アスパラ菜の葉に停まりピクリともしない「ハナアブ」。寒くて死を待つばかりかのよう。
毎年繰り返されることだけれど、この季節になると「命」について考えさせられる。
「アキアカネ」も同じように羽根を濡らし動く様子も見えない。
仲間も見えず、一匹でこうして死を待っているのだろうか。
「カマキリ」も動かない。
交尾を終えると、雌は雄を食べてしまうと言うから、これは産卵を終えた雌だろうか。
輪廻転生とも言われるが、こうして生き物は短い一生を終えていく。
人とて同じことであろう。生老病死、自然のなせる自然の流れなのです。
それを昆虫たちは短い季節の中で生まれ、そして死んでいく。
ハナアブの一生は知らない。でも、アキアカネは水中に産卵し、カマキリは卵塊を木々に残して次世代を待つ。
マックスが大好きだった柿の木のみが重なるようになる、鈴なり状態。
16年と言う時を生きたマックスはこの柿の木の下で眠っている。思い出だけを残して。
秋で感傷的な気持ちに陥ると言う事ではないでしょう。
しかし、秋は植物も含め、色々な生き物たちが命を終える悲しい季節でもあります。