畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載111-3「豪雪と友情」(その3終わり)

2017-05-15 05:01:52 | 山菜

        豪雪と友情(その3終わり)

大騒ぎになり、担任に連絡し急きょ小出病院に向かうことになったのだが、まだ国道さえ無雪化になる前のことである。

担架にけがをした友を乗せて担ぎ足元の悪い雪道を交代しながら同級生全員は言葉少なに歩いた。


 高校受験を前にして大けがを負った同級生こそ大変な災難だった。

近年お亡くなりになった彼の母に、その思い出話をすると「おら子はあの日誕生日でのう、それがそう、

足折って帰ってきたんがの、たまげたったてー」なんて言われて、

笑いしたのはもちろん怪我をした本人が不在の場所だったからです。


 その後彼は複雑骨折の回復に手間取り、高校受験に大変な苦労をすることになってしまった。

いや私たちがさせてしまったのです。

今でも元気な姿を見かけるともちろん声、言葉は交わすのだけれど、私の小さな心はちくりと痛むのです。

                        (終わり)

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大人の遠足(その6終わり)

2017-05-15 04:56:14 | 暮らし

 

 普段、軽トラで足早に通う農道も、ゆっくりと歩けば山菜の宝庫。

この左の斜面も「木の芽」こと、ミツバアケビの新芽がどっさりです。

 

  歌こそ出なかったようでしたが、出会う自動車も無く最高の遠足道路。

相変わらず、ウグイスをはじめとした小鳥たちの歌声が送ってくれます。

 

  そういえば、スベルべの小学生時代などずいぶん遠くまで歩いたなー。

今の自動車ばかり使っている時代では考えられないほど、皆が健脚でしたね。

 

  行きは自動車で帰りだけ歩いたのでしたがこれなら往復徒歩だってよかったかも。

でもねー、お互いに忙しい身で時間も足らない暮らしですからねー。

 

 無事に我が家に到着。楽しい「大人の遠足」も終わりを告げます。

この後、我が家で休憩し下りの電車でおかえりになった「アシェット」のご夫妻でした。

 いやー、本当に多忙で目の回るような日々から解放されたような一日。

さて、次はどんな趣向でお付き合いを楽しみましょうか。でも本当に楽しい「大人の遠足」でした。

        (終わり)

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