
(娘の姿から見ると30年以上も前の写真です。家も新築前の古い家です。)
喜多方ラーメン
峠道のカーブの多い道路なんて、結構単気筒の粘り強いエンジンは適していて良く走る。
一度若気の至りで、同じ国道252号線で只見駅付近から、スポーツタイプの四輪の後を追ったが、
追い越しさえしなかったが、余裕を持って必死に運転していると思われるその自動車を追った事も有った。
スローイン、アウトファースト。
これがカーブ走行の基本で、つまりカーブにはゆっくりと入り、
抜ける際に加速してカーブを出ると言うことだ。
しかも、私の場合は結構ブレーキタイミングも遅く、ぎりぎりまで速度を落とさずカーブに入り、
そして速く抜ける走行を得意としていた。
252号線の場合、六十里越えの峠を終えてからも会津若松までは遠く感じる。
しかし、交通量が少なく、信号機の数も少ない条件がオートバイライダーを惹き付ける由縁でもある。
こうして、休憩も取らずに昼前には喜多方に辿り着く事が出来たのだった。
「先輩、きっと行列のできている店の方が美味しいですよ」なんて、
後輩の意見に従い行列の後尾に並び、ようやくテーブルに着き食べたラーメンは確かに美味しかった。
でも、目的を果たした帰りのツーリングは長く感じたなー。
もう山道を楽しんで走るような雰囲気も無く、夕闇も迫る中ただひたすら帰宅を急いだように覚えている。
(終わり)