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青森県の観光案内図
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八幡平にて
東北オートバイ紀行(その2)
しかし、今回のツーリングはそんな方針も変えざるを得ない。
何しろ大半のメンバーが十和田湖も奥入瀬渓谷も初めてなのだから。
奥入瀬渓谷をゆっくり見物し、十和田湖休屋で昼食を摂った。
そこから十和田ICに行き、今回の行程中唯一の高速道「東北自動車道」に入り、
松尾八幡平ICで降り、八幡平アスピーテラインと言う名前の高原コースに入った。
新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」の舞台でも有り、アオモリトドマツの枯れ木などが目立つ、
ただ広い高原は冬の厳しさを十分に感じさせるものだった。
しかし、初秋の高原は標高が高いとは言え、着ている皮ジャンパーの暖かさで、
快適な高原ツーリングとなったのだ。
目的地の乳頭温泉の国民宿舎駒草荘には予定通りに到着した。
しかし、同宿の横浜ナンバーのBМWの一団に驚かされる。
何しろ一緒に風呂に入ると、腕に模様が入っていたり「あいつ、俺が140で走っているのにさ、
スーッと追い越して行くんだぜ」なんて聞えよがしに大声の会話を交わすのだから。
さて、乳頭温泉で初日の疲れも取れ、ツーリング二日目に出発。
田沢湖の乙女の像を後ろにして記念写真を撮ったり、
角館の武家屋敷などもゆっくりと見物と言う、我がツーリング仲間にしては珍しいゆっくりとした観光だ。
(続く)