畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載180「鰍酒」(その1)

2018-12-07 06:04:12 | 食べ物

  (春水、雪解け水の魚野川)

         鰍酒(その1)

  そうだ、群馬県の水上保線区に勤めていたころだから昭和40年代の後半、50年に近い頃のことだ。

冬期間はラッセル乗務のために浦佐ラッセル分駐班と言う勤務個所に転勤し、それを四年間繰り返した。


 普段は5~6人の浦佐検査班も、近くに私たちのラッセル分駐班と、

作業員の冬季分駐班が加わり賑やかな職場になったものだった。

そして、厳しい冬も終わりを迎えるころ、浦佐の三月三日裸押し合いが近づくころになると、

春の到来を感じ気持ちも軽くなってきたものだ。


 現場の総親方とも言うべき立場の検査長がやおらみんなが待ちかねたイベントを提案するのもこの頃だった。

「おい、半日手間をやるから行って来い」なんて、除雪組合長に言う。

命を受けて除雪臨時雇用員が、この日に備えあらかじめ準備していた網と鰍落とし板と言う道具を取り出して、

魚野川へと向かう。

 鰍落とし板は幅が1メートルほどで高さが50センチほどで縦に二本の杉の棒がついている。

                    (続く)

      ※鰍(かじか)は数センチの大きさで、頭の大きな愛嬌顔の淡水魚です。

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菊芋を採る

2018-12-07 05:22:54 | 野菜

  畑仕事はほぼ終わり、残った野菜を採るだけ儲けと言った日々になった。

山の畑から道一つ隔てた耕作放棄地に、捨てた「菊芋」がいつの間にか旺盛な生命力で根付いた。

 初霜、初雪を迎えた「菊芋」は、枯れて倒伏している。

まだ、茎葉が緑色の頃は、芋も小さくそしてエグミが強くて美味しくないのだが、もう十分な採り頃。

 

  スコップで掘り始めたが、芋、根塊を傷めてしまうので、ゴム手をした手で掘る。

地表付近から、その下10センチ程度の地下にまで育っている。先ずは枯れた茎を引き抜き、その下を掘る。

 

  大きな根塊はこんな形状。

もっと小さなコロリとした形の物も出てきます。

 

  持ち帰り、農天市場で土落とし。

たわしを使うよりも、高圧水道水の方が細部の土が落ちて便利です。

 

  前掲のゴム手で持った菊芋も泥、土を落としたらこんな形状。

ごつごつとした形状は、大きいけれど、少し調理はし難いかもしれませんね。


 何年か前にテレビ「ためしてガッテン」でも紹介されたことが有ったそうです。

菊芋は「イヌリン」をへぅふに含み血糖値を下げ、さらに腸内の善玉菌を増やす食品として説明された言う。

 ネットで調べても、その効能、食べ方などの情報が沢山出ていて驚きます。

スベルべは子供の頃に食べた「菊芋の味噌漬け」が懐かしくて、他人の畑の片隅から頂き増やしました。

 生命力旺盛な植物で、畑になど植えたら大変。増え過ぎて困るほどになりますから。

こうして洗った菊芋は、只今コンテナの中で水気を切っています。後はビニール袋に入れて保管しましょう。

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