峠の一歩手前で走ってきた飯山市方面を見る。
峠の11月と言うと、紅葉も盛りを過ぎつつある感じです。
しっかりと防寒着に固めた姿はさすがに11月です。
写真の日付は00年。なんと16年前ではありませんか。
左、スクーターのヒュージョンの後ろ座席で奥方は船を漕ぎだします。
文化の日のツーリング
十数年前の事になる。友人たちに誘われ、寒さを感じ始めた11月、
文化の日にツーリングに行く事になった。
同行者は6人で、中の四人はタンデムだからオートバイは4台。
CB750、ゼファー750、スクーターのフュージョン、
そして私のスティードと言う編成でタンデムはフュージョンとスティードである。
新潟長野の県境に近い長野側、栄道の駅に約束の時刻に集合し、スタートする。
国道117号線を順調に走り、飯山市の郊外から新潟県へと向かっての峠道となる。
頂上へ到着するまでに半分ほどの道程を残して、蕎麦屋へ昼食に立ち寄った。
その店は素朴さも店の場所も不思議なほどの山中で、
この日のリーダーが何時か来た時に見つけていた店らしかった。
もちろん、蕎麦どころ長野のしかも山中の蕎麦屋と有ってロケーションも良く、味にも間違いは無い。
女性もいると言う事で、ゆっくりと食事を楽しみ峠へ向かって出発した。
文化の日の太陽も昇れば暖かな日差しを注いでくれる。腹は満ちたし、身体は暖かい。
となると眠くなるのも自然の摂理と言えるもの。
ふと気付くと、フュージョンの後ろの奥さんが何やら不自然な動きを見せる。
注意して見ていると、なんと大きく前後に船を漕いでいるではないか。
悪戯心を出して後ろから近づき、つつこうとすると後ろの妻が気付いて、危ないと叱るではないか。
居眠りなんて、自分が眠くても人の行為を見つけたら、自分の目が覚めるもの。
なーに、叱る我が奥方だって暖かな気候のツーリングでは、後ろで大きく舟を漕ぎ、
私理ヘルメットに自分のヘルメットをガンガン、コツン、コツンとぶつけるのだから。
同乗者の居眠りは有っても、がけから転落する事も無く、無事に峠を越えて「光ヶ原高原」に到着。
ここは標高が800メートルから1100メートルも有ると言う事で、くびき平野が一望出来る景勝地だ。
峠道は登りよりも下りの方が難しくて怖い。特にタンデムだとその傾向が強まるが、
なんとか無事に下り終え、初めて走るくびき平野を走り、松の山に入って北々線沿いに走って十日町を経由し、
楽しい文化の日のツーリングも無事に終えたのだった。