畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載180「鰍酒」(その2)

2018-12-08 06:03:21 | 食べ物

    (鰍取りの写真が見つからない。これは若き日の釣りを楽しむスベルべママ)

            鰍酒(その2)

 そして、板の真ん中には15センチほどの穴が開いていて、

川に入ると片足立ちになり空いた足をその穴に入れ、

両手で杉の棒を握りゴリゴリと川の中の石を起こしながら下るという寸法だ。


 板は水圧に押され、板に上手く体重を乗せられたらしめたものだ。その板の下流方に網を当てて一人が下る。

雪解けが始まった冷たい水に半冬眠状態でお休み中の鰍が住処の石ごと揺さぶられ、水流で網の中へと収まる。

 あの頃は、鰍もたくさん生息していたと見え、日暮れ前には大きなバケツに八、九分まで鰍を入れて帰って来た。


 そして、これまたいつの間にか作られていた竹串に塩を振った鰍を刺し、

枕木を燃やす大型のストーブの周りで、焼き魚のコツ、強火の遠火のことわざ通りにこんがりと焼く。


 焼きあがった鰍の塩焼きをコップに入れて、薬缶で缶を付けた熱々の酒を注ぐと、

美味しい美味しい鰍酒の出来上がり。

               (続く)

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畑の帰りに薮の中に入ると・・・・・

2018-12-08 04:11:13 | 山菜

 畑で収穫を終えて帰路に就くと先日来見えるカラスの大群に出会う。

スベルべの軽トラに驚いたのか、一斉に鳴きかわしながら飛び立ちます。

 

 そして、沢を隔てた向こう側の木々に留まります。

牛の飼料用トウモロコシのおこぼれくらいしか餌は無いはずなのにどうしてこんなに群れるのでしょう。

 

 カラスたちに敗けず、意味のない行動を思いつくスベルべ。

気まぐれに道路わきの薮の中へと足を踏み込みます。足元は笹と葛の蔓で大変。

 

  足元がやや良くなり、落ち葉の場所にたどり着くとキノコが見えました。

これは、通称「霜茸」と言うキノコで、正に霜の降りるような寒い季節に出ていて食用になります。

 

 枯れ木を何本か見つけて探したけれどキノコは見えない。

でも、一度降りた斜面を再び登り始めると、ナメコを見つけました。

 これは少し成長し過ぎですね。根元にも見えますがこれも同じでした。

もっと歩いたら見つかるのでしょうが、帰って野菜も洗わなくてはならない。

 実は先日も畑の近くでナメコを見つけて採ったのでしたが間違って写真を破棄してしまった。

いえ、ナメコまでは破棄せず持ち帰り、「ナメコ汁」として二朝楽しみましたよ。

コメント (2)
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