとたんに鳴き声はぴたりと止んで、静寂の夜が戻るのですから。
 アマガエルは先日、足が生えたのにまだ長い尻尾も目立つかわいい姿を見かけたから、そろそろ恋の季節も終わるのかな。
 さて、あの愛嬌者のカエル「トノサマガエル」ってどんな鳴き声だったか思い出せない。個体数が極端に減り絶滅危惧種にさえ仲間入りしそうだという話も聞く。事実、新潟市近辺では「トノサマガエル」の姿はほとんど見られなくなってしまったとか。
 原因は新潟の名産、代表稲作品種と言われる「コシヒカリ」の栽培面積が、その比率を上げたことです。専門外のことで詳しいことは知らず、詳しくは言えないが、コシヒカリは開発、品種の栽培面積の拡大に難点があったと聞く。当初は背丈が伸びすぎて倒伏し稲刈りに難渋したらしい。
 その倒伏を防ぐために考えられた栽培方法が「中干し」と呼ばれる方法で、ある時期に水田の水を落とすと節間の伸びが抑制されて倒伏防止に効果を表したらしい。そのタイミングで困ったのが「トノサマガエル」だった。卵塊、小さなオタマジャクシの段階で水を干されたのではたまらない。かくしてあの愛嬌者、絵本のモデルにもなる「トノサマガエル」の姿がめっきりと減ってしまったという事らしい。
 どんな生物が滅びても、自然の食物連鎖に大きな狂いが出て、人間にはありがたくない生物の増加にもつながりかねない。なんて、夜中のカエルたちの合唱を聞きながらぼんやりと考えたのでした。
        (終わり)
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連載314「カエルの歌が」(その1)

2024-05-28 04:29:28 | 
 先年手放した国道沿いの畑があった時代は、大きな温室を雪消えと共に作った。

 苗の育成が多忙になると、ハウスの中に照明を付けて夜間仕事でした。

      カエルの歌が(その1)

 田植えも順調に進みほぼ田植えは終わったかに見える田んぼ。夕暮れと共にカエルたちの大合唱が響く、今日この頃の農村風景。鳴いているのは「土ガエル」か「アマガエル」か。今は畑仕事の規模も縮小し、ハウスの中で「夜なべ仕事」をする必要もなくなった。
 百種類にも及ぶ野菜作りを、苗作り、種蒔きからすべてを自力でしたかった時代がしばらく続いていた頃だ。種をまいた野菜たちが電熱シートの上で一斉に芽吹き、双葉から本葉が出るころに忙しさもピークに近づく。
 日中の畑仕事、植え畝つくりなどに力を振り絞り、お定まりの晩酌をすると朝早くから働いた「つけ」が一気に体を襲い、テーブルで転寝をする始末。
 ふと眼ざめ、これではならじと、家から百メートルほどの距離に位置する簡易ビニールハウスに重い足を運ぶこととなる。苗を連結ポットから丸ポットに植え替えなければならなくなるのだ。時はカエルたちの恋の真っ最中。メスを呼び寄せるためか、やたら大きな鳴き声を交わしている。
        (続く)
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