何年前になるのかなー。町に残った唯一の金物屋さんが廃業する際に求めた物です。
何年も棚に合った品物のようで、ラベルも古くなっていた。そしてこのラベルの価格よりも安く買えたと思う。
箱を開けると、こんな立派な木の細工の箱が出てきます。
丁寧に仕上げられた木肌はそれだけでも有難いような感じさえします。
昔は慶事の引き出物として鰹節が着くことが多く、そのために買い求めたような。
でも、皮肉なことにその後鰹節が手に入ることも無く、今日まで来ていたのでした。
偶然と言うか、二本の鰹節が手に入りました。ようやく鰹節削り器の出番です。
満を持してと言う感じで、濡れ布巾でカビを拭き取り、少し火で炙ってから削り始めます。
削り始めると最初は当然ながら細かに削られたものが落ちてくる。
でも、次第に太くなり美味しそうな色合いになってきました。
先ずは毎朝作る味噌汁を、いつもの煮干し出汁では無く、昆布とこの鰹節で作ってみます。
うーん、やはりまろやかと言うか香りも、味もいつもとは違う味噌汁が完成。
次に目論んでいるのは、この箱に同封されていた説明書に有った湯豆腐。
暖かに湯気を上げる湯豆腐にこの鰹節をたっぷりかけて頂きましょう。もちろんお酒の友として(笑)。